リンゴ
お高い果物の中で、リンゴは比較的安価な方だ。
それでも一つ当たりの目安が百円はお高い。
だが、リンゴは案外と腹持ちする。
朝食に一つ食べれば昼まで案外と保つのである。
普段にカップ麺を朝食にしているようなら、リンゴにするのも良いかも知れない。
そうなれば、値段の比較対象がカップ麺になり、お高い印象が不思議と薄れる。
そんなリンゴには表面に人工のワックスが塗られていると言う都市伝説が有った。
少し考えれば眉唾もので、そんな採算に合わない事を農家がする訳がないのだ。
それでも実際にリンゴはテカテカしている。
それがワックスの証拠だろうと言う向きも居よう。
確かにワックスではあるのだ。
リンゴ自身が出しているワックスなのである。
疑心暗鬼とは怖いものであった。
そう、皮を剥かずに囓った方が栄養的に言って良いくらいなのだ。
しかし、そうと判っていても、皮を剥きたいのも人情である。
皮が固い。
皮が変に歯にはさかったりする。
剥いた方が傷んだ部分が判りやすい。
誰が触ったか、何が這ったか判らない。
そんな風な理由が人それぞれに有る筈だ。
そしてリンゴは料理に使われたりもする。
しかしである。
ポテトサラダに入れるのは勘弁してください。
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