第3話 クロスオーバーのロマン

 世界観の違うモノ、あるいは、世界観の近い別作品同士を組み合わせて描く手法、所謂クロスオーバーと呼ばれるものですが、僕は昔から、このクロスーバー(クロス物)が好きでした。

 普通の流れでは決して交わらない二つ(または、それ以上)の物が一つの舞台に共演し、新たな化学反応を起して、より面白い世界を創り上げていく。特に男性向けの作品(少年が主人公のモノ)と女性向けの作品(少女が主人公のモノ)がクロスすると言った、まったく読者層の異なる物同士のクロスは、互いの相乗効果も相まって、非常にワクワクしてしまいます。


「これぞ夢の共演!」と言う感じに。


 それぞれの原作で決まった相手がいる場合は「友情」、決まった相手のいないフリーな状態なら「恋愛」に発展すると、下手な恋愛漫画を読むよりも、充実した気持ちになります。二人とも、本来は「そう言う目的」で作られた登場人物ではありませんから。それぞれがそれぞれの主体性、特に作品のテーマを背負った存在である事が、元から設定された恋人の登場人物よりも魅力的に思えるのです。

 それまで何の接点も無く、自分の人生(作品上の世界観や課題など)を抱えた主人公同士がふとした事で知り合い、その仲を深めて行って、最後にハッピーエンドを迎える。ある意味で、とてもリアルな関係です。


 僕が作品を書く一つの理由として、このクロス物を書きたいと言うモノがあります。異なる世界がぶつかった時、そこにどんな化学反応が起るのか?

 いつか、その夢もとへ、野望を叶えるべく、これからも頑張って行きたいと思います。かなり趣味全開な内容になってしまいましたが、ここまで読んで下さった皆様には、深くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

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