第4話 本州をはなれ

本州をはなれ


「ボーッ」汽てきが鳴る。

船が出るのだ。


どてっ腹に車を詰め込んだ大きな船が黒いけむりをはきながら神戸の港を去る。


もう夜だ。向こうの岸で光が集まってかがやく。

どこだかわからない。


この船は45,000トンのカーフェリーで行き先は四国の松山と九州の大分だ。


僕たちは大分では降りない、そう四国へ行くのだ。


さすがに45,000トンあって大きい。


船内は5階に分かれていて、2階3階は車納庫で5階は屋上でゴルフ場まである。


4階は僕たちの乗る部屋、1階はお風呂、ゲームセンターきっさ店等々。


それらは全部エレベーターでつながれている。

まるで1つのホテルみたいだった。


乗った時はめずらしいので1階から5階まで3往復ぐらいしましたが時がたつにつれてあきてきた。


時計を見ると8時だったので風呂へ行った。

岩風呂だった。


その岩は本物ではなく人工のものであった。


帰りにゲームセンターでゲームをして4階へ戻った。


するとアナウンスがあった。「松山は明朝3時大分には朝7時につきます」と。

3時と言えばあと7時間だ。


時計の針は9時半を指す。


部屋へ入って床へ着いた。


またアナウンスがあった。「消灯は10時です」と。


その間まぶしいので新聞紙を顔に当てて寝た。


10時になったので電気は消えたがあたりの声がうるさいのでなかなかねつかれなかった。


かたをゆすぶられた。


はっと起きると見るとみんなが引っこしのように行き来する。


時計を見た。

3時だった。

東の空はまだ暗いのに車に乗り船を出た。


四国の空気はさすがにうまかった。


翌日お母さんが子供の時に泳いだ海で泳いだ。


海もやっぱりきれいだ、足元を魚がくぐりぬけている。


手でつかまえられそうだったがなかなかだった。


四国の祖父母たちの嬉しそうな顔を見ているといつまでも長生きしてほしいと思う。



上條先生

段落もしっかりと整えてかけています。

表現もうまいね。

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