大豆

 大豆の最も美味い食し方と言えば、若い実を収穫した枝豆の塩茹でだ。

 ただ塩茹でしただけなのに何故ああも美味いのか。

 有ればあるだけ食べてしまう程である。


 枝豆は欧米でもエダマメと呼ばれる。

 日本食ブームと呼ばれる事象の中で食されるようになったからなのだろう。


 だが、米国での栽培の歴史は200年ほどにもなる。

 本格的に栽培されるようになってからも100年近い。

 それにもかかわらずなのだ。

 つまり、ごく最近まで見向きもしていなかったことを意味する。

 そもそもが飼料用の意識で栽培していたらしい。


 思い込みとは哀しいものである。


 他にも大豆は様々な食し方がされる。


 一つは味噌、醤油。

 最初に作った人は天才なのではないだろうか。


 一つはもやし。

 しかしである。

 大豆もやしの豆の部分はどうにもゴロゴロして食感が悪い。

 何故ああもゴロゴロするのであろうか。


 一つはきな粉。

 炒って粉にしたものだが、これと言った味は無い。

 だが、そこが良いのかもしれない。

 葛餅などの味を損なわずにべた付かせなくなるのだから。

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