第239話 SS:男たちのハイライトです

 ――Aブロック三回戦第二試合、ピオニーVSリーカ・クレンスカヤ。



 速い。

 それが、ピオニーがリーカという剣士に抱いた最初の感想だった。


 正面の接敵からの多段斬撃の後、急速離脱。かと思えば瞬間移動のように背後に回ってまた斬撃。鍬で辛うじて防ぎながら薙ぎ払いなどで対応するが、掠りもしない。


『疾風の如く接近して一瞬で複数回の斬撃を放つッ!! それゆえ彼女が相対した敵には無数の切り傷が刻まれますッ!! ゆえに千の刃を花弁に持つ者、『千刃華スライサー』なのですッ!!』


 実況の煽りを聞きながら、まずいな、とピオニーは思う。

 彼女の移動速度は異常だ。瞬発力だけならば並ぶ野生魔物もいなくはないが、そこに持続力と剣術が加味されると全く別次元の脅威となる。


 そもそも、自分は何でこんな戦いに出ているのだろう。

 騎士ヴァルナが優勝賞金の余りで借金返済を手伝ってくれるという話は有難い。それに、あの憎いマルヴェールの顔面を粉砕出来たのは人生でも指折りにスカっとした。で、ありていに言ってピオニーには満足感があった。


(もう俺が頑張らなくてもいいのでは? 別に飯は取りにいかなくても手に入るし、建てなきゃならん建築物も今すぐ採集の必要がある物も、耕す畑もないし……)


 余りにも過酷な環境で生きてきた反動か、まさかの無気力である。

 そもそも彼はやることがない日は木漏れ日の下で延々と昼寝をする程度には安らかな時間を求めている。強くなったのも環境に適合して強くなる必要があったからだ。具体的には借金と魔物と挑戦者と犯罪者と過酷な自然環境にせっつかれていたので、やらなきゃ死んでたのである。


 では、別に敗北しても衣食住に困らない環境になったとき、人はどうなるか。その答えの一つが、環境への甘えである。


(相手は有名冒険者だし元々勝ち目がないのでは? 負けても畑荒らされたり殺されたりしなさそうだし。開幕のとき挨拶したけど礼儀正しくて優しそうな子だなぁ……この子の為になら態と負けたって……)


 しかし、顔が緩み切る前にピオニーはハッと自らを戒めた。


(い、いかんいかんッ!! こういう人は手を抜いて負けたら『そんなものじゃない筈!』とか難癖つけて何度も挑みに来たり、勝ったから報酬を頂くとか言って畑に略奪行為をするタイプかもしれない!! 初見の印象に今まで何度騙されてきたと思ってんだ馬鹿!! 俺の馬鹿っ!!)


 悲しいことに、甘えを捨てさせたのは修羅の道を強制的に歩まされた彼の女運の悪さだ。未開拓地に売られてからというもの、出会う人間は老若男女揃いも揃ってまともな人間など欠片もいなかった。


 尻に火が付かなければ危機感を持てない彼は、同時に女性にだらしない態度を取ると必ずしっぺ返しを食らうという悲運の持ち主だった。なお、男相手だと真剣に対応してもだいたい酷い目に遭っている。


(集中しろ、集中――気配を、匂いを、殺気を感じるんだ)

「……ッ!!」


 リーカが何かに勘付き、動きを止める。

 その理由は、ピオニーの周囲数メートルで綺麗にぴたりと止まった独特の気配故だった。彼女の戦士としての本能が、此処に不用意に近づくなと告げていた。


 ピオニーが襲われた場所は魔物、人も含め殆どが遮蔽物の多い森の中だ。故に視力に頼った索敵ではおのずと限界があり、何度も不意打ちを受けた。そうして次こそは気配を逃すまいと注意力の払い方を幾度となく鍛えたピオニーは、このゾーンを得るに至った。


 当人は『森の声』と呼んでいるそれは、五感のうち視覚を塞ぎ、その分の集中力を他の感覚器官に集中させるという極めて特殊な索敵だ。森に長らくいれば、異物の匂いには自然と敏感になるし、枯葉の擦れる音にさえ違いを見出すようになる。

 故に、相手がどこからどう接近しようが死角なく迎撃出来る集中状態――それが『森の声』だ。場所が森である必要は一切なく、彼の把握できるテリトリーを森に見立てているのである。


(東から来たシノビだの、砂漠から来たアサシンだのにも対応したこの察知……七星冒険者と言えど迂闊には近づけない。問題はあの異常な移動速度だ……)


 驚異的な速度が相手では、気配を察知してから迎撃するまでに生じる間次第で迎撃すら出来ず敗北する可能性がある。


(こんなに緊張するのはスイカ栽培二年目の収穫日前日くらいか……収穫日を見計らってやってきた魔物の群れを相手に夜を徹して畑を守ったな……『森の声』を習得したのもあの日だっけ)


 そうだ、畑がないから本気が出ないなんて考えてはいけない。

 これは、未来の畑を守る為の戦いである。


 観客の声、楽器の音、飲食物の混合した匂い。

 さざ波、風のうねり、微かに聞こえるカモメの音色。

 ゆっくりと、ゆっくりと流れる時間の中で――ピオニーは目を見開く。


「そっこだぁぁぁぁぁーーーーーーッ!!」


 自慢の鍬を取り回し放つが、その瞬間にはリーカはピオニーの予想より一歩速く踏み込んでいた。彼女の鋭利な一閃とピオニーの鍬の柄が交錯する。通常の鍬であれば木製の柄など一瞬で刃が通り過ぎる筈だが、ピオニーの鍬は刃が食い込みつつも芯の部分で辛うじて耐えていた。


 しかし、七星冒険者に位置するリーカは更に咆哮を上げる。


「斬り……抜けるッ!! はぁぁぁぁーーーーーッ!!」


 しゃりん、と、刃が通り抜ける。彼女の剣はピオニーの鍬の柄を見事に両断した。そのまま瞬間移動染みた速度で通り抜けたリーカは最後の詰めに刃を構え――。


「お……おお……俺の鍬の取っ手ぇぇぇーーーーーーーーーーーーッ!! わざわざ生命樹セフィロトの管理人に頼みに頼み込んで譲ってもらった枯れ枝を丹念に丹念に加工して制作に一か月を要した鍬の取っ手がぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああッッ!!!」


 そこには、両断された鍬を前に大号泣するピオニーの姿があった。


「嘘だぁ、嘘だろ!! くっつくかこれ! 無理か!? いや出来るくっつけ!! くっつけよ気合でぇぇぇぇぇぇッ!!」


 余りのショックに支離滅裂な事を言いながらピオニーは両断された柄の断面を手でくっつける。断面部分をガッシリ手で固定して持ち上げた瞬間にピオニーの瞳に希望の光が灯るが、手を離した瞬間に物理法則に従って柄が離れ、カランと乾いた音を立てて床に落ちた。


「うおぉぉぉぉおおおおーーーーーーーッ!!?」


 子供が一番大切にしていたおもちゃを破壊されて、無理だと一目で分かるのになんとか修理しようとしているかの如き光景。それは時の無常さと世の儚さの象徴のようだ。


 大会ルールでは対戦相手の武器破壊は当然のように許可されている。真剣勝負の中で得物を破壊される方が悪い。だと言うのに、余りにも痛ましい光景にリーカは気まずい顔をしていた。


 生命樹セフィロトとは大陸中央部辺りに存在する超巨大樹のことだ。魔物出現時代に発生したものと思われ、学術的には魔物の近似存在であるともされるこの木は、その枯れ枝一本さえ素材、燃料のどちらの視点から見ても超貴重品である。


 素材にして木刀を作れば下手な鋼より硬くて軽く、薪にすると炉はあっという間に超高温化。噂では百年に一度、樹液が零れ落ちるのを狙って魔物が大量に押し寄せるなどという話もある。実際には大樹の守人と呼ばれる一族が代々管理しており、枯れ枝一本どころか枯葉さえ市場には滅多に出回らない。


 そんな貴重品を鍬の柄にしたことも周囲からすれば驚愕だが、鍬の先端がオリハルコンならむしろ当然かもしれない。恐らく世界で一番高価な鍬である。同時に一度たりとて裏切られたことのない盟友でもあった鍬を破壊されたピオニーは、それ以上一歩も動けなくなっていた。


「……あ、あの。武器の弁償、大会終わったらお手伝いしますから」

「手伝い名目で手数料と生命樹の代金ぶんどる魂胆だろッ!! 騙されんぞ俺は、もう二度と!! 二度とぉぉぉぉぉぉーーーーーーッ!!」

「お金は取りませんからっ! 約束しますからぁっ!」

無料タダより嬉しいものはねぇがなぁッ!! 人間が口にする無料タダは必ず裏があるんだよぉぉぉぉぉぉーーーーーッ!! 人間なんか……人間なんかぁぁぁぁぁぁーーーーーーッ!!」


 人の業が生み出した哀しい猜疑心モンスターの慟哭。

 どうしてこうなるまで放っておかれたのだろう。


『……えー、立ち上がる意志が見られないピオニー選手、戦意喪失でしょうか? 『魔狩りの森人』と呼ばれた男の哀しい真実に我々も言葉が見つかりません。えーっと、ピオニー選手? 戦闘の意志表示をしないのであればギブアップと判断しますが?』

「俺の愛鍬アースクエイカーぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~……!!」

『うん、駄目そうですね。勝者、リーカァ・クレンスカヤァァァァーーーーーーッ!!』


 この後、彼は医務室に連行されカウンセラーと選手を兼任するプリム・へブンを散々困らせる事になる。そして勝手に勘違いして告白してやんわり断られる辺りに彼の人間性が垣間見えるかもしれない。




 ◆ ◇




 ――Bブロック三回戦第一試合、シアリーズVSナギ・フレミング


(強すぎだろ……!!)


 シアリーズと相対したナギは、世界の壁に歯噛みした。


 ここまでの試合、対戦相手はもれなく人生初というレベルの強敵だった。一見すれば実力による勝利に見えたかもしれないが、身を削るようなしのぎ合いの末の紙一重の勝利であったことは戦ったナギ自身がよく知っている。


 修羅場を潜った今のナギなら、兄であるガーモンにすら勝てるかもしれない。

 しかし、世界を知った今となっては兄に勝利した程度では大会のトップランカーに遠く届かないという悲しい事実を認識してしまう。


(圧がやべぇ!! 前にヴァルナと戦ったとき以上じゃねえか!?)


 必死に槍を取り回してシアリーズの猛攻を弾くが、弾いても弾いても次々に飛来する刃の鋭さと重量に逃げながらの防戦一方になってしまう。

 リーチはこちらが上だ。

 しかし、リーチ以外の一切であちらが上だ。


「だからって……諦めてやるほどお行儀よくねぇんだよッ!!」


 伊達に大陸で武者修行をした訳ではない。

 丹田に力を籠め、槍を回転させて逆に攻勢に出る。


「うらららららららぁッ!!」

「へぇ」


 防戦一方から、劣勢レベルまでなんとか押し返し、そこから更に体ごと槍を回転させ剣に割り込み、攻撃を仕掛ける。


 薙刀という武器は槍と刀を融合させた独特な武器だ。突きも出来るが、どちらかと言えばリーチの長い斬撃にこそ真価がある。宗国の山で世話になった槍の達人を思い出しながら、膝の角度が直角になるほど深く踏み込み、力を解き放つ。


「今度はそっちが攻められなァッ!!」


 武器を体の一部と思うほど馴染ませることで、真に武器を使いこなせていると言える。そんな言葉を思い出しつつ、刺突と斬撃の中間のような連撃で薙刀を振り回す。乱れ飛ぶ斬撃を受けるシアリーズは涼しい顔だが、少し驚いているようだった。


「まだっ、まだぁぁぁぁぁッ!!」


 吐き出す吐息の熱さを自覚しながら、全身に鞭打ち動きを加速させる。どれほど激しく取り回しても薙刀の柄は手に吸い付くようで、自分の成長を知ることが出来る。同時に、どんなに激しく打ち込んでも踵一つも下がらないシアリーズの姿に、勝敗を悟ってしまう。


(こういう所、無鉄砲な頃の方が心は強かったかもな……)


 強さの道を知れば知る程、上を見上げると気が遠くなる。

 クリフィアでの騒動の後、ヴァルナとの手合わせで見た『見えない壁』の正体に、ナギは未だ辿り着けていない。辿り着くのは五年後か、十年後か、或いはもっと先なのか――ヴァルナの王国最強とは、ある意味での絶望だと思う。


 それでもはやり、負けたくないのが男の子だ。

 武人とは、心のどこかに少年がいなければ続かない。

 取れる手段は唯一つ。

 限界を超え続けることだけだ。


「おォォォォああああああァァァァァァッ!!!」


 全身にこれまでにない熱が滾る。

 己の限界を超えた瞬間に流れる、沸き立つ血潮。

 ナギの連撃の速度が限界を突破し、刃が乱れ飛ぶ。


 ――観客の一人は、後に彼の最後の技をこう語った。


『あれは、突風に乗って舞い上がる花吹雪のように美しかったよ』


 ――そして、こう続けた。


『でも、花吹雪の中で輝く藍い宝石の輝きを消すことは出来なかった』


 渾身の一撃を振り抜いた瞬間、これまでにない衝撃が薙刀に二回。


 気が付いた時、シアリーズはナギの背後に回り、彼の得物は三等分され、からからと足元を転がっていた。転がる柄が足先にぶつかって止まったナギは、一度息を吐き出し、そして柄の先に残った刃を構えて背後に向けて振り抜いた。


 パキィン、と、甲高い音。


 シアリーズの一閃が刃を折り、二刀流のもう一本がナギの首筋に添えられていた。


「諦め悪いのね」

「性分なんだ。昔っからよぉ」

「強くなりたいならその性分、死ぬまで握って放さないことね」

「ハハ……覚えとくよ畜生が。ヴァルナとあんた、どっちが強いんだ?」

「言ったらつまらないから決勝戦のお楽しみ」


 悪戯っぽくウインクしたシアリーズはキュートで、しかし自身が決勝に勝ち上がる事を欠片も疑わない戦士としての自負に満ち溢れていた。

 結局、最後の足掻きも不発に終わったナギは乾いた笑いを漏らすしかなかった。


『ナギ選手、素晴らしい槍捌きで会場を魅せましたが、頂点には及ばなかったぁぁぁぁーーーーーッ!! シアリーズ選手、堂々の凱旋で準々決勝進出ぅぅぅぅーーーーーーーーッ!!』


 試合が終わり、控室に入って鍵を閉じ、そこで堪え切れずにしゃがみこむ。控室で静かに涙を流しながら、ナギは過去、ヴァルナへの宣言を思い出していた。


『覚えてろよヴァルナ、俺は負けっぱなしは嫌いなんだ!! いつかお前の全力にすら追いついて見せるぜ!!』

『死ぬほど修練詰めよ? でないと俺のいる場所までは届かねぇぜ』

『上等ぉ!!』


 今日戦ったシアリーズは、まだまだ上があるように感じた。彼女は恐らくヴァルナに匹敵する実力者だ。負けっぱなしで終われない相手がまた増えた事に落ち込む半面、勝つためにどうすれば勝てたのか死に物狂いで這い蹲って探している自分もいる。

 ナギは急に、兄ガーモンに会って思いの丈を聞いて欲しく思った。 




 ◇ ◆




 ――Bブロック三回戦第二試合、開始二十分前。


「何者だ」

「……」


 選手用廊下、自分の控室へ向かっていたサヴァーの前に現れたのは、黙して語らぬ謎の人物だった。全身をすっぽりローブで覆い、皮膚の色さえ手袋で徹底的に隠している。ローブに身を包んだ謎の選手の話は聞いたことがあるサヴァーだったが、目の前のそれが同一人物かどうかは確信が持てない。

 何より、その選手は既に敗退している筈だ。


「選手か? 祭国の催しか? 黙っていては分からぬぞ」

「……」


 問いに応えないその人物の背には、剣のような形をした鉄の棒が装備されている。刃がないので打撃武器かと思ったが、形状は剣に近い。通常、選手以外で武装した部外者が選手用廊下にいれば警備員が止める筈。


 サヴァーは相手から視線を外さないまま、相手越しに廊下の奥を見る。そこにへし折れた警備棒と微かなうめき声を聞き、察する。

 この目の前の人物は、恐らく「敵」であると。


 いや、最初から予感はあった。

 数々の敵と死闘を繰り広げたサヴァーを以てして、その纏う気配が独特過ぎたのだから。


(なんだ、こやつ……気迫とも殺意とも違うが、何か、異様だ……)

「……選手登録番号二十九、サヴァー」

「!!」


 咄嗟に己の獲物であるボーラに手を回し、腰を落とす。

 男にしては高く、女にしては低い中性的な声だった。

 ゆっくりとその手を背中の刃がない剣に回したそれは、剣を引き抜いてサヴァーに向けて構える。


「危険度五。武装あり。条件に適合」

「何を値踏みしている? 貴様、対戦相手の回し者という訳でもないようだな。生憎これから試合故、後にしてもらいたいが?」

「状況、開始」

「問答無用か……! 愚か者めがッ!!」


 引き抜かれたボーラの軌道とローブの存在の刃が衝突し、火花と甲高い金属音が狭い廊下に伝播した。一瞬で軌道を見切ったその力量にサヴァーは驚愕し、更にその目を鋭くする。


(この者――強いッ!! 放置するには危険すぎるッ!!)


 己の全力を出さねば退けられないと確信したサヴァーは、ボーラを掴んで謎の敵に肉薄した。




 ――激突は十分後には収まった。


 やがてそこには異音や選手が訪れないことを不審に思ったスタッフたちの足音、悲鳴、指示が飛び交い、破壊され尽くした廊下から一人の男が治療室へ緊急搬送されることになる。

 現場には男以外誰もおらず、床には千切れ飛んだ特徴的なボーラが転がっていた。


 試合会場には「サヴァーは急病に付き無念のリタイア」と告げられ、観客は落胆しつつも彼の快復を切に願った。その裏に蠢く危険で怪しい影の存在と、それを探る為に動き出した者たちを知らないまま。

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