キャベツ

 キャベツは癖が少なく、用途も色々、何よりグラム単価の安い野菜である。

 飲食店では千切りキャベツが決まって揚げ物の付け合わせとなっている。

 葉物野菜としては一位二位を争う消費量だろう。


 スーパーマーケットではよく半切りや四つ切りで売っている。

 しかし、切り口から傷むのだ。

 ほんの数日で消費してしまわなければならない。

 売る側もそれを前提にしていると思われるが、半切りを一度に使うような料理はロールキャベツくらいのものではないだろうか。

 消費するのも大変である。


 もしかすると、消費者の方が一枚一枚剥きながら使うのではなく、バッサリと切ってしまうのだろうか。

 テレビ番組で飲食店の調理場などでキャベツをバッサリと切っているのが映っていたりするが、あれが普通の捌き方だと思い込んでしまうとすれば、それも有り得る。

 飲食店の場合は1日に何個、何十個も使うため、いちいち剥いてなどいられないのでああする筈だ。


 しかし、一般家庭なら剥くこともできるだろうから、玉で買った方が良い。

 玉のまま冷蔵庫で保存し、剥きながら使えば一ヶ月近く保つのだ。

 一回の消費量が少ない一人暮らしこそ玉で買うべきだと言えよう。


 そんなキャベツの食し方は……案外モヤシと被っているかも知れない。

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