第2話 家庭科実習で失敗したこと
ジューと油をしいた。
その中に卵を入れるとこれまたジュー。
卵の白身の所からブクブクと白い泡が立っていた。
ふたを閉じた。
フライパンの中で「プクプク、ジュージュー」とうるさい音がした。
ふたを取るとそこには形がくずれ、ふちがこげてまっ黒になった目玉焼きといってよいのかと思うほどの変なのができた。
「なんやこれ?」
「食べれるんか、これ?」
「変やなあ」
という声が四方から聞こえてきた。
「ようし、もう一度やってやる」とフライパンを片手にして料理を始めた。
そこまではよかったんだが次のしゅんかん、水をしいたと思うと「ボワー」っとすごい音がして炎が1メートルくらい立ちのぼった。
「あちち」と思ったけども口には出さずにがまんした。
と、それより早く「キャー」という大きな声がした。
近くだったので耳のこまくがやぶれそうだった。
そんなときに大声を立てるくらいなら大火事になったらどのくらい大きな声を立てるんだろう。
次はもり付けだが、ぼくらの班はみかんにトマトにキャベツにハムのもり付けだった。
きのうの話し合いの時には多いとは思われなかったのにいざ実行してみると皿から出るほどの量になった。
そばを通る多くの子は
「ごうせいやな」とか
「ええなあ」
とか言って行くので「少しよくばりすぎたかな」と思った。
おかげでおなかがいっぱいになってしまった。
だからこふきいもが、あまってあまってしかたがなくなった。
でも最後にはがんばって全部食べた。
そのせいか後々までおなかの調子が悪くなってやまなかった。
楽しい実習でした。
上條先生
もうひといきです。
なかなか面白いよ。
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