ラジオ

ラジオ、特に深夜ラジオが大好きだ。


出会いは中学生。中学生ともなると深夜ラジオにハマる同級生も出現したりして、やれあれが面白いこれも面白いという話が仲間内で話されるようになる。昔からそんなにテレビを見る方ではなかったが、私も深夜ラジオを録音して聞き始めたがすぐにハマった。タレントとリスナーの距離が近い。コーナーも当たりハズレはあるものの結構面白い。フリートーク最高。途中で流れる音楽もいいのがあったらCDも買う!という具合だ。


高校生になった私はさらに別の番組のリスナーになった。当時バイトをさせてもらっていた親戚のラーメン屋からの帰り道、いとこが運転する車で二人して聞きながら帰ったのもいい思い出だ。


大学時代は時間的な余裕が生まれたりもして、それまでとは別に番組の新規開拓を試してみたりもした。長く決まった番組を聞き続けていたせいで開拓は難航し私はそのまま社会人となった。


社会人となった私の配属先は営業部。車で出かける機会が増えた。そして当然だが運転をするのは日中なのである。そう、深夜ではなく昼の番組を聞く機会が増えたのだ。それまで新規開拓といえば深夜しかやってこなかったので昼はまったくの未知の世界だった。学生を含め若者がターゲットである深夜に比べ、日中は入院患者、長距離ドライバー、自営業、主婦、私を含めた車移動の営業マンなどで範囲が広い。番組内容も深夜は下ネタを含むかなり自由な空気に対し、日中は当たり障りのない情報やニュースをテーマにしたものなど実に様々だ。私はすぐにいくつかの番組を見繕って聞くようになった。


営業から異動になるまでの数年間は、私にとって夜昼のラジオ番組を聞きまくるという、今思うと実に充実したラジオライフだったと思う。


その後また深夜しか聞かなくなった私は、新規開拓に成功しとある番組を聞くようになっていたのだが、そこで運命的な出会いをすることになる。

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