第7話 探偵、ロードの思い出

 子どもの頃から空想好きだった僕は、様々なメディア(特撮映画、漫画、アニメ、TVドラマ等)に触れる一方、自分でも「まめまめ君」と言う漫画擬きを書いたり、その他、頭の中で様々な物語を思い描いたりしていました。

 中でも好きだったのが、「アルティメット・バトラーズ」と言う物語で(簡単に言うと、自分の作った最強のキャラを作り、既成のキャラクター達を次々と倒して行く物語です)、話自体は未完に終わってしまいましたが、あれから大分経った今でも、その話を思い出す事があります。自分の作った最強のキャラは、やっぱり浪漫がありますからね。今回、ふと投稿してみたくなった作品、「探偵、ロード」も、そんな気持ちから公開しました。「魔法探偵」の名前で小説の賞に出し、そして、破れてしまった思い出の作品。

 僕はその題名を「探偵、ロード」に変え、再び小説の賞に応募しました。「魔法探偵」にあった魔法の部分を削ぎ落し、新たに「サイエンスフィクション」の要素を加えた本作は、自分の中で最大の自信作になったのです。しかし、現実は残酷でした。あれだけ本気で書いた作品が、一次選考にカスリもしないのです。

 僕は、自分の力に肩を落としました。探偵小説の主人公は、どんなジャンルにも(たぶん)対応できる万能の主人公だからです。クロスオーバーでは、事件を暴く専門家として、あるいは、知識や頭脳の面からクロス先のメンバーを支える最強のサポーターとして。探偵小説の主人公には、物凄い力があるのです。

 僕は、その主人公をどうしても書きたかった。かつて描いた「アルティメット・バトラーズ」の主人公のように。探偵の主人公を活躍させたかったのです。

「探偵、ロード」は、SF的推理小説であると同時に、少年小説でもあります。少年達の活躍、成長が、物語の軸となって、様々なドラマを描いて行く。そのドラマには、やっぱり浪漫があります。浪漫は、一生を賭けても追求すべき物。

 僕はその浪漫を忘れず、この「探偵、ロード」をこれからも書いて行きたいと思います。


 いやぁ、今回も長々と語ってしまいました。かなりつまらない内容だったと思いますが、それでも楽しんで頂けたのなら、これ以上に嬉しい事はありません。今回も、最後まで本エッセイを読んで頂き、本当にありがとうございました。

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