カレーライス
お手軽料理の定番と言えば、昔は「インスタント・カレー」と呼ばれたカレールゥを使うカレーライスである。
ジャガイモ適量、玉葱適量、ブイヨンスープの素適量、カレールゥ適量が有ればOK。そう、肉無し。
材料を炒めてから水を入れるなんてめんどくさい。材料を切る間にお湯を沸かし、切った材料とブイヨンスープの素をお湯に投入すればいい。
何て適当な……。
材料の量にもう少し目安を示すなら、カレールゥが8~10食分であれば、じゃがいも中玉4個、玉葱中玉2個と言ったところ。
暫く煮たら火を止め、カレールゥを投入する。この時、必ず火を止める。更に少し差し水をして温度を下げるとルゥが溶けやすい。
火に掛けたままだとダマになって溶けないから、料理時間短縮のためにも火を止めよう。
差し水をするとジャガイモが溶けやすくなるかも知れないので、溶けたじゃがいもを好まない場合は注意が必要だけど。
手持ちの好きな材料を足すのもまた良し。
人参。
元々カレールゥの箱に書かれている材料に含まれるのだから相性はばっちりである。
むしろ中くらいのを1本程度入れた方がバランスが良くなる。
ナス。
ただ、生で投入すると皮の色が出てしまうので、こればかりは予め炒めなければいけない。
そして2、3度温め直す間に溶けてしまうので食感は作り立ての時しか楽しめないと考えた方がいい。
溶けてしまったら、これはこれでカレーの味が深まるのでオススメの食材である。
椎茸、ブナシメジ。
ぬめりが無く歯切れの良いきのこ類は意外と合うものなのだ。
生姜。
カレールゥにも少し含まれているものだが、生生姜を刻んで入れて風味を利かせるのもなかなかに良い。
ピーマン。
唐辛子の仲間なのだから合わない筈がない。
ただ、縦に切ると気になる筋が残る。横に切ると煮くずれしやすい。
いずれにしても2度3度温め直す間に溶けてしまうので、横に切った方がいいかな?
インゲン、サヤエンドウ。
煮くずれするのでやはり作り立ての時だけ食感が楽しめる。
「肉入れろよ」
お高く、下処理が面倒でもあるが、何より日持ちが悪い。肉を入れようと思ったら「よし、カレーにするぞ」と気合いを入れて買い物をした日にでも作らなければならない。
何となくの気分で作れなくなるのは嬉しくないのだ。
材料代についても、1食当たりの値段が100円以下で買えるレトルトカレーと大差なくなってしまう。大差ないなら保存などを考えなくていいレトルトの方が便利だ。味はまあ、あれだけど。
……最近、スーパーでレトルトカレーの棚の方が多いのも頷けるのであった。
「ジャガイモは余計だ」
ジャガイモの煮くずれが酷いと、気になる人には気になるだろうと思う。普段は気にならなくても、たまに微妙に感じるほどに煮くずれが酷い時もあるので、そんな時には「嫌いな人がいるのもしょうがない」と思うのである。
ただ、どんな都合か、全く煮くずれしない時もある。メークインだからではなく、メークインでも煮くずれするものはするし、男爵でも煮くずれしないものはしない。
そして煮くずれしないものはあまり美味しくもない。
ゴツゴツとした食感で、調和もなくただそこに有るような感じなのだ。これはこれでジャガイモ嫌いの理由になるだろうと思える。
だから原形は保ったままで少しだけ煮くずれると言うのが理想だ。
めったにそうはならないのだれど。
手間を惜しまないなら、予め粉ふきいもを作っておいて、食べる前にカレーに投入して温めることだろうか。
それはそれとして、ジャガイモが溶けた方が案外飽きずに連続して食べられたりもする。
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