カボチャ
カボチャと言う名称はカンボジアの訛りであるらしい。
ポルトガル船がカンボジアの産物として日本にもたらしたと言う。
それなのに何故か「日本かぼちゃ」と呼ばれる。
原産地も奇妙だ。
日本カボチャ、あるいは東洋カボチャと呼ばれる種類の原産は中米と言われている。
一体誰がどうやって東洋へともたらしたのか。
コロンブスの新大陸発見は15世紀終わりに近い。
日本にカボチャがもたらされたのは16世紀中頃と言われる。
50年もあればきっとポルトガル人がカンボジアでカボチャ栽培もするよね!
ほんとかよ……。
多くの作物が伝わってから100年以上経った後で漸く栽培されるようになる中でやけに早い。
育てやすい作物とは言え、食べようとする意志が無ければ伝播しないだろう。
それほど簡単にカボチャは西欧人の胃袋を虜にしたのだろうか。
それはさておき、カボチャは戦時中に南方の島で日本兵が栽培して食糧難を乗り越えた話もある。
カボチャさえ食べていれば死にはしない。
そんな感じのなんとも切ない話である。
近年主に食されているのは西洋カボチャ。
それも輸入物だ。
輸送費が上乗せされていても国産より圧倒的に安いのだから、これまた別の意味で切ない話である。
カボチャは甘いので煮てもおかずにし難い。
おかずにするなら塩味を感じる程度に塩を多めが良いだろう。
種も炒れば食べられる。
それだけが売られているように美味い。
ただ、炒り加減が難しく、種の皮も剥き難い。
下手すれば指の先が流血沙汰である。
爪の間がちょっと……。
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