貧しい食卓

モヤシ

　緑豆モヤシはお安い。

　商品単価も安ければ、１００グラム当たり１０円程度のグラム単価も安い。

　それも工場生産なために年中だ。

　お手軽に使える食材である。

　日持ちが悪い食材ではある。

　それでも、冷蔵庫で４、５日は大丈夫なのだ。

　消費期限を１日２日過ぎても殆どの場合で問題ない。

　勿論、自分の目で見て判断するのが肝要である。

　食し方で一番お手軽なのは味噌汁だろう。

　何せ水、出汁の素、味噌と一緒に鍋に入れてしまえば良いだけなのだ。

　そして１袋２５０グラムを食べればそこそこの充足感を得られる。

　カロリーが気になる向きの夜食なんかに良いのではないだろうか。

　他には、茹でてポン酢で食すのもお手軽で、さっぱりもしている。

　味噌汁では塩分が気になる向きの夜食にどうだろう。

　炒め物も良い。

　モヤシだけを炒めたって良いのだ。

　醤油味、ケチャップ味、カレー味、豆板醤味など、味付けはお好み次第だ。

　ただ、モヤシには飽きる要素が有る。

　根だ。

　頻繁に食べると、根がもそもそするのが気になってくる。

　嫌われる要素にもなっているらしい。

　根切りモヤシが売られるくらいだから、大概である。

　近頃はスプラウトと称して色々な種類のモヤシも売られている。

　そうしたものの場合、青いせいなのか意外なほどに日持ちする。

　ただ、食べ方がどうも……。