第226話 泉下

キィン キンキン



振るわれた中段横薙の連撃を受け止めたチコ



血走った獣のような合間と目を合わせたチコが反撃に転じた。



2度目となるマジモードな師弟対決



シュ  キン  キンキン



手に汗握る攻防はほぼ互角か… いや…



右上段 右上段 左中段



キン キンキン



合間は容易に受け切り、流し、ためらいなく放ってくる



いくら理性を失おうと剣筋に一寸の鈍りは見あたらず、染み付く技術は健在



技術なら師である合間がやや上回るか…



チコが太刀筋をいなされ バランスを崩した。



すると胡座の抜刀技を放つ構えを取った合間



チッ… 来る…



合間「ゲハ」



颶風…



チコも急いで立て直し



裏式一刀… 涅槃の心…



天狗の風送り…



すり抜けて行く合間から目にも留まらぬ疾風の太刀が繰り出され



キン キンキンキン



互いに繰り出された技と技の応酬で相殺された… かに思えたが…



チコの脇腹を一撃が掠めた…



コート、ブレザー、ブラウスを切り裂き、脇腹に受けた刃



チコ「うっ…」



深くはないが… 一撃貰ってしまったチコの表情は歪み、膝を落とした。



その屈んだ瞬時



背後で既に鬼切羽を頭上高く振りかぶる合間がいた。



それをチラ見したチコ



やば…



そして振り下ろされた。



チコは咄嗟に刀をうなじへと回し、滑り込ませた



だが… 接触が無い



再び視線を向けると、鬼切羽は寸止めされていた。



プルプルと震える手、刀も激しく小刻みに振動している。



え…?



チコが合間に目に向けると、力んだ顔は赤らみ 必死に何かから抵抗している姿



目は正常に戻るが苦痛に歪む合間が口にした。



合間「嬢… ハァ ハッ 今です… わたくし目の… ぐぅぅ 首を…」



チコ「合間…」



高みの見物を決めこむスキャットマンがその光景を目にした。



ほ~ 髑髏還りを受けながらも抗う気か… なんという凄まじき心力… はたまた小娘への強い愛情か…



フッ… どちらにせよどこまで保てるかな…



プルプルした手の激しさが増し、限界を思わせる合間が必死な形相で言葉を吐いた。



合間「斬ってくだされ」



怒鳴りとも言える合間の一言が浴びせられ



唇を噛み締めたチコが頷いた。



そしてチコがうなじから刃を離した瞬間



耐えかね再び目の色が狂気に戻った合間が躊躇無き凶刃を振り下ろしてきた。



その間に弾き 飛び込みで離れたチコの目には…



元に戻ってしまった合間の姿が映った。



合間「ナハハハ」



合間…



一方



タン タン タン タァン



髪の毛を掴み、まるでランプでも手にしてるかのようにぶら下げられた石田の生首



その目玉が左右にギョロギョロと動かされ標的を追うその視線の先には江藤がいた。



江藤vs石田



脇構えで89式自動小銃が構えられ、しっかり狙いを定めた単発発射



江藤に向け発砲された。



ピルパル… 盾を作れ 人間は脆弱だ… 一発でもあれを受けたらまずいぞ…



はぁーい… それぇ~~…



それを避けるべく左右にちょこまか動き回る江藤の触手が膨らみ、シールドに変化させた。



タァン タン



石田「ヘッヘヘヘ」



面倒くさい… 一気に突っ込んで八つ裂きにしてしまえばすぐ済む… パル… そのまましっかり邦光をガードしとけ…



はぁーい…



邦光… もう少し接近しろ… 切り刻む…



回避運動を続けながら頭の中で交わされる会話



一本は盾に もう一本は鋭いブレード状にトランスフォームされていた。



分かった… じゃあ 行くよ…



そして江藤が突っ込んだ



次の瞬間



石田「……ぐぅ 江藤さん… 苦しい… 助けて…」



江藤は足を止め



表情が一変した石田が引き金を止めた。



江藤「石田さん…」



おい… 惑わされるな…



でも…



チッ…



躊躇した江藤が立ち止まるや



触手が江藤の意思とは無関係に伸ばされ、ブレードが振るわれた。



すると



石田「ゲッ ヘッヘヘヘ」



また豹変し



タン タンタタタタ



元に戻った石田が連射を浴びせてきた。



タタタタタタタタ



触手の盾へ身を隠した江藤に容赦ない銃撃



肉の盾に銃弾が突き刺さる



江藤「チッ」



大人しくしていろ… 始末する…



その間 身を伏せる本体から大回りな旋回で伸びたブレードの触手が石田目掛け斬りかかろうとするや



銃口が触手へと向けられ



タタタタタタタタ



発砲された。



ブレードは瞬く間に穴だらけとなり、空中でひより、のたうち回った。



石田「ニャハハハハ」



再度江藤に向けて発砲が行われる



タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ



ブレード状の触手は穴だらけ、もう使い物にならず、根元から断ち切られ捨てられた。



タタタタタタタタ



チッ… なんだこの威力…



そして根元から新たに生やした触手が剣の形状に変化…



ねぇ こっちもマズいよ…いつまで待機してるのよ…?



そうだよ そうだよ この盾も長くは保たないよ… 



タタタタタタタタタタタタタタタタ



邦光… あの鉄砲のリロードの隙を狙うぞ… 



うん…



2~3秒あれば十分だ… 次こそは斬り刻んでやる…



タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ



だが 一向に銃撃音の止む気配がなかった。



ねぇ なんかおかしくない…



ちょっとぉ~… もうボロボロで耐えられない… 穴開いちゃうよぉ~…



どうなってる…? おい… 爺… 何が起こってるんだ? サーチしろ…



はいはい… 少々お待ちよ…



そして触手から枝分かれした小さな触手が伸び、地を這うやひそやかに調査された。



なんとこれはびっくり…



どうした…?



あやつの所持する銃火器があやつの身体と同化しております…



はぁ?どうゆう事…?



分かりませぬが 銃火器を侵食し恐らく身体の一部に取り込んだのではないでしょうか… 背後に管のような物も見られます それがあの空間に開いたゲートへと繋がっております…



マジ…?



やはり やけに威力が異常と思ってたがもはや現世の武器とは異なるようだ…



うん それはきっとあのクソ坊主の仕業だ…



すると



監視する触手が石田に見つかり



タタタタタタタタ



ブシャャャー



たちまち肉片がはじけ飛んだ



石田「ギャハハハハ」



その光景を目にするスキャットマンがほくそ笑んだ



フフ 無限発射よ…



石田「ギャハハハハ~ そうそう 気づいたぁ~~ 名付けてぇ 無極~ リロードチャージ・フォーエバァー~」



タタタタタタタタタタタタタタタタ



盾の一部に穴が開きだし、貫通間近



ノンリロードか… 厄介だな… 



マガジン交換無し、撃ちっぱなしの銃撃に捕まってしまった



耐久は削がれ、身動き出来ず足止めの集中放火を受ける盾はそろそろ限界に達していた。



もう持ちこたえられないよ… 交換しなきゃ…



えぇ このままダメージを受け続けるのはマズいですぞ…



邦光 とにかく動け…



無茶言わないでよ この状況で…



タタタタタタタタタタタタ



わぁ もう耐えられない…



切り離せ…



そして根元から分離され、肉腫を切り離すとバックステップで下がった途端



江藤の目玉が乱雑に動き始めた。



江藤「アハ ハハ」



強制かつ瞬間的に感染者へと変貌を遂げていた。



次いで新たに背中から伸ばされた触手が再び盾の形状に変化、素早い交換、素早い横移動がなされた。



ボロボロの肉盾が吹き飛ばされるや



江藤の姿は既になく



石田「しゃしゃしゃしゃ~ 無駄無駄ぁ オラついてんじゃねぇよ」



タタタタタタタタ



横流しな銃撃が江藤を追いかけた



江藤「アハ ナハハ」



タタタタタタタタタタタタ



だがイカれた顔つきに変わる江藤のスピードにはついていけず銃痕のみが後からつけられていく



タタタタタタタタタタタタタタタタ



石田「しゃしゃ チャラついてんじゃねぇよ ハハハハ 死ねぇ~」



回避しながら大回りな半円を描き、背後へと回り込んだ江藤



そして直進のスピードダッシュがかまされた。



江藤「アハ」



すぐさまバックを取り、サバイバルナイフを逆手に握った江藤がよだれと舌を垂れ流したまま飛びかかろうとするや



背を向ける石田から銃口が向けられてきた。



石田「しゃしゃしゃ いきってんじゃねぇ~よ」



タタタタタタタタタタタタタタタタ



そのまま無限発砲が行われる



タタタタタタタタタタタタ



生首のみが後ろに向けらたその先で咄嗟に盾で防御する江藤



触手が一振りされ、同時に防御しながら突っ込まれた。



そしてそのまま押し切り、体当たりを喰らわせた。



ドカァ



石田の体躯がうつ伏せで倒れ込み、直後に…



背中に飛び乗った。



江藤「アハ ハハハ」



石田「チンカス野郎が スカしてんじゃねぇ~ぞ テメェー ハハハハ」



またも銃口が向けられ、発射された… のだが…



弾が出ない…



石田「あ?」



すると生首のほっぺたをツンツンし、あれを見なよと指さした江藤



石田の目玉が指さす方向に向けられると、異界へ繋がる給弾管が両断されているのを目にした。



江藤「アハハハハ」



蹲踞(かっこ)なポーズでしゃがみ込み、覗き込んだ江藤の両目玉が激しく乱れ動く中、サバイバルナイフが振り上げられた。



江藤「ア~~ ハハハハ」



石田「た… 助けて シラケてんじゃねえよ… こ…殺さないでくれ…」



急に声色が変わり命乞いをしてきた石田の生首



江藤「アハ?」



首を傾げ、手を止めた江藤の眼下で



石田「殺せ… ぼ…ぼやいてんじゃ… は… はや…く」



また声色が一変、苦悶な表情に満ちた石田の生首がそう発してきた。



するとまた



石田「止めてくれ… ハハ 見逃し…」



石田「駄目だ いいから早くトドメを…」



石田「いや まだ死にたくない… ディスってんじゃ… 生かしてくれ」



石田「やれ… 殺れぇ~」



二重人格のように交互に入れ代わり、相互に懇願する石田



石田「俺を殺す以外のアプローチを… バックレてんじゃ…」



グサッ



ナイフがいきなり振り下ろされ、目玉に突き刺された。



ザクッ グサッ グサ



その後メッタ刺しにナイフが振り下ろされていった。



江藤「アハハハハハ」



ザクザク ザッ ザクザクザクザク



数十回にも及ぶ高速メッタ刺し



江藤「ア~~~」



そして石田の衣服を掴みあげ、起きあがらせ、投げつけた



次の瞬間



石田の胴体にブレード状の触手が突き刺された。



ブシャャャ~~~~~~~



旋風された刃が一瞬で身体を切り刻み



石田の身体は木っ端みじんにされた。



腰から上が跡形もなく消し飛び、内部で爆弾が破裂したかのように飛散された肉片



江藤「アハハハハハハハハ」



江藤が見上げ、高らかに笑い声をあげるそのイカれた顔にボタボタ血や肉片が降り注いでいた。



江藤「ア~~~~~~」



石田を葬った矢先



その耳にある物音が舞い込んできた。



それは刀の落ちる音



江藤の瞳孔が瞬時に変わり視線を向けると一気に目が覚めたように正常に戻り、飛び出さんばかりに瞼が見開かれた。



そこには剣戟の打ち合いに競り負け、刀を弾かれたチコの姿



また合間が鬼切羽を振り上げる姿が映し出されていたのだ



次の瞬間



バシュ



チコの瞳が微かに縮小し、無防備な胴部に入れられた袈裟の一斬り



キレイに斜めへ切り込まれた傷口から鮮血が飛び散り、スローモーションで倒れゆく少女を目にした。



江藤「あ… そんな…」



棒立ちに立ち尽くす江藤の目の前でチコが斬られ、仰向けに倒れ込んでいた。



江藤「チコちゃ~~ん」



そして江藤がチコの元へ駆け寄ろうとした時だ



目の前に立ち塞ぐ男



スキャットマンが妨害で割って入ってきた。



スキャットマン「サシの勝負に余計な水を差すな」



江藤「どきやがれ クソったれ坊主が」



スキャットマン「フッ 勝負ありって所か… 悲しき師弟対決の結末を黙って刮目していろ」



江藤「どこまでもふざけやがって… いいからどけぇー」



殺意と怒りに満ちた表情で江藤がブレード状の触手を飛ばした。



そんな怒りの打鞭を繰り出すも同時に前に出てきたスキャットマンが腹部に掌を押し当て



スキャットマン「パーマ シャクティ(破邪掌 発剄)」



掌が神々しく光り 衝撃波が腹部を襲った。



ボン  ドン



そして江藤は吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。



江藤「うぐぅ」



スキャットマン「見せ場を邪魔するな」



江藤「くっ…」



スキャットマンが2人に視線を向ける



仰向けに倒れたチコの首に刃が添えられていた。



その刃がゆっくり振り上げられていく



だが同時にその手は激しく震えていた。



まどろみのように半開きなチコの目に必死な抵抗を試みる合間の姿が映っていたのだ



チコ「ご う ま…」




チコがかすれた弱々しい声で名を呼ぶや



チコの頬に垂れ落ちてきた一粒の雫



強面かつ巨漢な男から流された涙が一粒垂れ落ちてきた。



合間「ハアハァ なりませぬ 我が… 合間家は ハァハァ 生涯胡座と歩むべし… クッ ハアハァ この刃は… 胡座を守護するべし… ハアハァ 断じてお嬢を傷つける物ではございませぬ」



頭上に振りかぶられた刀は止まり



涙を流しながら全身を震わせる大男がそこにいた。



首を刈ろうとする自分



それを何としても阻止したい自分



合間の内でそんな正気と狂気がせめぎ合い、苦しみと悲しみに満ちた表情で踏ん張っていた。



そんな苦しむ合間を見ながらスキャットマンがほくそ笑む



フフ… 死んでも刃は振り下ろしたくないか… だが髑髏の契約は絶対… どれだけ小娘との深い縁があろうと、絆で結ばれていようと… 主の命令に背く事は出来ぬ… 意思に反そうが逃れられぬ絶対服従の誓いを交わした以上は…



無駄だ…



ぷるぷる手が震え、大量の脂汗と涙がチコの頬に幾度となく垂れてきた。



さぁ… 小娘を殺れ…



それを見上げるチコが弱々しい声音で喋りかけた。



チコ「人相もガラも悪い大男のくせして 涙なんか全然似合わないし」



合間「うぐぐ  ゼェ ハァ 痺れる思い… お恥ずかしい…」



チコ「合間 ごめんね」



合間「うぐぐぐ はぁ ハアハァ」



チコ「あたしがあの時躊躇しなければ… あんたに言われた通り首を跳ね飛ばしていれば こんなに苦しむ事はなかったんだよね」



合間「うぐぐ ハアハァ そろそろ…」



チコ「正直 うるさいし 面倒臭いし 邪魔ばっかりするし ウザイと思ってた…」



合間「…」



チコ「だけどやっぱりあたしを大事にしてくれて 育ててくれて いつもそばにいてくれた そんなあんたの苦しむ顔はみたくない」



合間「嬢…」



チコ「その刀 ひと思いに振り下ろしちゃってよ」



合間「…にを言うんです」



チコ「あんたの苦しんでる所 これ以上見たくないの… さぁ あたしは勝負に負けた… ひと思いにやって」



江藤「何言ってるんだチコちゃん  馬鹿な事を言うな」



スキャットマン「フッ クククク」



とうとう観念したようだな… さあ 小娘の頸を切り落としてしまえ…



狂気な笑みを浮かべるスキャットマン



益々震えが激しくなる中、ハッとさせた合間が目を閉じ、ありったけの気力を振り絞りはじめた。



合間「…」



精神統一を図り、集中する合間



すると身体中から徐々に震えがおさまりはじめた。



スキャットマン「…」



そして目を開け、合間が口にした。



合間「フ~~ まだ16年しか生きていない未熟者が死んでもよいなどと 二度と口にしないで頂きたい」



呼吸の乱れもピタリとおさまった合間が刀の持ち手を変えた。



合間「いくら呪いをかけられ、操られの身になろうと… お嬢に手をかけるなど…」



なんだ…



何やら様子が変わった合間にスキャットマンが表相を一変させた。



合間「私目の意識が保たれてる内… 正常である内はその信念 曲げる気など毛頭ございません… 大事な大事なお嬢に刃をおろすならいっその事…」



合間が握力を込め、涙目でチコに優しい表情を送った



チコ「…」



合間「私目の命など… ここに散らすのみ」



グサッ



その刃が勢いよく己の胴部に突き刺された。



切腹…? いや… その刃は心臓目掛け突き刺された。



背から突き出た刃先に染まる血痕



合間が両膝をつかせチコの前で屈み込んだ



なんだと… ありえぬ… 髑髏の呪縛に楯突き… 背いたというのか…



信じられぬ…



スキャットマンは動揺を見せた。



ゴボォ



吐血した合間はチコを見下ろし、更に口にした。



合間「その若さで死ぬにはまだ早すぎます どうかここは私目の命でご勘弁を…」



チコ「でもこの傷じゃ あたしももう…」



合間「大丈夫 その傷 致命に至る程のものじゃありませぬ ゴボォ お嬢ならきっと乗り越えられます」



チコ「…」



合間「最後に師である私目から言わせて下さい…」



チコ「…」 江藤「…」



合間「役目を果たしてくださいませ… 我が屍を踏み台に私目の分まで生き抜いてくださいませ」



質実剛健な巨漢から流される純粋な泪



合間「最後に… 我 この刀と共にありです」



その言葉を吐くと同時に肩が落ち、目を開けたまま絶命された合間



自ら自決した男の命 ここに散る



チコ「うぅ」



見上げるチコにも涙が溢れ、一瞬まばたきさせ、開いたその時だ



突然合間の首が掴まれ、後ろに投げ飛ばされた。

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