隙自語

牙桜

大嫌いな人

あなたは、嫌いな人というのがいるだろうか。


会社の上司、家族、クラスメイト。バイト仲間や近所の人もそういう対称になるだろう。

誰しも完璧ではない。少なからず嫌いな面がある人はいるだろう。




そんなあなたの話はさておいて、今回は私が嫌いな人の話をしよう。


私が嫌いな人は、第一に気持ちが悪い。



世間一般の人からして気持ち悪い人とはどのような人だろうか。

常に顔がテカっている、爪の長さが不均一、貧乏ゆすり、服のセンス。見てわかる気持ち悪いは沢山ある。

話してわかる気持ち悪さもあるだろう。発言に棘がある、人の話を覚えない聞かない、何を考えているのかわからないなどなど。




どれも当てはまってはいるが、私が嫌いな人はその程度ではなかった。

まず、特徴的なのは手だ。


その人の手には蕁麻疹が絶えない。手の甲だけでなく、指の付け根や手の平にも及ぶ。足、首、胴など全身に渡ってあるが、特にひどく目につくのはやはり手だ。



また性格にも難がある。

通常、性格は悪い面にもいい面にもとらえられるものだろう。


その人はそうではない。

ゲームやアニメなどの娯楽ならどんな長時間でも苦痛なくこなすのに対し、仕事や勉強はぎりぎりまでサボる。なんならやらないことの方が多いだろう。

一度集中すれば、とはいってもただの一度も娯楽以外で集中しないのだ。いい面にはなりえない。

また、どうでもいいことばかりは覚えるのに人の話はとことん覚えない人だ。

それこそゲームやアニメなら会話のネタになることもあるだろうが、寿限無なんかも覚えている。何に使うつもりなのだろうか。それに引き換え、人の話は5分と立たず忘れる。



幸い精神障害などはまだ見つかっておらず、会話もまともには出来るのでそこだけはマシだが、話題になる物は全く持っていない。

テレビも見ずゲームやアニメを見るだけ。それも考察などはせずただただぼーっと。

その内容すら覚える気がなければ1日と立たず忘れる。それはそうだろう、ぼーっとしていて覚えられるはずもない。おかげでその手の話題すらついていけていない。



私は、私以上に身も心も大嫌いで気持ち悪い人を知らない。どんな人間を見ても自分よりひどい人などいない。




君たちは、死にたいと思ったことはあるか?


私は、ある。

しかし彼は臆病だった。血を見ることを恐れ痛みから逃げている。


生きていたいのではない、死ぬのが怖いのだ。

死にたいんじゃない、消えたいんだ。



こんな屑でも、ないよりは役に立つ。

そう思ってまた今日もベッドから出た。

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隙自語 牙桜 @gaou

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