白菜
白菜は漬け物として売られていることが多く、鍋物にも欠かせない。
だが、歴史は浅い。
現在では結球したものが一般的だが、普及したのは20世紀に入ってからだと言う。
細かいことを言えば、もっと歴史が浅い。
普及の切っ掛けが「日清・日露戦争に従軍した兵士たちが結球白菜の味を気に入って持ち帰った」からだと言われているが、どこまで本当なのだろうか。
それ以前から栽培の研究はされていたらしいのだ。
ただ、交雑の問題で上手く行ってなかった採種が日露戦争後に叶ったのは間違いない。
そんな白菜は水分を多く含んでいる。
醤油を掛けて煮るだけで滲み出た水分でひたひただ。
それだけで鍋ができるだろう。
そのせいか、味噌汁の具にする際に他の具材と同じようにすると薄味になる。
若干味噌を多めよりも水を少なめにするべきか。
味噌汁よりも更にさっぱり食すには、いりこ鍋だろうか。
ポン酢で食すと美味い。
用意するのは水、いりこ、ポン酢、そして白菜だけで良いのだ。
豆腐などの別の食材はお好み次第である。
いりこが面倒なら粉末出汁でも良いかも知れない。
しかし、その場合の呼び名はどうなるのだろうか。
粉末出汁鍋?
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