第7話 四日間の出来事

四日間の出来事(担任が山口の光市に研修のため不在)


はじめ4日間もの間、みんな問題なくできるかなと思うと心配でなりませんでした。


勝手に立ち歩いたり、ベラベラ喋ったり喧嘩をしたりするんじゃないかなとも思っていました。


ところがいざその時となると、しーんとなって聞こえるのは鉛筆で描く音とせきばらいの音位でした。


こう言ったら悪いけど、今まで先生がちょっと留守になったら待っていたかのようにベラベラ喋ったり立ち歩いたりして騒々しくなったことと、今度の長い留守の間の態度とを比べるとまるで月とスッポンのように思われた。


またみんなにこれほどの実行力があったとは新しい発見でもあった。


と振り返ってみるとこんな良い結果が出たのも前日の学級会があったからだと思った。


僕は司会をやっていて、みんなの発言を聞いていたら「今はみんなかっこいいことばっかり言ってるけれど当日になると全然違ったようになるに決まっている」と前前の例から見て考えたが、その効果がないと思われた学級会ほど大変な力を出したようだった。


それから給食時間の事はみんな思ったよりもてきぱきと行動し、給食当番以外の人も手伝ったりしていつもより早く食べられて早く終わった。


今度の先生の留守の四日間の中で、実行力と「みんなを信用する信頼感」と「先生がいなくてもできる」と言う満足感と安心感が身に付いたと思った。

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