ダイコン

 「ダイコン役者」「ダイコン足」など、譬えに出される場合には悪い意味のことが多いダイコンだが、「大根時の医者いらず」と言われるくらいに健康的な食材でもある。

 整腸作用があるらしい。


 今の市場はほぼ青首ダイコンに席巻されている。

 葉に近い部分が青くなっているから青首ダイコンと呼ぶ。


 古来、日本では緑も青と呼び習わしているので、実際の色は緑である。


 緑になっているのは、地上に突き出しているので日の光に晒されて葉緑素が生成されているためだ。

 この地上に突き出ていることと、すっと真っ直ぐな形から、収穫が容易である。

 また、辛みが少ないのも特徴となっている。


 生産者にとっては生産しやすく、消費者にとっては食べやすい。

 市場を席巻する筈である。


 そんな青首ダイコンでもダイコン下ろしにすると十分辛い。

 倍の量のご飯をいけちゃうくらいだ。


 それで辛みが少ないのだから、古くから有る品種はいかばかりなのであろうか。

 もしかしたらスプーン1杯有ったらご飯3杯いけちゃったりするのだろうか。


 それはさておき、ダイコンは葉っぱも美味い。

 しかし多くの場合には葉っぱが切られて売られている。

 何故か。

 葉っぱに吸われてダイコンが萎んでしまうのだと言う。


 それ故に保存する時も葉っぱを切ってからの方が良いのだ。

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