ある村に住む吸血鬼達は皆、真昼の夢を見るらしい。

 ある村に住む吸血鬼達は皆、真昼の夢を見るらしい。

 誰も人間の頃の記憶なんてない、しかしその村に住み着く者は皆、たった一度だけ日向にいる夢を見るという。

 いつの間にか原っぱの上に佇み、皆適当に歩いたところで湖の前に立ち止まる。しかし湖だけは紺色の夜空を映して、喉がひどく渇

くばかりになる。そして水面に顔を近付けたところで――目を覚ますらしい。

 しかし村人の中で「湖の水を飲んだ」者は誰もいないらしい。飲んだ者は一体どうなったのだろうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る