エッセイとの出会い

ラジオとエッセイがどうつながるのか。単に事柄同士を並べてみるとなんら共通点がないわけだけど、その理由は簡単。聞いていたラジオ番組で、"池波正太郎の銀座日記"を紹介していたから。これが私とエッセイの本格的な出会いである。(もっとさかのぼればさくらももこのもものかんづめに出会ってはいたけど)


私にとってエッセイとは、書き手の人生を切り取った読み物なので単純にその人の人生を疑似体験できる(気がする)のが魅力的なのだ。

実際、銀座日記は昭和後期から平成前半の池波正太郎の人生の晩年の様子が書かれており、悲しいかな少しずつ弱っていく感じが読み取れなくもないし、別のエッセイではもっと若い頃に書かれたものがあり読むとどんな少年時代、青年時代を過ごしてきたかなどまるで池波氏本人の人生を追体験しているような気分だった。


この経験は私にとって新鮮なものであり、それまでエッセイといえばさくらももこの数点のエッセイしか知らなかった私からしたらミステリに加わるもう一つの好きなジャンルに昇格するきっかけになったのだ。

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