第4話 扉の向こうの2人 『ニーチェ部長とモモ』

・扉の向こうからアヤシゲな声が聞こえます


(やってる…)


・私は扉の向こうは見る事は出来ないが、、

ニーチェ部長がイシズエ研究長補佐と間違いなくイチャついている

聴覚機能を先々週に拡張して気がつきました〜

毎週仕事でイシズエさん来てたが、、うーん


・聴覚を拡張しなければ良かった… ( ̄▽ ̄;)

只でさえ面倒な部長の秘密をどうするべきかなと


・私は25歳想定のアンドロイド、モモ

あまり言いたくはないですが生まれはアンドロイドカーストの底辺で

地道に働き貯めたお金で改造と拡張を重ね、憧れの会社にとうとう

入社、だが、当たった上司は18歳のニーチェ崇拝の人間男子


・会社倫理法で言うと部下の私には報告の義務があるのだが

ま、イシズエ研究長補佐は私と同じアンドロイドなので少々面倒なのです


・扉が開いて出てくる2人


蒼「モッモ〜!まだいたの?」


モモ「はい」


蒼「じゃあお疲れ〜」


・下から上まで見てニッコリ微笑み通りすぎるイシズエ研究長補佐と蒼部長



(゚o゚;;


モモ「あ、部長、シャツが出てます!」



蒼はゆっくり振り向くと、、


蒼「友たるものは、推察と沈黙に熟達した者でなければならない (ニーチェ)」


モモ「習慣は偽りの友を作る、あたかも機会が偽りの恋人を作るように。ボナール」


蒼「う…」


モモ「お言葉ですが部長、、まずこの資料で良ければ受領のサインを」


蒼「はい…」


モモ「それから わたくし入社して一年経っておりますが、特に部長と

プライベートリンクもないですし、メアドも会社のものしか存じ上げません

故に友人というのもおこがましいかと存じます、毎日、会っているという事実は否めませんが」


蒼「たっ確かに! ただの習慣!」


モモ「はい、今日もお疲れ様でした〜」


(ムフフ、今日はぐっすり充電できそうです〜)

(⌒▽⌒)



おしまい

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ニーチェ部長とモモ (マルチロールより妄想) Mihoko @mipoko

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