第190話 淵源 

マンション 1105室



女子更衣室 手書きでそう書かれた貼り紙がドアに貼られた一室



七海が迷彩柄の戦闘服を袖に通した。



また私服を脱ぎ下着姿なエレナ



カーゴパンツを履く美菜萌



只今 支給された陸自用の戦闘服へと着替え中の3人



七海「ねぇ あんたは着替えないでいいの?」



その隣りでは座り込み、髪の毛をいじりながら退屈そうにしているチコへ七海が問いかけた。



チコ「はい? あぁ~ 私はこのままでいいです」



七海「その制服で? そんな格好であんた戦場に出る気?」



チコ「はい まぁ いつもこんな感じなんで」



七海「へぇ~ また変わった子ね」



美菜萌がそんなチコを横目にした。



見た目は まぁ未成年にしては少々大人びてはいるがその辺にいるごくごく普通な女の子にしか見えない…



そんな凄い剣士なんだ…



七海「ねぇ 着替えないなら何でここにいるの?」



チコ「ちょっと合馬が口うるさくて もううんざりなんです」



七海「合馬?」



チコ「アホみたいに図体のデカい木偶の坊のおっさんですよ あいつ あたしのお目付役なんですが まぁ最近やたらとやかましくって… 流石に女子の着替えの中までは入ってこれないでしょ だからここに来たんです」



七海「お目付役って… あんたいいとこの子かい」



チコ「別にそんなんじゃ」



美菜萌「七海さん それよりなんで着替えてるんですか?」



七海「え? そんなの私も参加するからに決まってるでしょ」



美菜萌「大丈夫なんですかね?」



カーキ色のTシャツにサスペンダーを装着させ、後ろ髪を団子に束ねるエレナに問いかけた。



エレナ「大丈夫よ 1人でも多い方がいいんだから」



七海が腕や膝にプロテクターを装着、防弾ベストを着用しゴーグルを首から下げた。



そしてヘルメットを手に取った。



七海「ねぇ これも被らなきゃ駄目かな?」



美菜萌「当然被った方がいいですよ」



七海「う~ん そっかぁ~ じゃあ後で」



七海が軍用のブーツを履く隣りで美菜萌はスニーカーに履きかえた。



七海「スニーカー履くの?」



美菜萌「はい こっちの方が動き易いので」



そして壁にたてかけられた新品の木刀を手に取った時だ



七海「美菜 まさかまたそれじゃないよね?」



美菜萌「これですよ」



七海「今回は銃にしなさい」



美菜萌「いや 私は銃器はやっぱり… ちょっと苦手なのでやっぱりこっちの方が性に合ってますから」



すると



チコ「ねぇ お姉さん それがお姉さんの武器なんですか?」



美菜萌「えぇ そうだよ」



チコ「でもやめといた方がいいですよ そこのお姉さんの言うとおり銃にしといた方が身のためです」



美菜萌「ご忠告ありがと でもお姉さんもずっとこっち系でやってきてるから やっぱこれの扱いの方が慣れてるんだ」



チコ「ふ~ん 死んでもいいならお好きにどうぞ」



その一言で美菜萌の眉がピクリと動いた。



美菜萌「え~と それってどうゆう意味なのかな?」



チコ「まぁ 剣道かなにかをおやりなんでしょ 多少腕に自信があるんでしょうけど 剣道なんてお遊戯のようなもんじゃないですか 実戦では通用しないと思うので 無難な銃器に切り替えた方がよろしいかとそう思っただけです」



両眉をピクピクさせたがここは大人に…



美菜萌は冷静を装い返した。



美菜萌「随分とハッキリ決めつけるんだね でもそんな事ないよ剣道だって立派な武道なんだから 十分実戦に…」



すると



よっこいしょっと立ち上がったチコがマフラーを取りながら口にした。



チコ「へぇ~ そうなの じゃあチコがそれを試してあげる 剣道がどれほどのもんなのかさ 手合わせ願いますわ お姉さん」



七海「ちょっとあんた 失礼よ」



すると



温和で冷静な美菜萌の様子が変わり口調が変わった。



美菜萌「七海さん いいんです チコさん 剣道がお遊びとは聞き捨てならないですね いいですよ のぞむところです 一本試してみましょうか」



チコが日本刀を抜き、真剣をそっと床に置くや、鞘を手に取り、その鞘を挑発的に美菜萌へと差し向けてきた。



チコ「20秒で勝負は決まりますよ お姉様」



美菜萌「そうですか じゃあやってみましょう」



いきなり勃発した古来の剣術 抜刀術vs剣道の試合



チコの実力やいかに…



七海「あんた達 今は仲間割れしてる場合じゃないだろ」



美菜萌「いえ これはお手合わせです ただひと試合交えるだけですから」



チコ「そうゆう事」



部屋の中央に歩き出した2人



七海「もぉ~ エレナからも何か言ってやってよ」



エレナ「……」



カチッ ショルダーホルスターのバックルを固定し準備を整えたエレナが黙って2人を見届ける。



中央に移動し、向かい合った2人はゆっくりと構えを取った。



美菜萌は木刀をスタンダードな正眼の構えを取り



チコは鞘を腰に置き抜刀の動作にうつる鯉口を切るポーズで構えた。



数秒間止まった状態で目を合わせる両者



流石 長を務める程のレベル…



隙が見当たらない…



合いまみえただけでチコの凄さを肌で感じた美菜萌に



踏み込んだ瞬間 脇腹を斬られるイメージが襲ってきた。



摺り足で数歩近づき、タイミングを計る美菜萌へ



チコ「来ないの? ならあたしから行きますよ」



チコがそう口にした瞬間



瞬足で踏み込まれ、抜刀の打ちで鞘が振るわれた。



速い…



美菜萌は脇腹へ振るわれた斬撃の太刀筋を予測し木刀で防ぐ動作を行った瞬間



鞘は美菜萌の首筋へピタリと寸止めされていた。



な…



確かに太刀筋は脇だった筈…



なんで…?



チコ「真剣なら首はもう無くなってますよお姉さん 20秒もかからない 18秒でした」



一瞬で勝負が決められ



チコが鞘を引き、口にした。



チコ「チコの太刀筋を見切るなんて不可能です あたしの抜刀術 幻楼の前ではね」



そして背を向けるや



美菜萌「チコさん 待って もう一試合だけお願い」



チコが振り返るや怯む事無く再び構えを取る美菜萌を目にした。



チコ「…」



美菜萌「今の負けは認めます だからもうひと合わせお願いします」



あたしの凄技を前にして気が抜ける所かまだやる気なの… この女…



美菜萌「お願いします」



チコ「えぇ… えぇいいですよ ただし何度やっても結果は同じなので次で終わりにして下さいね」



見下した言い草で美菜萌の正面についたチコ



七海「うわぁ~ 小生意気な女子高生ね… 美菜ぁ 頑張れぇ~」



エレナ「…」



美菜萌「はい ありがとうございます それでかまいません」



チコが再び鯉口の構えを取った。



チコ「何度やったって結果は同じなのに」



それなりに剣道の腕には自信がある…



だけどさっきの打ち込みは全然目で追えなかった…



こんなの初めて…



チコが微笑を浮かべてきた。



チコ「お姉さん また20秒で決めちゃいますよ~」



余裕綽々な舐めた口調に美菜萌の目は鋭くなり握力を強めた。



このままだとこの子の言うとおり結果は見えてる…



美菜萌はひと呼吸置き



ならば… 



そしてカッと目を見開かせ、今度は美菜萌から先に踏み込んだ



攻めるしかない…



それから先制の面打ちを振るった。



素早き真っ正面からの力強い振り下ろし



カァーン



木刀と鞘のぶつかる音ががらんどうな空き部屋に響いた。



チコが美菜萌の1打を鞘で受け止めていたのだ



チコ「へぇ~ 中々いい振り出来るんですね その力強さはちょっとだけ認めてあげてもいいかな」



ワザと一太刀を受け余裕な表情で口にするチコ



チコ「でも全然遅過ぎなんですよね~ 今10秒 9 8…」



チコがカウントダウンを口走りながら、受け払おうとした寸前



突如頭を木刀で叩かれた感覚に陥った。



え…?



実際は鍔競り合ってる最中



錯覚…?



鞘を通し伝わってくる目に見えぬもの



交えてみて初めて分かる美菜萌から溢れる闘志というものが感じとられてきた。



そしてまた…



ガツーン



木刀で脳天を殴られたイメージに襲われたチコ…



殺られる…



そんな身の危険を覚えた錯覚に陥り、チコが慌てて振り払うや後ろへと逃げ出した。



勝手に動揺を見せ、後退したチコの姿を目にした七海とエレナ



七海「なに… どうしたのあの子?」



エレナ「…」



鞘を伝い、流れ込んできた気迫に押され思わず後退したチコから余裕の表情が消えていた。



何… 今の…



再び打間を計り、距離を取った美菜萌が構えるや



チコの目には先程とは別人のような美菜萌が映し出されていた。



チッ 何なのよこの女… さっきと違う…



チコも抜刀の構えを取り、そんな様子の変わった美菜萌を目にした。



チッ… 20秒過ぎちゃったじゃん…



何かしんないけどあたしの頭を2回もはたきやがって…



ムカついた…



チコの目つきが豹変



一発で沈めてやる…



あたしの極めし刀技で…



握り手を右から左へとスイッチさせ



胡座流一心抜刀術…



突きの心…



一瞬にして目つきを変え、一瞬にせよ殺意を芽生えさせたチコがノーモーションから目にも止まらぬ素早い打突を放った。



雷鳥…



それは当てる気満々な突き



殺意を帯びた打撃を繰り出した



だが… それと同時に



側面から伸びてきた太刀筋



バチン



チコの手首が弾かれた。



嘘…



突撃の一打が受け流され、突きは空振られた



その間 素早くチコの側面へと回り込んだ美菜萌



チコが横目にするやそこには木刀を振りかぶりし姿が映し出された。



チッ…



しかし…



美菜萌の振り下ろしはなされず、動きがストップされていた。



片手を床につけ、険しい表情で美菜萌を見上げるその先



そう… 気づけば美菜萌の喉元には既に鞘が寸止めされていた。



美菜萌は振り上げた木刀を静かに下ろし、脇におさめると一礼した。



美菜萌「私の完敗です 流石は剣豪を仕切る長、手も足も出ませんでした お見それ致しました」



潔く負けを認めた美菜萌を目にし何だか無性に腹立たしさを覚えたチコ



再び一礼し、そのまま立ち去ろうとする美菜萌を呼び止めた。



チコ「ちょっと待って あたしはあなたを侮辱したんだけど さっき馬鹿にしたの 何爽やかな挨拶してんですか あたしに腹がたたない訳?」



ほんの一瞬だけど追い詰められた…



床に手をつかされ、身の危険を感じさせられた…



美菜萌「はい 悔しいですが負けは負けだから まだまだ私の力不足だと痛感させられた」



すると



七海「あ~ はいはいはいはい もうお終いお終い」



横から割って入ってきた七海がチコに手を差し伸べ、立ち上がらせた。



七海「そろそろタイムアップだよ」



チコはミニスカートをパンパンとはたき、真剣を拾うや鞘に収めた。



チコ「お姉さん」



美菜萌「うん?」



チコ「お姉さんの剣道を馬鹿にした事謝ります さっきはごめんなさい」



チコがぺこりと頭を下げた



美菜萌「大丈夫 全然気にしてないから」



美菜萌が笑みを浮かべるやチコもマフラーを巻ながら笑いかけた。



七海「あんたホントは根はいい子なんじゃない」



肩に手を回しポンポンする七海



その一部始終を見ていたエレナも笑みを浮かべていると



七海「エレナも来て」



中央に呼ばれ、4人のサークルが描かれた。



七海「ここにはむさ苦しい男ばっかで 華のある女性は私達だけなんだから まぁ 女同士仲良くやりましょ」



美菜萌「はい」



チコ「そういえばまだ自己紹介してませんでしたね あたし胡座千恋っていいます」



美菜萌「私は美菜萌 一条美菜萌 こちらが七海さんです」



七海「ども あーた ザクトの新撰組の隊長さんやってるんでしょ すげくねぇ~」



チコ「えぇ まぁ剣の腕に関しては天才的なもんで」



七海「かぁ~ 謙遜も無しですかぁ 言いますね~」



美菜萌「そしてこちらがエレナさん」



エレナ「宜しくね」



チコ「あなたがエレナさん… 名前はちょいちょい聞いてます」



エレナ「え?」



チコ「純やさん、江藤さんがよく話してるのを聞いてたもので あなたがあの高速道の侵攻の元凶を絶った主役なんですよね?」



エレナ「主役じゃないよ どうも話しが飛躍し過ぎてるだけ 私だけじゃなくみんなの力でなんだよ」



チコ「ふ~ん そうなんだぁ」



パン



七海が突如手を叩いた。



七海「さて 自己紹介もそのへんで」



すると 七海の表情が変わり



七海「本当ならばここにもう1人いる筈なんだよね 我々の妹分がさ…」



頭に浮かんだのは早織の姿… 



美菜萌「そうなんですよね」



チコ「誰?」



美菜萌「早織って子 小学2~3年生くらいの女の子がいるの」



チコ「そうなんですか」



七海「返して貰わないと い~い 絶対に救うよ 何が何でも あんたの彼と一緒にね」



エレナが七海と目を合わせ頷いた。



そして美菜萌もチコも…



七海「よし そろそろみんな集まってる頃だから 行こう」



戦闘準備万端なコスチュームに身を包んだエレナ達が部屋をあとにした。



屋上へ向かう途中



エレナ「みんな先行ってて」



七海「どしたの?」



エレナ「ちょっと遼太郎の顔見ときたくて」



七海「あ! 私も 挨拶しとかないとね」



美奈萌「私も行きます」



七海「12階手前の部屋にいる筈 じゃあみんなで少しだけ顔出そうか」



チコ「…」



4人は遼太郎の元を訪れた。



コンコン



ノックしドアを開くや



「んぎゃー んぎゃ~ ふぎゃゃ~」



ギャン泣きする遼太郎をあたふたしながらあやす数名のおばさま方が囲んでいた。



七海「大泣きだね ご機嫌ななめですか?」



「お尻がかぶれちゃって痛いのよね~ 遼ちゃん」



オムツが変えられる遼太郎を目にしたチコが



チコ「へぇ~ 赤ちゃんがいるんですか」



「んぎゃー おぎゃー フギャ~」



興味津々にしゃがみ込み遼太郎を覗いた。



美菜萌「可愛いでしょ?」



チコ「うん とっても 誰のお子さんですか?」



エレナ「この子にもう両親はいないの みなしごよ あ!私代わります」



「ありがと そこに赤ちゃん用のパウダーあるから塗ってあげて」



エレナ「はい」



七海「まぁ ホントの親はいないけど みんなが母親がわりだから寂しくなんてないよね遼太郎」



「んぎゃゃ~ フギャー」



チコ「そうなんだぁ~ しかし可愛い顔してますね」



遼太郎のほっぺたを指でツンツンするチコ



すると



急激に泣きが和らいできた。



七海「あんた何したの 凄い」



チコ「いや 何も… ただほっぺた触っただけですけど」



エレナ「お尻が気持ち悪かったから怒ってたのよ」



尻にベビーパウダーが塗られるや遼太郎の機嫌が嘘のように直ってきた。



七海「なる~」



エレナ「さ これでお終い」



新しいオムツに変えられ、着替えを終えた遼太郎の機嫌が完全に直った。



「あ~ あ~ う~」



七海「さ 急がなきゃ もう行かないと」



エレナ「遼太郎 いい子にしてるのよ」



「う~ あ~」



チコ「じゃあねバイバイ」



チコが小さな手を握り、手を振った。



七海「じゃあ後はお願いします」



「あんた達気をつけてよ 死ぬんじゃないよ」



七海「あったりまえっしょ すぐに戻ってくるから遼太郎の面倒よろしく」



美菜萌も軽く一礼した。



美菜萌「お願いします」



「美菜ちゃん ファイトよ」



美菜萌が可愛らしく笑顔でガッツポーズを決めた。



その間 エレナはキョロキョロ辺りを見渡し



エレナ「クリスはどこ?」



愛犬のクリスを探した。



「ワンちゃんならさっきまでそこらへんチョロチョロしてたんだけどね~」



エレナ「クリス~」



廊下に飛び出し呼ぶのだがクリスは現れず



エレナ「あれ~ クリス~ 出てきてぇ~」




探そうとするエレナに



七海「もう時間ないよ いいから行くよエレナ」



エレナ「うん」



渋々諦めエレナはその場をあとにした。



屋上に出ると 既に全員集合していた。



麻島、マツを囲む人集りに遅れてやってきた4人



マツ「何をしていた」



七海「ごめんごめん」



チヌーク2機のエンジンが始動され、回るプロペラ



麻島「それでは これより2班に別れて貰います 私それとマツさんの班に振り分けたリストを各自でチェックして下さい」



七海「それ見せて」



臼井「はい」



臼井の手にするリスト用紙を受け取り、4人はチェックした。



麻島班



海原 江藤 千恋 合間 及川 南 七海 三ツ葉 石田 中野 東條 茅ケ崎 恩田 



マツ班



村田 エレナ 純や 美菜萌 青木 臼井 山口 佐田 榊原 吉田 船木 鈴木 二宮



七海「あんた達とは別々ね チコ 一緒よ 宜しく」



チコ「はい ゲッ」



リストに載る合間の文字を目にした瞬間嫌な顔を浮かべるや



合間「お嬢 どこ行ってたのですか?」



急にチコの背後に現れた巨漢



チコ「はぁ~~ あんたと一緒なんて憂鬱」



合間「岩渕氏、雲一氏から目を離すなときつく申されております故 許可なく私から離れるのはよして下され 第3刀刃隊の頭領なんですぞ その立場をしっかり自覚していただきたい」



チコ「あぁ~分かった分かった あっち行って」



合間「それとストッキングはどうしたんですか? お風邪をひきますのでちゃんと履いて下され」



チコ「あたしはあんたと違って若いからこれくらいの寒さなんかへっちゃらなの もうほっといて」



合間「それはなりませぬ」



七海「はは あんたも大変なのね」



チコ「ハァ~~~~ もう嫌だ」



エレナ「美菜萌さんと一緒だな」



美菜萌「はい 頑張りましょう」



純や「あ いたいた エレナさん」



純やと江藤が駆け寄ってきた。



純や「エレナさん 同じチームだね 思いっきしブチかましてやろうね」



江藤「なんか俺だけ違うんだけど… 交換して貰おうかな」



チコ「あたしがいるでしょ 江藤さん」



江藤「…」



不服そうな顔する江藤の肩が叩かれた。



純や「まぁ しょげるな 別々になっちゃったけど俺達いつでも心は1つじゃないか」



江藤「意味わかんないし」



純や「おまえの力でサクッと敵を壊滅してこい」



江藤「う… うん そうだね オーケー」



チコ「でもゾンビ以外の人を斬れるなんてちょっとワクワクしてきちゃうな~~ 暴れるぞ~」



合間「お嬢 いけませぬ むやみやたらに刀を振り回すのは御法度ですぞ ここぞって時のみ抜刀は許されまする」



チコ「いちいちうっさいんだよ そんな事分かってるってば」



すると



麻島「各自 目は通しましたね それでは手短に大まかな作戦の内容をお話しします まず私の班はこれよりサタナキアと呼ばれる敵の施設に攻め入ります マツさんの班は山吹の邸宅として使われてる建物に踏み入れます 敵戦力は残念ながら把握できておりませんので全ては現場対応になります 分かってる範囲の詳細な情報は後程機内でお話し致します」

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