野菜

トマト

 トマトは議論を呼ぶ食べ物である。

 果物なのか、野菜なのか。

 かなりお高い値段からすれば果物の範疇か。しかし、料理の付け合わせや料理自体に使うのが主な役どころからすれば野菜か。

 そこには野菜の定義さえも絡んでくるから難しい。


 好き嫌いも極端に分かれる。

 嫌いな向きには種の周りが堪えられないんだろうと想像するのは容易だ。

 種の周りのゼリー質な部分には独特の臭みと言うか癖が有る。

 その部分を取り除いてしまえば、食べられるようになる向きも多かろう。


 そんなトマトは丸かじりにするのが美味い。

 だがしかし、ほんの一つまみの塩を掛けると、この世のものとは思えない味になる。

 当然ながら、塩を掛けた方が美味い言う向きも多い筈だ。

 何せ、昔のトマトジュースには決まって塩が入っていてたのだ。


 しかし、トマトに塩が駄目な向きも多かったに違いない。

 昨今、無塩のものも多いのがその証左である。


 まあ、塩分控え目が美徳と言う風潮からかも知れないのだけど。


 不思議なことに、生のものに塩は駄目でも、トマトソースやトマトケチャップと言った加工品なら塩が入っていても美味しい。


 勿論、個人的な感想です。

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