第318話 特別編 外対騎士団登場人物名簿・2
・アマナ
王立魔法研究院、水産学部教授の女性。プレセペ村水産実験場の所長を兼任する。
ノノカとは皇国学会に居た頃からの友人で、彼女をノノちゃんと呼ぶ。
一流の魚類研究者であるが、優秀なノノカに比べて自分は凡庸だと思っている。
怪魚との戦いではその分析力と魚類知識で怪魚の秘密を看破した。
・オルレア
プレセペ村の代表をしている若い男。ガタイもよく人もいい。
村の漁師の代表であり、養殖業のまとめ役もしている。船の操舵が得意。
村の中でも新しい世代の人間故に凝り固まった偏見がなく、失われつつある村の伝統漁法の存続と養殖業を上手く両立させている。
積極的そうな態度に反して打たれ弱い面もあるが、危険な場所に赴く知り合いを見て見ぬふりは出来ない情の深さも持ち合わせている。
・ミケランジェロ (ミケランジェロ・テュケール・ヴォダークル)
シャルメシア湿地での水難事故等を防ぐために活動している組織『ネイチャーデイ』の代表にして、芸術をこよなく愛する名誉貴族の男性老人。髭が長く貧乏。
彼のせいでネイチャーデイの構成員は殆どが芸術に聡い人物である。
シャルメシアの美しい自然に感銘を受け、環境を守る活動をしている。
芸術関連の話になると目の色を変えてウッヒョイする。
・コメット
『ネイチャーデイ』の一員にして芸術とは無縁な元一流セールスマンの女性。
何かと言葉を聞きつけてはセールストークをぶっ放すが、仕事能力は高い。
都会の営業職に飽きて新たなチャレンジを求めてネイチャーデイに辿り着いた。
部屋が非常に汚い。同居人のマモリを何かと可愛がっている。
身近な人と分かり合えないことは損得の損だと考えている。
・マモリ (マモリ・イセガミ)
ネイチャーデイ所属、新進気鋭の画家少女。列国の武家の血筋。
いつも周囲を睨むような目つきをしており、表情の乏しさから感情が読み取り辛い。
本来は子供っぽい性格の甘えん坊だが、とある事情から怪魚を仕留めることに執着している。言葉より行動が先行するタイプで、すぐ目つきと呪いに頼って脅そうとする。意外とテンパりやすい。
コメットは親友で、子犬のように懐く。ヴァルナの背中に父の面影を感じてる。
・ジャニーナ
ヴァルナの同級生にして同僚→現在は騎士を辞めて飲食店を経営する男。
反骨と努力で夢を追いかける反面、思い込みが激しく周囲を無駄に敵視しており、士官学校内でもやや孤立気味だった。また、コンプレックス意識も強く、ヴァルナとの差がどんどん開いていく焦りから無茶な行動をする悪循環に陥っていた。
最終的に命令違反でオークと戦い大怪我をした彼は、足を負傷して騎士として働けなくなったことで夢を諦め、ヴァルナに全てを託して騎士団を去る。
なお、怪我で寝込んでいる際に見舞いに来てくれた料理班の女性(名前はティルザ)と恋に落ち、現在は彼女と結婚して夫婦で飲食店を経営している。
・パラベラム
王都の情報会社に所属するフリーライターの男。
月刊ジスタという雑誌に売れる記事を載せて有名になろうと取材を重ねている。
礼儀知らずのお調子者で考えなしな所があり、都合の悪いことを小手先の嘘や不意打ちで誤魔化そうとするなど、お世辞にも善良な市民とは言えない。
社会人生活が短いのか、自分の労働環境が悪いことに気付いていない。
プレセペ村への取材を経て自分のジャーナリズムを見直す。
・捕まった釣り人 (カスパル・ヘリオドス)
王国の裕福な商家で育った男。定職に就かず釣りばかりしている。
自己中心的な性格で、この世に存在する責任を全て他人に押し付けて生きている。
自称プロの釣り人で、釣りの為に立ち入り禁止区画に入って捕まること四回。
衛兵に金を握らせて誤魔化してきた両親も愛想を尽かし、釣り竿とボートを押収されて無一文になった彼は、それでも自分は悪くないと主張して借金で釣りを続ける。
・ロンビード
外対騎士団、工作班班長の男性騎士。騎士団内でもかなりの年長。
現状外対騎士団で最もルガーと付き合いが長いベテラン。ノリのいい性格。
ルガーの無茶に付き合わされたことで思考も柔軟かつ迅速。
投擲技術に秀でており、物を投げれば百発百中。
・ディンゴ
外対騎士団、工作班所属の男性騎士。次期副班長。
騎士としては若い方だが、察しがいいところをロンビードに買われている。
当人もロンビードを年上の友達のように感じており、色々と技術を教わっている。
投擲技術は高いが、ロンビードには及ばない。
・アロット (アロット・ユールング)
皇国学会、心理学を研究する女性。本編未登場。
ノノカ、アマナの共通の友人であり、人間の精神や心理について研究している。
少々マッドなきらいがあり、面白い人間を貴重なサンプルとか言ってしまう。
なお、女性蔑視の激しい皇国学会にあって彼女がいっぱしの研究を続けられているのは、その心理学知識と弁の立つ口で障害を打ち負かしてきたからという剛の者。
・ネイチャーデイのチョビヒゲ (カングール)
ネイチャーデイ所属、ボート係の男性。
ヴァルナとマモリがボートを借りに来たのを見て勝手にデートだと勘違いした。
芸術家として芽が出ず、養殖業への転業を考えている。
・ジョージ (ジョージ・マイクル)
王国最西端に存在する島、ジマル島の代表を務める商人。
ジマル島は大陸に最も近く、商人連合が経営する貿易拠点の一つ。
ローテンションながらド正直な守銭奴で、相手をげんなりさせるような要らぬ一言が多い。島の護衛を兼ねてシアリーズ(後述)を招き入れた張本人でもある。
シアリーズのファンで、彼女を見世物にしない最低限のフォローはしている。
・タキジロウ・イセガミ
プレセペ村に住んでいた男性。マモリの父。行方不明になり、死亡扱いとなる。
元は列国の武士の家系で、ある使命を帯びて王国に国籍を移す。
寡黙ながら人格者で、更には文武両道なためマモリの憧れだった。
妻を愛し、娘を愛し、そして愛槍と共に彼が消えた日がマモリと怪魚の因縁の始まりとなった。
・ヒャッハー兄弟 (マルコとポルコ)
シャルメシア湿地で魔導機関付きボートを爆走させた迷惑兄弟。帝国出身。
絵に描いたようなヒャッハー系の素行不良者で、どこか憎めない馬鹿ども。
迷惑行為で捕まったのち、ライの説得でボートを騎士団に貸すことを了承する。
帝国アウトローのレジェンド暴走族『帝韻堕狼襲』の大ファン。
・コイヒメ・イセガミ
プレセペ村の隣村で療養している女性。マモリの母。
武家の娘としてタキジロウを支えてきたが、彼が死んだと聞かされて以来、精神的にも肉体的にも弱ってしまった。
マモリが芸術家になった理由の一つが、彼女を養うためである。
ヤヤテツェプが討たれたことをきっかけに活力を取り戻し、むしろ昔以上に精力的に活動している模様。
・豊穣の女神
世界で広く信仰される女神。
作物の命運を左右する天候に主に関わっているが、天候に関わる神が他に数多いるためにバランス調整に毎度苦心している中間管理職。
女神序列三階位で、運命の女神は先輩ながら色々と文句があるらしい。
・死神
世界で広く畏敬される神。
天界では信仰される女神たちより下の位で、そんなに地位が高くないらしい。
冥界の女神の部下に当たり、仕事内容や激務であるせいかナイーブでストレスをため込みやすい真面目な者ばかりだとか。
・セバス・チャン・バウレン
国王に仕える王国執事長。王からの信頼も厚い老紳士。
執事長の名に恥じないパーフェクトで温和な人物で、反抗期のアストラエも彼の言葉には耳を貸していた。
嘗ては宗国の人間だったそうだが、イヴァールト王との出会いも含め謎が多い。
当人曰く「身を清めるために」第二回絢爛武闘大会に出場し、初代武闘王を下して優勝。その足で王国に行き王に忠誠を誓い、セバスの名を賜ったらしい。
王国護身蹴拳術九段に加えて様々な武術を会得している。
・バニーズバーの店員たち
ルルズのバーに務める、バニー服に身を纏った見目麗しい妙齢の女性たち。
お触りはなしだが店員たちは場のノリで客をお触りするかもしれない。
ちなみに従業員は基本女性だが、男の娘はアリの模様。
・ゲイバーの店員たち
ルルズのバーに務める、筋骨隆々で女装した目が腐りそうな妙齢の女性たち。
従業員は全員が男の肉体を持った女性であり、見た目に反して中身は割とまとも。
むしろバニーズバーの従業員より貞操観念がしっかりしてるらしい。
・ウィリアム・プレステス
外対騎士団第二部隊遊撃班所属の男性騎士。元大陸の冒険者。
皇国の名家プレステス家の末子。カウボーイ風の装いに拘りがある。
ハードボイルドを気取るフェミニストだが、キャラ付けがちょっと浅はか。
鞭の達人。自分が名家の人間であることは余り口にしたがらない。
・ピオニー
外対騎士団第二部隊遊撃班所属の男性騎士。元大陸の農家。
天に見放されたかのような不運に見舞われ必死で足掻くうちに上位冒険者級の実力に至る。しかし、その力を聞きつけた挑戦者が次々に押し寄せて畑は壊滅状態になり、路頭に迷ったところを騎士にスカウトされた。
巨大な魔物より借金取りが怖く、既に少々心を病んでいる節がある。
武器に世界最高級の手作り鍬を使っていたが、絢爛武闘大会の中で壊れる。
・シアリーズ
冒険者最高位である『七星』に至った少女。
藍い髪の美少女で、二刀流の剣術から繰り出される猛攻は圧巻。
奔放かつ悪戯っぽい性格で、すぐ相手にからかって遊ぶが気に入った相手はイジリつつ気を回すこともある。
独特の味覚をしており、殺人級の極端な味のパスタを創作する趣味がある。
金も名誉も地位も手にした彼女だが、あるものが手に入らず冒険を止める。
実力も互角で不思議な魅力があるヴァルナに恋愛感情を抱いている。
・コロセウム・クルーズの受付嬢 (サンテ)
名だたる名戦士の生サイン入り手袋を手に入れるためだけにコロセウム・クルーズで働く女性。給料は全て趣味の戦士ファングッズに費やしている趣味の人。インタビュアーも兼任している。
最近はヴァルナのファングッズがないことに業を煮やしてクルーズ会議でヴァルナファングッズの製造を熱く訴えている。本人に許可を貰うのは二の次だが。
・マナベル・ショコラ
コロセウム・クルーズ所属の実況者。『アルタイル』コロセウム担当。
クルーズが調べ上げた様々な情報を元に今日も戦士たちの戦いを実況する。
代々実況者一族だが、娘のミラベルが実況者になるのは反対だったらしい。
・サヴァー
大陸の砂漠に住まうディジャーヤの一族出身の男性戦士。傭兵が本業。
ボーラという投擲狩猟武器を改造して使用する他、豊富なサブウェポンも持つ。
戦いの中で剣士の剣を絡め取って仕留めることから『刀剣殺し』の異名を持つ。
伝説の戦士と謳われるンジャに憧れ、彼を超える戦士を目指す。
・マシウス
コロセウム・クルーズ無差別級の常連戦士。小物な性格。
毎回手を変え色を変え、様々なギミックで対戦相手に不意打ちをかます。
しかし不意打ちが読まれることも多く、その卑怯さと負けっぷりは一種の名物。
当然の如く本人の実力はクルーズ内でもかなりの下位。
・バジョウ・イッテキ
列国出身の男性冒険者。整った顔立ちとキザな振る舞いで女性人気が高い。
実は列国随一の武家であるイッテキ家の跡取り。
冒険者は家を継ぐ前の最後の自由であり、実力を隠して五星扱いになっている。
『軍神』『鬼』と謳われるイッテキ家の十二の武術を免許皆伝し、氣を操り敵を圧倒する様はまさに鬼のようだが、本当のバジョウは気弱故に気負いやすい性格。
幼い頃に多くいた兄が次々病死して当主の位が回ってきたから必要に迫られて強くなったものの、その結果余計に孤独になった反動でキザな振る舞いをしていた。
・クルーズ衣装コーディネーター (クロッチ、ヴァレンティーナ)
ヴァルナの衣装を選んだスタッフ。前者は男性、後者は女性。
クロッチが見栄えを担当し、ヴァレンティーナは動きやすさを考慮する。
なお、ヴァレンティーナは普段猫を被っており、本当はギャルみたいな口調。
・ミラベル・ショコラ
マナベルの娘で『デネブ』コロセウムの司会を務めている。
自己顕示欲からか、密かにクルーズの看板娘になろうとファン勢力拡大を図る。
父親と違って省くところは省いて要点を強調する実況スタイルは開始当初こそ常連客が難色を示したが、新規層はむしろ旧来スタイルがくどく感じるという理由から彼女の実況を好んでいる。
・プリム・ヘブン
クルーズの戦士であり、カウンセラーも兼任する女性格闘家。
ビキニアーマーを始め自らの美貌と色気を前面に押し出した服装が男に人気。
余りの姿に初見男性戦士は動揺して負けるが、格闘家としての実力も上々。
ちなみに男性に媚びる気は一切なく、ただ自分に自信があるが故の服装。
カウンセリングの際は普通の恰好をしている。
・クーベル・ショコラ
マナベルの弟で『ベガ』コロセウム担当実況者。
他二人の実況者と違い、職にあぶれて実況界に戻って来た。
元々は実況が嫌だったが、前職を失職して再就職先が見つからない間に妻子に冷遇された挙句に夜逃げされて何もかもがどうでもよくなり、今は実況に抵抗感はない。
・魔王
大陸で捕まったテロリスト。本編未登場。
世界を変えると豪語して魔物を利用したテロを計画していたが、勇者(と呼ばれていた訳ではなく、魔王討伐を称えてその称号が与えられた)一行の獅子奮迅の活躍によって阻止される。
理想を語る割に理想を叶える具体的方法を考えていなかった模様。
なお、種族は魔族だというのは勇者一行しか知らない情報。
魔族は天族と共に、人のいる世界に干渉してはいけないことになっているので、かなり謎の存在である。
・マスクド・キングダム
王国の未来を憂う謎の仮面紳士。一体何トラエなんだ。
どこか来たのかマスクド・キングダム。どこへゆくのかマスクド・キングダム。
正義の刃を振り翳し、王国の為に戦い続ける孤高のおとこ。
・ホルスくん
コロセウム・クルーズのファミリヤ使いが管理するハヤブサ。
驚異的な視力で人間以上に正確に判定を下す。
たまに鳥や小動物、魚を仕留めて甲板に落とすものの、主人に貰う餌の方が美味しいので食べないこともあるのが甲板掃除係の悩み事。
・イーシュン・レイ
宗国出身の格闘家の男性。
糸目で精悍な顔立ちをしているため、女性客から糸目王子と呼ばれている。
格闘能力は高く、特に極限まで速度を重視した『居合拳』が特徴的。
経営が危うくなった道場の為に、売名と賞金を目指して大会に参戦。
・ボクサツ
嘗てバニーズバーに現れた食い逃げ犯モクサンの別名。
なお、する方ではなくされる方である。
・アルエッタ
大陸の田舎から職を探して王国に来た貧しい女性。
天然でおっとりしており、口調は訛りが強い。戦闘能力も皆無。
船代で資金を使い果たした挙句、たちの悪い男たちに攫われそうになっていたところをオルクスに助けられ、彼を慕うようになる。
非常に胸が大きく、何かするたびに当たりまくり、揺れまくる。
肩もみマッサージをさせたら天下一品の腕前を誇る。
・ミザリア
大陸でピオニーを嵌めて借金を背負わせた女性。
ピオニーは彼女に惚れており、これが彼の人間不信の大きなきっかけになった。
実際には彼女も別の人間にやらされたことであり本意ではなかったらしいが、当人はそれを言い訳に自分の行為を正当化して更に罪を重ねた。
最終的には共犯者の逮捕と共に罪が露呈し、逮捕を免れた代わりに方々から請求された慰謝料に全財産を持っていかれたという。
・ルートヴィッヒ
大陸六星冒険者の男。『
音楽家風のロールカツラをつけているが、キャラづくりの為でハゲではない。
しかしどうにも三枚目気質で、戦いでも追い詰められると泥臭く足掻く。
妹のエリザベートの為に治療費を稼いでいることは周囲に秘密にしていたが、大会の途中に実況に暴露されてしまい、奇しくも善意の寄付で金が集まった。
・エリザベート
ルートヴィッヒの妹。病弱であり、兄とは五歳も年が離れている。
病は今すぐ命に別条がある訳ではなく、不治でもない。
しかし完全治療にはどうしても纏まった金額が必要であった。
現在は既に治療が進んでおり、完治したら旅行に行きたいらしい。
・マスクド・アイギス
乙女の為の正義を執行する謎の仮面紳士。一体何ドナなんだ。
どこか来たのかマスクド・アイギス。どこへゆくのかマスクド・アイギス。
怪人らしからぬ可愛さと礼儀正しさから、罰されたいと申し出る人もいるらしい。
大会で活躍したことで女の子の人気も上々とのこと。
・イサミ
大陸冒険者の男。ランクは三星。
ピオニーの奇行に戸惑いつつも戦い、場外まで吹き飛ばされた。憐れ。
・サボテンくん
農家時代のピオニーが孤独を埋めるため購入して話しかけていたサボテン。
ピオニー曰く、干ばつが酷いある日、自分を食べてと身を差し出した。無論それは餓えからくる幻聴だが、ピオニーはその幻聴に従い友を食べたことを後悔しているらしい。
・マスクド・キングダムに負けた戦士 (アームストロング)
大会に参加しに帝国からやってきた腕自慢。冒険者ではない。
長い六角鉄棍を自在に振り回すパワーファイターで、実力はかなりのもの。
しかしマスクド・キングダムの杖術に翻弄されて敗北を喫した。
・カダイン (カダイン・マンタイク)
ルヴォクル族の戦士。冒険者ではなく、少年に見えるがアラサー。
自分の容姿が幼いことを利用して油断を誘うぶりっこおじさん。
本性は卑怯で利己的で嘘つきで口が汚く軽犯罪も厭わない、どうしようもない奴。
・ファーベル
大陸冒険者の男。ハルバード使い。
元は学生だったが、冤罪で学院を追放されて路頭に迷い、冒険者になる。
長い冒険者生活で、かつては美形だった顔には険しい皺が刻まれた。
マスクド・アイギスを侮る慢心によって敗北に追い込まれる。
・シュトラケア (シュトラケア・クロイツ・フォン・バウベルグ)
バウベルグ家次期当主にして長子の男。
本来なら騎士団所属でもおかしくない年齢だが、バウベルグ家の世代交代が遅れたことや男子が一人しか生まれなかった関係で家督の相続を優先している。
才色兼備の努力家で非の打ち所がない人物だが、忙しさのせいで誰かに本心を打ち明けたりする機会がないのでは、とロザリンドは思っている。
・マグノリア (マグノリア・クロイツ・フォン・バウベルグ)
バウベルグ家第二子にして長女。
兄と同じく非の打ちどころがない人物で、ロザリンドの面倒をよく見ていた。
しかし彼女の態度は家族愛から来るものなのか、それとも規範に従ってそう振舞っていたのかはロザリンドには分からないらしい。
・コーデリア (コーデリア・クロイツ・フォン・バウベルグ)
バウベルグ家第三子にして次女。
若い頃から海外留学をしており、実家には時々しか戻ってこない。
ロザリンドはコーデリアの顔を忘れてしまうほど長らく会っておらず、絢爛武闘大会の本選が始まった際に久しぶりに再会したときは互いに戸惑ってしまったほど。
コーデリアもまた妹が世界大会に出場する実力になっていたとは知らず、二人は互いに互いの欠けた時間を埋め合うように暫く話し込んだという。
・ガストル・ドーズ
大陸冒険者の男性。冒険者の中でもベテランの部類。
重装甲の剣士で、六星冒険者でも上位の実力を誇る。普段は気のいい人。
しかし、極限状態のなかで自らの壁を破ったロザリンドの一撃で昏倒した。
絢爛武闘大会本選にも出場しているが、途中で敗退している。
・アイギア・スクーディア
王国最大の商家、スクーディア家の当主の男。娘のセドナを溺愛している。
余りにも資産を持ち過ぎて、国内最大派閥の聖靴も顔色を伺う富豪。
大柄で声も大きく、朗らかでいて生命力や活力に満ちた印象を受ける。
人の情に訴える感情の力が強く、相手に只者ではないと思わせるカリスマがある。
初登場時ガレオンだったのに名付けたのを忘れて後でアイギアと名付け、後の方が採用された。実は作者はこの手のポカを何度かやらかしている。
・カイリーの情報を仕入れた先輩 (ウォーケン)
外対騎士団所属、工作班所属の男性騎士。
コロセウム・クルーズでは町の情報集めや対戦相手の情報収集に努める。
ヴァルナイジリにも参加しない良き先輩で、騎士団内でもかなりの常識人。
現場より町などで活かされる諜報能力の高さから、近々、経験の浅い第二部隊か外対騎士団本部の情報収集班に移されるのではないかと噂されている。
・カイリー・クーベルシュタイン
帝国陸軍第一師団04小隊所属の男兵士。階級は十八歳にして軍曹。
軍人として国に奉仕する使命感が強く、仕事第一主義で行動する。
帝国最強の軍人と呼ばれ、銃剣つきの銃で堅実過ぎるほど堅実に戦う。
嘗て王国との模擬戦闘にて帝国が敗北した際、最前線で戦ったにもかかわらず最後まで撃破されなかった実績から『不死身の04小隊』の異名と共に勲章を授かる。
仕事第一で自分が二の次な仕事スタイルがヴァルナと似ており、同志ヴァルナ、盟友カイリーと呼び合うほど意気投合する。
・カウンターに賭けた同級生 (マッサリア・タダマツ)
ヴァルナの同級生だった士官候補生の男→現在は聖艇騎士団。
遠い先祖が列国人だった家系で、そこまで裕福ではないが商家に生まれた。
家の名に箔をつけるため、先祖の遺した剣術を学んで士官学校の門を叩く。
剣術成績は高い方だったが、ヴァルナとアストラエに比べれば霞む。
当初は聖靴派閥寄りだったが、ヴァルナに負けてからは中立になった。
・ヴェンデッタ
ローブを身に纏った詳細不明な格闘家。黒歴史の使者。
王国護身蹴拳術を修めており、実力は最低でも八段級。
ヴァルナに凄まじい恨みを抱いており、武器を持つ相手も素手で下す実力者。
まさかのマスクド枠三人目かと噂されるが、その正体や如何に。(正体はコルカ)
・マルトスク
七星冒険者の老人。元外対騎士団所属。大陸の森国在住だが、出身は王国。
単独で竜討伐を果たし竜殺しの異名を持つ、生ける伝説。
元は王国騎士だったが、平民騎士の劣悪な環境に絶望して大陸で剣を振る。
未だ強さを追求する武人で、王国攻性抜剣術十二の型『八咫烏』までをも体得し、老いてなおその強さは衰えることを知らない。
・ガドヴェルト
大陸を旅する流浪の戦士。峡国の奴隷身分の出身。初代武闘王。
恐ろしいまでの巨漢であり、全てにおいて規格外の身体能力を誇る。
余りにも拳が強すぎて武器が耐えられないとまで言われ、数々の二つ名を持つ。
子供の頃は気の優しい力持ちで喧嘩の一つもしたことがなかったが、あるとき奴隷身分への理不尽な仕打ちに反逆し、峡国の軍事力をたった一人で覆して全奴隷身分の解放を成し遂げた。以降、戦いの道を邁進する。
また、生まれついての天才的な氣の使い手でもある。
・分身ナギ
作者のミスが切っ掛けで生み出された哀しいドッペルゲンガー。
ヴァルナのナギに対する外道イメージがしれっと反映されている。
ヴァルナの夢に登場して意味もなく気持ち悪がらせた。
あと十三の型などなかった。
・泉の女神
泉に物を落とすと出てくるとか出てこないとか言われている女神。
女神序列四階位。先輩の頼みは断れないので開き直って楽しもうとする性格。
かわいいもの好きを隠している。
・マルヴェール
大陸出身の冒険者の男性。ランクは三星。武器はメイス。
嘗てピオニーに借金を擦り付けて破滅させる為だけに彼と友人になった下種。
数多くの犯罪歴を持ちながらそれを巧妙に隠して金儲けをしていた。
しかし、絢爛武闘大会にてピオニーに復讐の一撃を受けて重傷を負い、更に海外からのタレコミ等もあって隠蔽していた犯罪が露呈。あえなく御用となった。
・エッティラ
外対騎士団回収班所属のベテラン男性騎士。
班長ネルトンに負けず劣らず厳しい為、鬼の副長と呼ばれている。
実は結構年下の奥さんにデレデレなのだが、周囲に揶揄われるのが嫌で全力で隠している。もうすぐパパになるので育児休業を検討中。
・シャベルとスコップの違いに戸惑う騎士たち (エドウィン、ゴドウィン)
外対騎士団回収班所属の男性騎士。スコップとシャベルの違いに首を傾げる。
のちに彼らが調べた事には、この違いは王国が現在の島に遷都した時代に遡り、開拓の中心であった西ではシャベルが大型、スコップが小型だったが、移民や先住民の多かった東ではこの解釈が逆になっていることが判明。二人の論文は王国文化賞を受賞することとなるのは先の話。
なお、名前が似ている二人だが、別に腹違いの兄弟とかではない。
・クロスベル
大陸で冒険者をしていた男。
魔王討伐で一気に一星から飛んで七星まで上がり、皇国に勇者の称号を賜る。
普段は情けない男に見えるが一度覚悟を決めるとやり遂げる粘り強さを併せ持つ。
が、式典に用意された勇者の衣装が想像を絶するダサさだったせいか、勇者の称号を固辞して姿を消し、行方不明中。
顔がかなりヴァルナに似ているらしい。シアリーズの初恋の相手。
・リーカ・クレンスカヤ
大陸七星冒険者の女性。元勇者一行の一人で、シアリーズと同い年。
昔は臆病で逃げ足だけは一流と陰口を叩かれていたが、シアリーズやクロスベルと共に戦う中で足の速さを極限まで活かした戦法に活路を見出す。
クロスベルに恋しており、彼を見つけて告白するために精力的に冒険者活動を続けるうちに、『
ただ、内気だった頃に師匠であるシアリーズにシゴかれたトラウマは消えてない。
・謎の襲撃者
絢爛武闘大会開始前後から活動を始めた謎の辻斬り。
死者は出していないが怪我人を多数出し、遂には大会出場者をも手にかける。
クルーズと騎士団が総力を挙げて捕縛しようとしたが、追撃を振り切り行方不明。
共犯者の存在が示唆されているほか、実力は五星~六星クラスと推測される。
ただ、その毒さえ跳ねのけた身体能力から本当に人間なのか疑う声もある。
・ミ・スティリウス・ノワール
大陸の六星冒険者。名前はスティリウスの方。
『
『ミ』は姓であり、処刑人の血族の生まれであることを意味する特殊なもの。
スティリウスは処刑人が代々受け継いだ知識が世間に秘匿されていることに反発して世間に知識を公開し、一族を追放された上に処刑権も剥奪された。当人はそのことを後悔しておらず、今も処刑人知識を応用して対魔物教本の出版等に関わっている。
妙によく笑うが、これは最初魔物との戦いが思いのほか怖かったため恐怖を紛らわすために笑っていたら癖になったから。
・キレーネ
王宮所属、イクシオン王子専属メイドの女性。大陸出身。
フィサリ族という耳が尖っていて生まれつき多くの魔力を持った種族。
薬や香水の調合が得意で、性格は優しく意外とミーハー。
ただし無口な上に、爆裂声が小さくてヴァルナにさえ聞き取れない。
しかしイクシオン王子には通じているらしく、それが嬉しい。
王子の立ち上げたアイドルバンドグループ『ミルキー☆ウェイ』のドラムを担当し、見た目の可憐さに似合わず激しくドラムを叩きまわす。
・ボンバルディエ
大陸六星冒険者の男。自称『無敵鉄槌』で、巨大な鉄槌を振り回す。
自由奔放、豪快な性格。ただし好みの女の子に激弱。彼女募集中。
実力は七星に匹敵するが、我の強すぎる性格と直情的な行動が災いして評価が落ちている。
おつむやネーミングセンスも含め、なんとも残念な人物。
・皇国ストリートチルドレン
ナギが皇国に赴いた際に襲ってきた孤児の子どもたち。
皇国が見て見ぬふりをするスラムの出身で、窃盗などの犯罪行為でその日その日を凌いでいる。一瞬の隙を突いてナギの槍以外の全ての荷物を奪い、更にはパンツまではぎ取ってナギを文字通り丸裸にした。
なお、その後彼らを追ったナギは何とかパンツと財布などの貴重品を取り返したが、貧困と飢えに喘ぐ彼らが気の毒になりそれ以外の荷物までは取り返さなかった。
・ヨアンヌ・スクーディア
セドナの母親で、アイギアの妻。
夫婦仲は良好ながら、アイギアの過剰な親バカは看過できないのかその部分のみ非常に夫に厳しい。実は育ちが良すぎて逆に全く料理が出来ず、セドナが料理に興味を持った際は作り方について教えを請われないかヒヤヒヤしていた。結局今も出来ない。
・お蓮
バジョウの護衛を務める忍者の女性。エリート忍者「御庭番」の一員。
バジョウを護衛している忍者の代表的な立ち位置で、イッテキ家の跡取りであるバジョウに万一の間違いがないよう常に気配を消して周囲に潜んでいる。
幼い頃からバジョウの大ファンであり、周囲に溶け込むという名目でファンに混ざって彼に黄色い歓声を送っていたりする。彼女に限らず御庭番は皆その傾向がある。
嘘がつけない性格で、図星を突かれると誤魔化しきれずに全部態度に出てしまう。
・シェリー・ラダマント
コロセウム・クルーズ警備隊長の女性。五十代となかなかの年。
元騎士の経歴を買われてスカウトされ、指揮官として活躍する。
威厳と実績があり、鋭い目つきは部下を震え上がらせる。
・リフテン・ネーデルヴァイド
聖盾騎士団の部隊長の一人である男性騎士。
騎士団内でも市民に溶け込んで活動をする部隊で指揮を執る。
セドナの直属の上司に当たるが、彼女の身に何かあるとスクーディア家に何をされるか分からないので彼女はなるだけ現場から遠ざける。
しかし当のセドナは極めて優秀なので、最近はその指針を見直し始めている。
・クルーズ治療班
生傷や怪我の絶えないクルーズを支える治癒師集団。
どんな怪我でも即座に対応するため、外傷の緊急治療という一点だけなら世界のどんな病院よりも優秀なスタッフが揃っている。
また、選手の筋肉をまじまじ見れるため筋肉ソムリエが混ざっている。
・アイリーン・プレステス
皇国の名家の当主の女性。ウィリアムの姉。
家に不利益をもたらした詐欺師がクルーズの大会に参加することを突き止め、王国に来た。その詐欺師がマルヴェールであるため、目的は達されることとなった。
ウィリアムをウィルと呼び溺愛しているが、ウィリアム的には辛いものがある。
その後、弟の為だけに外対騎士団のスポンサーになった。
・ヨーレイト
外対騎士団工作班所属のベテラン男性騎士。
キャリバンがファミリヤを通して集めた情報を纏める係を担っている。
ウォーケンと共にルルズに派遣されて皆のサポートに精を出す。
実はウォーケンとは普段一緒に仕事をすることが余りないので最初気まずかっが、話してみると意外と気が合った。それだけに、もうすぐ転勤かもしれない彼ともっと早く話していればよかったと思っている。
・ペイシェ
雑誌『月刊ジスタ』に記事を掲載してるフリーライターの女性。
凄まじい寝癖をしているが、それを気にしないほど取材に夢中になる変人。
腕利きのライターだが正規雇用して貰えないのを不満に思っている
パラベラムは実はペイシェに影響されてこの業界に入っている。
・ファミリヤ犬
祭国で導入されている、嗅覚による追跡等に特化した犬のファミリヤ。
王国のファミリヤ使いが任務に犬の嗅覚を使っているという噂を聞いた祭国が試験運用として配備したが、既に相応の成果を上げているため正式配備は時間の問題とされている。
なお、先に有用性に気付いていたのに大規模な実用化で先を越された形になった外対騎士団長ルガーはこれに渋い顔をしたという。このあと外対騎士団第二部隊にも試験運用で二匹のファミリヤ犬が導入された。
・フラグを立てるプロの隊長(ポーラッグ ※狼の方のプロとは関係ない)
祭国警備部隊の分隊長を務めるベテランの男性。
しかし、何故か緊急時になると毎度『まさかそんなことあるまい』と口にした可能性がピンポイントで的中する。しかも当人の油断ではなく本当に誰も予想だにしない発生の仕方をするため、部下からは不吉なので喋って欲しくないとさえ思われている。
一度このことを理由に降格させられたが、結果は予想外の事態を引き当てる人間が変わっただけであり、それなら100%引いてくれる奴がいた方が事態を収拾しやすいと隊長に返り咲いた。本人は全く嬉しくないが。
・祭国魔物飼育員たち
人類の敵たる魔物を飼育する術に長けたプロの飼育員たち。
ある意味クルーズで最も命懸けの仕事に励んでいる。
彼らの飼育記録は魔物の貴重な研究データになる。
なお、仕事指針は『絶対死ぬな』なので、緊急時は全力で逃げるのも仕事のうち。
・くるるん (本名はシェシャ)
王国在来種魔物、ナーガの子ども。命名ヴァルナ。くるくると鳴く。
人間と同等の思考能力があり、子供ながら強かで、見つかった当初は従うメリットのない相手や格下と判断した相手には威嚇していた。暫くして人の言葉をかなり覚え、のちにナーガの里では人の言葉を教える係になったりもした。
命懸けの大冒険をしたせいか、今や大人より肝が据わっている。
ヴァルナに懐き、キャリバンのことは自分の世話係だと思っている節がある。
ちなみにナーガにとって顎の下を撫でられるのは、子供の頭を撫でるのと同じ感覚らしい。
・クリフィア研究所の
王立魔法研究院、地質学教授にしてクリフィア土壌改良研究所の所長。
とりたてて優秀ではないが、弁が立つため研究所を任された。
凡庸ではあるが無能ではない。しかし自己顕示欲は相応に強い。
地質学者として格上であるノノカに何かと助言を請い、彼女に頭が上がらない。
・ラミィ
王立魔法研究院所属の技術者。ライの後輩。「~っす」という口調。
ぼそぼそ喋り内向的で目つきも生まれつき鋭い。
内気で頼まれたら断れない性格のせいで損することが多く、自己嫌悪しやすい。
動物系が大の苦手で触るどころか近づくことすら出来なかったが、ナーガの里に派遣されたのを切っ掛けに克服に乗り出す。
なお、ナーガにとって目つきの悪さは美形の証なため、本人の意思に関係なく恐ろしくナーガの男にモテる。
・ヒュウ
キャリバンがリンダ教授から預けられた鷹のファミリヤ。
最初はピイという名前になる筈だったが、リンダ教授がプロの際の反省を活かしてヒュウにしたところ、実はピイの方が好きだったというすれ違いが発生した。
キャリバンにはそれなりに懐いている模様。
プライドが高く、人語は敢えて話さない。
・ナーガ兵たち
ナーガの里の兵士たち。槍を標準装備している。
兵士は男しかなれないが、必ずしも男が強いとは限らない。
身体は頑強だが実戦経験がまるでないため、最初はただのヘタレ集団だった。
ヴァルナに戦士としての心構えや「槍より尻尾使ったら?」といった助言を得て次第に力を着けていき、紆余曲折を経て立派な戦士に成長していく。
・サマリカ
ナーガの里の兵士。兵士を束ねる百人長サマーニーの息子。
ヴァルナに説かれた戦士としての心構えに感銘を受け、彼の一番弟子となる。
里の中では人間の言葉の覚えも早く、冷静で人に偏見がない方。
口には出さないが、いつか百人長の座を実力で勝ち取ることで父に認められたいと思っている。
・サマーニー
ナーガの里の兵士を束ねる百人長の男。
実戦経験皆無でヴァルナの前でもがちがちに緊張していたので怒られた。
以降、ヴァルナから人間の戦い方を聞いて貪欲に取り入れようとする。
ヴァルナと打ち解けてからは友人のように接する。
・ニャーイ
ナーガの里の老人。男性。掟の下にトラブルに判断を下す天秤長。
いわゆる人間社会での裁判長だが、好奇心旺盛で人間社会の法律に興味を示す。
いずれ人間社会に勉強に赴きたいが、その為には里で自分の代わりをこなすナーガが必要なために泣く泣く弟子を先に勉強に行かせた。
・ドゥジャイナ
ナーガの里の住居建築を全て担う、建築長の女性。
基本建築、研究、新技術にしか興味がなく、邪魔されることを嫌う引きこもり。
自分勝手な上に、たまに癇癪を爆発させる。そうなると兵士ナーガも近寄れない。
ただ、里の麒麟児なのは確かであり、彼女を尊敬するナーガも多い。
ただしヴァルナには癇癪の尻尾攻撃を防がれてしまうのでワガママが通じにくく、その事に内心モヤモヤがある。
・ナラクゥ
ナーガの里の兵士の男。
ヴァルナとの訓練で間違った方向に増長して人を見下すが、後の訓練で人とナーガでは得意分野が違うことや連携の重要性を学ぶ。
以降はむしろ他のナーガより騎士たちと打ち解けていった。
・騎道車一号の精霊
日本で言う付喪神、ないし船精霊のような存在。
大切に使われてきた物には魂が宿る。彼は少年のような姿で現れた。
大きな体を持ちながらオークとの戦いに参加できなかったことが無念だったらしく、御前試合に向かう途中にオークを撥ね殺す許可をくれて討伐数一を達成させたヴァルナには特に感謝している。夢の世界でも運命の女神に連れられて挨拶しに来た。後に砂漠を彷徨うヴァルナとンジャを自らのいる場所へ導き、命を救う。
もしかしたら彼は今も騎士団を見守っているのかもしれない。
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