ジャガイモ

 ジャガイモはジャガタライモとも言う。

 つまりジャカルタのことである。


 馬鈴薯とも言うが、これは中国語語源らしい。

 この馬鈴薯、実際にはジャガイモとは別の植物とも言われる。

 ただ、その中国原産らしい植物がいかなるものかは謎なのだ。


 ジャカルタが名前の元になっているのはオランダ船がジャカルタを経由したからだと言う。

 ジャカルタで栽培されたとは考えにくいのでオランダ本国から遠路遙々運ばれたものだろう。


 中米からヨーロッパに伝わったのが1570年ごろらしい。

 それが1598年には日本に伝わったと言われる。


 商魂逞しい商人なんだからヨーロッパから喜望峰を経由して日本まで運ぶなんて軽いよね!


 ほんとかよ……。


 ヨーロッパで普及するのは三十年戦争(1618~1648)で飢饉が頻発してからだと言う。

 それより前に観賞用としてとは言え、本当に運んで来ていたのだろうか。


 更に、日本に初めて来たオランダ人は1600年に難破して漂着したウイリアム・アダムスとされている。

 何が何やらですな。


 ジャガイモはヨーロッパにおいて救荒作物として普及した。

 それ以前、北ヨーロッパではライ麦が主要な作物であったらしい。

 しかしそのライ麦は場合によって毒を持つために食べるのも命懸けなのだ。

 勿論その可能性は低い。

 しかし、可能性は低くても中毒を起こしかねないライ麦より、育てやすくて毒の有る部分が目で見て判るジャガイモの方が良いと考えるのはごく自然だろう。

 ただ、依存しすぎて大飢饉に至る。

 極端な話である。


 そんなジャガイモは様々な料理に使われる。

 肉じゃが、コロッケ、サラダ、粉ふきいも、フライドポテト、ポテトチップなどなど。


 そのポテトチップにするのは芽が出たものが良いと言う。

 糖分が芽に吸われて焦げないのだとか。

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