愛猫の話
2018年4月26日、我が家に一匹の野良猫が顔を出すようになった。妻氏いわく、助けを求めるような目でこっちを見ていたらしい。2週間ほど毎日通ってくるものだから、その子の生涯を面倒みる覚悟をして保護することにした。
保護をしたらまずは獣医の診察を受けたわけだがそこで驚愕の事実が発覚。その子は妊婦だったのだ。当初はびっくりして、一体何匹生むんだろう。引き取り手はあるのか?などと考えているうちに迎えた6月6日、朝起きると子猫が三匹生まれていた。そのうち一匹は体が弱かったのかすぐに旅立ってしまったが、残った二匹はすくすくと成長していた。母猫もつきっきりで面倒を見ているかと思いきや、疲れて一人になって休憩したりしていてなんとも微笑ましかった。
ある程度子猫たちが成長してくると、そろそろ里親募集の検討を始めなくてはならないがこれがつらい。名前を付けて数ヶ月過ごしてしまうともうだめだ。まったく不安がなかったといえば嘘になるけど、母猫と子猫二匹、合計三匹との生活が始まることになった。
元々私は、猫は嫌いでもないけど好きでもないくらいの立ち位置だったが、我が家の猫達は本当に可愛い。それぞれ個性があって見ていても飽きないのだ。あと猫の後頭部。これはなんとも言えない可愛さがあることに気づいた。みんな同じような顔をしているようで実は作りも違うし、なんとなく表情があることもわかってくる。うちの子たちは世界一のかわいこちゃんたちだ。
余談だが母猫の名前はフロ。4月26日(よい風呂の日)からとったわけだが、フロという名前の猫は池波正太郎の愛猫の一匹にも付いていたことが後日わかった。シンクロニシティを信じないわけにはいかなかった。
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