第38話 父親の嫉妬



 次の日の朝、俺は早速辺境伯爵邸宅へとやってきた。

 プレゼントする予定のポーション三百個を荷車に積んで。


 しかしめちゃくちゃ大きいな。石造りだしどう見ても屋敷じゃなくて城だろ。

 ああ、そう言えばここは元々小国だったんだ。

 うん。間違いなくお城だ。


 そんな感想を抱きながら門番の兵士に声をかける。


「すみません。自分はオルダムのハンター学院の生徒でルイと申します」

「ふむっ、家名を名乗らないということは平民だな。

 ハンターの卵が何用だ。ここが辺境伯爵様の居られる場所だと知っての事か?」


 彼は優しげな口調で用向きを問いかける。


 意外にも好意的な感じに返してくれた。

 よかったと安堵を覚えつつも来た理由を説明する。


「ハンター学院で一緒だったユリシア嬢へとご挨拶に参りました。

 その、卒業したら尋ねる約束でしたので……

 まだ卒業が決まっただけで資格は得てませんが」

「確かにユリシア様はオルダムの学校へと行かれていたが、学友が来るという話は聞いていないな……」

「それ以前にユリシア様は体調を崩されていると聞く。面会は無理であろうな」


 えっ!?

 まさか病気に!?

 大丈夫なんだろうな!?


「ユリは大丈夫なんですか!? それ、治るものですよね!?」

「おい! ユリシア様を愛称で呼ぶのはイカンぞ。ここは学校ではないのだ」


 石突と声で威嚇をされて初めて気がついた。

 興奮してユリと呼んでしまっていた事に。


「す、すみません。心配になってしまいつい……」

「わかれば宜しい。ただ、忘れぬことだ。

 本来、気軽に尋ねることすら許されぬのだからな」


 頭を下げればすぐに許してもらえ、質問にも答えてくれた。

 少し体調を崩している程度だと聞いているから心配はいらないと。

 だが、折角ここまで来れたというのに会わせて貰うことはできなそうだ。


「その、プレゼントだけでも渡して貰う事はできませんか?」

「何? 渡せるかお伺いを立てる事はできるが、どんなものだ?」

「ポーションです。その、戦争中なら入り用かと思いまして……」


 木箱の一つを開けてポーションを門番に見せると珍しい色だなと眉を顰めた。

 本来、ポーションは基本、青か緑だ。紫の物もあるがそれはレア物らしい。

 元々の素材の色が赤かった為そのまま赤色が出てしまっている。


「相当効力が強いので、部位欠損してしまった方に飲ませて上げてください。

 あっ、もし何でしたら、一本飲んで見せましょうか?」

「もし話が通ればユリシア様から兵士に渡されるかもしれん。

 そうして証明してくれると助かるな」


 それに頷き、彼らに一本選んでもらい、それを飲み干した。

 ポーションにして初めて飲んだが普通に甘くて美味しいジューズの様な味だった。


「一応これを手に上司に伺いを立ててこよう。

 恐らく今は無理だと思うが待っておれ」


 おっ! マジか!

 まあユリに問いかける訳じゃないなら断られるだろうな。

 風邪とかだったら無理させたくないし、仕方がないか。


 とりあえずで百本入っている木箱を渡し、彼の帰りを他の門番と雑談しながら待っていれば、三十代程度の身なりの良い男性が現れた。


「キミかな、お嬢様のお友達というのは……?」

「あ、はい。ルイと言います」


 お貴族様だろうかと身構え姿勢を正して答えたが、彼は笑みを浮かべながら頷き「気楽にしてくれていい」と返し話を進めた。


「お嬢様との関係を証明できる物は何か持ってるかい?」

「えっと、これの所有者を調べれば俺とユリシア嬢の名前が出てくると彼女が言ってました。これは彼女から頂いた物です」


 魔力補給用バックパックを一つ渡してそう告げたら彼らはギョッとした目を向けた。


「こ、こんな高価なものを頂いたって……」

「いや、俺も最初は貰えないって言ったんですけど、気持ちなのだから素直に受け取って欲しいと言われて……」

「そ、そうかい。じゃあ調べさせて貰うよ」


 そう言って彼は裏の一部を外して確認する。


「あ、確かに書かれているね……」


 あっ、そこ外れるんだ?

 もっと登録されててナンバーで示し合わせる的な物かと思ってたけど……


「これから魔力を取り出して見せてくれるかい? それで証明は終わりだ」


 素直に従い、わかるように魔力を出し入れして見せた。


「ありがとう。

 まあ、どちらにしても今は会わせる事はできないんだけどね。

 伝言を伝えるくらいは引き受けよう。何かあるかな?」

「えっと、生きてるって事が伝わってればそれで……

 色々あって死んだって勘違いされてるみたいだったんで」


 そうすりゃユリから連絡くれるだろ。

 待てよ……三ヶ月後には卒業してんのに何処に連絡するんだ?

 いやいや、それだけ期間があれば平気だろ?

 だが、お役所仕事は遅いかも知れん。一応その先も言っておこう。


「えっと、三ヵ月後に卒業が決まったんで、ここの兵士になりにくると思います。

 その、共に戦場に出て戦うって約束してたんで……」

「ふむ。ユリシア様が戦場に出ることなどありえんが……そうか。

 そういう理由でそれを貰ったのだな。

 そしてキミも期待を裏切らずこの場に来たと」


 彼はいいように捕らえてくれた様で好い笑顔「うんうん」と頷いている。


「ならばルイ、卒業後もう一度、今度はそちらの建物を訪ねるといい。

 私からキミの名前は伝えておく。待っているからな。はっはっは!」


 彼は陽気に笑いながら去っていった。


「あの、あのお方の名前をお伺いしても……?」

「うむ。あの方はルーズベルト騎士団長だ。

 辺境伯様の守護騎士でもあるラズベル一の騎士。

 伝言くらいであれば直接伝えられる地位に居る。

 間違いなく伝えてくれるだろう。安心して卒業の時を待つがいい」


 そうして話が終わったので会えないならさっさとお暇しようと頭を一つ下げてからその場を後にした。

 



 ◇◆◇◆◇◆◇



 ラズベル辺境伯は応接間にて苛立ちを顕にしていた。


「遅いぞ! だが帰ってきたということは調べは着いたのだな?

 俺のユリシアをあんなにしちまったクズはどこのどいつだ!」


 ラズベル辺境伯はここ数ヶ月、ずっと荒れていた。

 原因は愛娘の一人、その中でも一番心配なユリシアがまるで人が変わったかの様になってしまったことにある。

 帰った直後は明らかに泣きはらしたであろう目をしていた。

 それだけでは終わらず、その後もまるで感情が死んでしまったかの様に受け答えは虚ろ。

 ハンターの資格もないのに規則を無視してダンジョンに入り浸る生活をしている。

 権力者の娘とて流石にそれはいけないとラズベルの学校に形だけ編入させている。

 彼女にそれを伝えても虚ろ目で「そうですか」と返されるのみ。

 愛娘のそんな姿は見ていられないと色々話しかけたが、何をしても効果がない。

 事情を説明して貰うどころか心ここに在らずの状態。

 最終手段だと涙を呑んで断れる相手と見合いでもやってみるかと彼は問いかけた。


『私はもう誰とも結婚など致しません! 推し進めるならば家を出ます……』

『おお! それは、お父さんとずっと一緒に居たいって事だよな?』

『違います』


 漸くまともに返ってきた言葉だが、心を抉られるだけに終わった。

 学校に行く前まではずっと一緒に居る事を否定まではしなかったのに、今でははっきりと否定する様になってしまった。


 彼は怒り狂った。


 誰だ。

 誰がかわいい娘をこんなにしやがった、と。


 そして彼は調べさせる為にオルダムに密偵を送った。


 奇しくもルイがポーションを届けに来た丁度その日、ラズベル辺境伯がオルダムのハンター学院へと出していた密偵が帰ってきた。


 片膝を付いて報告を入れるのはあどけなさを残した一人の少女。


 密偵と言っても見習いでこちらのハンター学院からオルダムへ編入して聞き込みをしてきただけ。

 これが試験の一つと聞いて送り込まれた彼女はできる限り慎重に影に徹して調べ上げていた。


「はっ! ご報告申し上げます。

 どうやら、ユリシア様は平民とパーティーを組んでいた模様に御座います」

「そいつか! そのゴミ野郎だな!?」

「いえ、その者たちとは寝食を共にし、とても友好的な関係だったと聞きました」

「ぬぁぁにぃぃ!! 寝食だとぉ!?」

「ひぃっ!

 いえ、あの、女性のメンバーと、です。

 男性も居ましたが寮が違いますので」


 訂正の言葉に「当然だ!」と鼻を鳴らしながらも続きを促す。


「……続けろ」

「はっ! ご存知の通り、先日年に一度の国を上げての大会がありました。

 その大会にユリシア様が選ばれ、そのパートナーを誰にするかという話で揉め事が起こったそうです」 

「馬鹿を言うな! ユリシアに全権があるのだから揉める理由がないだろうが!」


 その大会は誰でも知っている有名なもの。

 領主ともなれば仕組みから知っていて当然なものだった。


 彼は声を荒げるがすぐに我を取り戻し「そう言えば確かにそんな時期だったな」と一つ頷き「何故、そうなった」と取り繕った。


 だが時既に遅し。少女はもう涙目。ぶるぶる震えながらも報告を続ける。


「順位三位の男がリストル伯爵家の四男でして、ユリシア様がパーティーメンバーの平民ルイを選んだ事に逆恨みし神聖決闘を申し込みました。

 殺して自分が出ると。

 元よりリストル家の四男はユリシア様に言い寄っていたそうです。

 ユリシア様も迷惑そうにしていたと聞いています」

「それでその馬鹿野郎にルイってのが殺されちまったのか……」

「いえ、恐らくお嬢様はその様に勘違いをなされております」


 辺境伯は喜色に顔を染め「おお! 生きているのか?」と少女に問えば彼女は深く頷いた。

 だが、彼はその後すぐに考え込み首を傾げた。


 確かに仲間の死は辛い。

 だがいくらユリが優しい心を持っていてもあそこまでなるか、と。


 そう、人格が変わったと言っても過言ではないほどだ。


「無理もありません。

 校内一のベストカップルと噂されるほど親密だったそうです。

 ずっとお顔を出すことを嫌がっていらっしゃったお嬢様の御髪を整えたのもその者だとか。

 その平民ルイはダンジョンに閉じ込められたものの数日後に生還を果たし、その後リストル伯爵家の四男とその一味に再び襲われましたが、逆に全滅させたそうです」


 彼女は「ですのでお嬢様にこの事をお伝えすればきっと。今丁度こちらに来ておりますし」と震えながらも考えてきた言葉を伝えきる。

 そう。乗り合い獣車で一緒だったキョウコである。

 ルイがこの地に来ている事を知っていた。

 だが、別のことに気を取られた辺境伯はその言葉には反応を示さない。


「ちょっと待て、今なんて言った?」

「はい。リストル家の四男は死亡致しました。

 ですが正当防衛も証明されております。ユリシア様に火の粉が飛ぶ事はないかと」

「違う違う。そこじゃねぇ。ベスト……なんだってぇ? ああん!?」

「ひぃっ!? も、申し訳御座いませぇぇぇん!! うわぁぁぁん!」


 少女の鳴き声で辺境伯爵は我に返る。


「待て、お前に怒っている訳じゃねぇ。だから泣くな。な?」

「も、申し訳、ございま、せん。スン……スン……」

「いやいい。だが、この内容は誰にも明かしてはならん。よいな?」

「ファッ!」


 返事をしなければと、泣きながらも声を張り上げたものだから綺麗に裏返り間の抜けた声が響いた。

 顔を真っ赤にする少女。


「わかったならばよい。だが、まだ目を離す訳にもいかなくなった。

 キョウコ、お前はもう一度オルダムに戻り、その男を監視せよ」

「監視、でございますか?」

「そうだ。所属を明かそうと何しようと構わん。

 命令は唯一つ。そいつを絶対にユリシアに近づけるな。いいな?」

「はっ!!」


 キョウコは「よし、今度はしっかり言えた」と拳を握り締め、退室する。

 その様に辺境伯は不安に思うが、この時期に見習い以外を私用で使う訳にもいかないと諦める。


「さて、ユリにはどうやって伝えたものか……」


 そう思っていると新たに人がやって来た。

 招き入れてみればルーズベルト騎士団長単独での来訪。

 戦争が始まってからお互いに多くの仕事を抱えた為久々の一対一での対面となる。


「どうした、そんなでっけぇ荷物持って」

「いえね、ユリシア様に平民の少年からプレゼントを預かりましてね」

「なにぃ!? そんなもの今すぐ叩き返せ!」

「はっはっは、馬鹿をおっしゃる。

 このポーション、一つ使わせて貰いましたが一本で千本分の効能はありますよ」


 馬鹿という言葉に怒りかけた辺境伯だが、千本という言葉に言葉が止まる。


「ああ、最低でも、千本です。手を無くした者が完治しましたからね。

 本当に返してしまって宜しいので?」


 この時ばかりはルーズベルトも威圧的に言い放つ。

 ポーションは彼らの生命線だ。娘を独占したいという想いだけで捨てられては溜まらない。彼はラズベル辺境伯をじっと見詰めた。


「わーったよ。悪かった。それで、そのガキはなんて?」

「ユリシア様の体調が優れないことを心配しておりました。

 共に戦場を駆ける約束をしたから学院を卒業したからここの兵士に志願するとも」

「ちっ、悪い奴なら対処は簡単なんだがなぁ……」


 未だ思いを改めない辺境伯にルーズベルトは嘆息する。


「おやめ下さい。恐らく彼はすぐ使いものになる即戦力でしょうから」

「確かに調べさせた密偵が評価を大きく稼いでるとは言っていたが、子供だぞ?」

「この半端な時期に卒業が決まったというのですから飛び級でしょう。

 知っていましたか、ユリシア様の学年の担任はあのオーウェンです」


 そう、ルイの対応に騎士団長自ら赴いたのはユリシアと同期であり卒業が決まっていると聞いての事だ。

 彼はユリシアの担任がオーウェンだと知っていた。

 その事実を線で繋ぐと強者の可能性が浮かび上がり団長本人のお出迎えとなったのだ。


「――っ!? オーウェンを一学生が倒したってのか!?」


 彼は国でも上位の強さを持っている騎士だ。

 ラズベル辺境伯本人やルーズベルトも上位者だが、自分と同等であろう騎士を学生が倒したという話を聞かされては驚愕せざるを得なかった。


「確認はしてないので事実はわかりませんが、持って来たポーションだけでもう異常です。というより私は頭が上がりませんよ」

「そりゃ千本分ってのは少なくねぇがよぉ……何本あんだ?」


 何としてでも認めない。そんな思いが透けて見える彼が認めざるを得ないもの。

 だが一本二本じゃ焼け石に水だとルーズベルトに確認する。


「今残り九十七ですね。彼が一本毒見してくれたのを入れて百本頂きました」

「マ、マジかよ。高位貴族でもそんな高い贈り物しねぇぞ……」

「ユリシア様も彼に軍用バックパックをプレゼントしたそうですからお互い様でしょう」

「プ、プレゼントだとぉぉ?」


 そう言うと再び怒りが再燃して騎士団長は頬を引きつらせながら話を逸らす。


「ユリシア様を心配するのであれば彼の前に先ずダンジョンから引き離すべきでは?

 まともな精神状態ではないのに篭り続ければいつ死んでもおかしくありませんよ」

「そりゃわかってる。だから戦力アップを名目に兵士を付けているんだろ」

「今、戦時中だということをご理解頂いてますか?」

「わかっている! わかっているが……

 あそこまでの変わり様を見せられると今押さえ付けたらどうにかなっちまいそうでよ……」


 そう言われるとルーズベルトも言葉が止まる。

 戦闘に関して多大な才能を持っていたが、姉妹の中で一番人に対して臆病でとても優しい心を持っていたと記憶している。


 だが今の彼女は声を掛けても冷たい瞳で流し見るだけ。

 大半は無視か『そうですか』と興味なさ気に返すのみ。


 昔の彼女なら、人を不快にさせることを怖がり、無視などやろうとしてもできなかったこと。

 それがたった半年離れただけで変わってしまった。

 その事実に困惑しルール破りをしてでも助けたいという親心は彼も理解できた。


 だが、ただの嫉妬で死んだと勘違いさせ続ける事は流石に理解できない。


「いや、そう思うなら彼に会わせればいいだけでしょう。

 何を嫌がっておいでで? 娘は渡さないと正面から言えば良いではないですか」

「そ、それでユリが反発したらどうすんだよ……」

「心もお守りしたいならユリシア様を尊重してあげればいいんじゃないんですか?」

「ふざけるな! マリアまで嫁に行っちまったのにユリシアまで手放せるかぁ!」

「ではせめて、彼が生きている事だけは伝えて上げてください」

「嫌だね!!」

「そう申されましても、これを受け取った時に伝言は伝えると約束してしまったのですが?」

「ダメだったらダメだ!」


 ダメ親父全開な彼にルーズベルトは嘆息し「すまない少年。約束は守れなそうだ……」と頭を抱えた。


 その時、慌てた様子でドタバタと走る足音が響いた。

 音は戸の前で止まり、乱暴なノック音が響く。


「何だ騒々しい! 急ぎならさっさと入れ!」

「はぁ……まさかもう戦争再開ですか?」


 ルーズベルトが頬を歪めながら呟いたが、報告はダールトン軍の動向の話ではなかった。


「報告致します。

 ユリシア様が自ら出奔なされたと護衛からの報告が――――――――」

「出奔だとぉ!? どういうことだ!!」


 彼女は兵士を力づくで捻じ伏せ家名を捨てると宣言し姿を消したと言う。


「なん……だと……」

「あーあ。だから言ったんですよ……」


 悲壮感のままに固まる辺境伯爵に吐き捨てるように告げてルーズベルトはそのまま部屋を後にした。


 その後彼は娘を探させようとしたが、捜索範囲を絞れず手も割けずで無為な時間を過ごすこととなった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る