キュウリ
切り口が葵の御紋に似ている事による逸話や河童の好物だと言う噺が有るキュウリ。
なかなかに悩ましい食材である。
キュウリ嫌いの理由は主に青臭さだと思われるが、それは未熟な実を食すからに他ならない。
熟すにつれて青臭さが消えるのだ。
ところがである。
熟すに随って大味になり、種っぽくなる。
そうすると今度は種が不快に感じて嫌いになったりもするだろう。
結局は種っぽくなる前の青臭い時期が美味しい。
青臭さが我慢できない向きには残念な話に違いない。
そんな青臭いキュウリには棘が有るのだが、売られているものにはほぼ皆無である。
単に棘を落として出荷されているだけだが、売られているものを見た事があるだけでは、イボがあると認識してしまうかも知れない。
そう、イボの所に棘が有る。
あれはイボではなかったのだ!
まあ、どうでもいいことですが。
キュウリは何と言っても糠漬けが美味い。
糠漬けのキュウリならどんぶり一杯でもいけちゃう感じ?
塩を擦り込んで丸のまま囓るのも美味い。
爽やかな印象が有る。
酢味噌和えも良い。
これはやはり青臭さを軽減させる味付けか。
地方によっては味噌汁に入れるのが定番らしい。
実際に試してみれば悪くはない。
しかし、入れすぎると青臭い。
多分、塩もみしてから入れればそうでもないのだけど、そうするくらいなら酢味噌和えでいいかも?
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