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第9話 異世界はユートピアか」への応援コメント

  • 実は日本製異世界は純ファンタジーとは違うみたいです。
    純ファンタジーの言葉の定義が曖昧で申し訳ないのですが、有名所でいうとハリーポッターとかグリム童話のような、海外発の多い超自然的・幻想的な世界を指しているものと個人的には解釈しています。
    (正解にはグリム童話はファンタジーというジャンルではないとも聞きますが、イメージの1つとして書きました)

    ずいぶん昔に聞いた話なので出典を提示できないのですが、そもそも日本は純ファンタジーがあまり流行らないそうです。ファンはいるけど絶対数は諸外国に比べて少ない。確かにハリーポッターのような作風が日本で流行ったのは結構珍しいケースのように思えます。

    まぁ純ファンタジー世界もそれはそれでユートピアかと言われれば違いますが、海外のファンタジー物はその世界に住まう住人たちの独特の生活感の描写が濃密であるように感じます。
    日本製異世界ではなかなかそこまで描かれません。それよりも冒険や事件解決、悪役の打倒に比重が置かれてますね。
    そういった作品は特にゲームで長らく人気を博していることから、このような日本製のゲーム的ファンタジーに求められる役割は、主人公たちが冒険や痛快アクションを演じられる舞台装置であることなのでしょう。

    そうなってくると、むしろ異世界はユートピアであっては困る訳です(笑)。
    異世界作品以外でもこの傾向はあります。電撃文庫の大御所ライトノベル「とある魔術の禁書目録」およびその外伝作シリーズでは、物語の主な舞台として学園都市という近未来的な現実世界寄り街並みが登場しますが、その割にはやたら治安が悪いとファンの間でよくネタにされます。
    しかし主人公たちの活躍を描くには事件が起きることが重要であり、むしろ治安が悪くなければ作品的に困ってしまう訳ですね。

    ただ海外においても、そういった大事解決・悪役打倒に需要が無いわけではなさそうです。いわゆるハリウッド映画のような現象社会を舞台にした洋画はまさにこの類いではないでしょうか。
    ただ日本映画の世界観でハリウッド映画的な大事件を起こせるかと言われるとイメージはつきにくく、作品数的にも少数に感じます。
    なんだかんだで日本は治安が良いという事の現れなのでしょうかね……。現実社会で連想しやすいのは、せいぜい刑事ドラマ的な事件ぐらいに思います。

    例えば魔王が世界を征服するだとか、世界規模・国家規模の大事件を起こすには、異世界にしろそれ以外にしろ、想像上の創作世界が最もやりやすかったんじゃないかなと思った次第です。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
     確かに異世界転生ものの”異世界”と海外のハリーポッターや指輪物語にあるような”純ファンタジー世界”というのは 自分の中でも 似て非なるもの という認識があります。なんとなく昔の中世のヨーロッパ的なビジュアルが同じようなものなのですが、その成立意義がかなり異なるものだと思います。

     純ファンタジー作品を好む読者はその世界観そのものにも非常に関心を持って、その世界の中の物語を楽しむという感じがします。
     一方、異世界転生作品を好む読者は、おっしゃる通り主人公一行がいかに痛快に活躍するかが主眼であり、その活躍の舞台装置的なものだというように考えてます。
     極端な話、別に中世ヨーロッパ風でなくても、要は現代日本の要素がない遠く離れた世界ということであればいいのかもしれません。ではなぜ中世ヨーロッパ風の世界の作品がほとんどかと言えば、その世界のイメージを 作者もあまり説明しなくても読者に伝えることができるだろう、ということです。RPGゲームなどですでに多くの人がその世界観のイメージは刷り込まれています。特に文章的な説明もなくてもだいたいほとんどの読者はその世界を想像できると思います。
     ステータス画面で簡単に能力数値を見れるなどのあたりももうゲームそのままですしね。
     

     確かに平和で何も事件もないユートピアではストーリーを盛り上げることはできないですね。
     禁書目録や電磁砲では主人公達はいつも何かと戦ってて、この生徒達 ちゃんと授業受けて勉強してるんか?こんな中学生や高校生おる?なんて思いつつ、ストーリーとしてはおもしろく人気のある作品になっていますね。テーマの主題がバトルにあるわけですから学校の勉強などは優先順位の低いものなのでしょう(あくまで作品の中で)
     科学の進んだ治安の悪い都市という表現は 言われてみれば本当にそうだなあ、と思わず笑ってしましました。

     現代日本は基本的に平和な環境です。そこでの冒険や大事件やらというのは個人レベルではおのずから限界があります。確かに刑事ドラマや連続猟奇殺人事件を解決する探偵の話くらいが精一杯でしょうね。世界を救うとかのスケールになると、もちろん現代日本を舞台にしたそういう作品もありますがフィクション感が大きくなってしまい、想像上の創作世界を舞台にした方が逆にリアリティが出たりするのかなとも思ったりします。

    編集済
  • おそらくそこまで考えられている作品は少ないから、かなと。
    活躍するには敵が必要。そして、人間の敵として、安易に『モンスター』を出しているに過ぎない気がします。
    そうじゃなければ、敵が人間となり、自動的に人殺しになってしまって倫理的にアウトになります。『相手が人間じゃないからOKだよね。ほら、コイツら人間襲うし』みたいな。そういった作品のモンスターは、あくまでレベルアップの為の只のアイコンで、生き物扱いしてないんですよ。

    世界を欲しい要素から構築してってるから現れる、点と点が繋がらない違和感ですね。
    世界観の分厚さなど御構い無しなユーザーさんも多いので、そこら辺の矛盾は目を瞑るのですよ、きっと。じゃないと書きたい話が書けないから。
    出来ればモンハンかポケモンレベルで世界の仕組みとモンスター・人間の関わりを考えてて欲しいところですが(作中で名言されてなくてもいい)そこはストーリーの主題じゃないので、ね。作者さんが気にしてないからでしょうね。
    気になるなら読むな、やっぱりそういう事なのかもしれないですねww

    作者からの返信

     コメントありがとうございます。モンスターは生き物扱いされていないという点や、世界を欲しい要素から構築されている、っていう観点は面白いです。確かにモンスターは退治された後消滅して、アイテムとか換金物だけが残るような作品も多いですしね。実際にあんな巨大な生物の死骸を放置していればいろいろ面倒なことも多そうです。綺麗に消え去るのが作者にとっても一番楽なのでしょうか(^ ^;)
     やはり主人公をいかに大活躍させるか、という点が一番の重要部分に持って行くなら、どんなに御都合主義な世界観になってもそれは低い優先順位のところにすぎないのだとは考えます。
     しかしその一方で世界観の厚さというのは、しっかりと作り込んでいけば、広く長く人気の出るようなものになる可能性もあると思っています。
     例えばガンダムや進撃の巨人などは、かなり世界観が作り込まれていてそれが人気のある一要因ではないかなと思います。スピンオフ作品やサイドストーリー作品が多いのもしっかりした世界観でのもと作りやすいというのもあるのかもしれません。

     まあ、、素人がぼんやり読んで頭の中に浮かんだ程度の考察なんで、こういうふうに思う者もいる程度に思ってくださいませ。

  • 考えてみれば凄い世界ですね。
    町を一歩出れば魔物が闊歩している。
    そんな世界で文明が発展するか、と言えば不可能ですし、農産物の生産も不可能でしょう。
    海も魔物が多く漁師も成り立たないはずですが、その様な面倒な部分は冒険者が居るから大丈夫、として考えなくて済む様にしている訳でしょう。

    それらは全て引っ括めて、ご都合主義と呼べます。
    それが無いと綿密な世界構築が必要になり、矛盾も生じ易くとても物語を作れないので、触れない、即ち、お約束となるのです。

    暗黙の了承あってのラノベなので、全てのお約束を排除すると、爽快感も無いただ人が死ぬだけの話になりかねないです。
    さすがに、そんな話は誰も読まないでしょうから、お約束は必要な要素なのでしょう。

    今は異世界ファンタジーは食傷気味で読んで無いですが、いずれまた読みだすかもしれません。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。おっしゃる通りこのような魔物やモンスターが徘徊する世界ではそもそも農耕や文明の発展がそもそも起こりうるのか、、という感じは持っていました。これは物語なので基本的に主人公の視点のみで語られるべきものであるのは 分かってはいるのですが、一般市民だとか弱小モンスターの視点などから見たらこれはどうなるんだろう?などと色々頭の中で余計なことを考えてしまいます。わたしはおそらく純粋に物語を楽しむのには向いていないんだろう、、、(笑)などと思ったり。異世界ものでは暗黙の了承というのは確かにあって、あくまで架空の世界なので 綿密な世界構築の設定やきっちりした時代考証などは 枝葉末節な事柄で、そういうの気になるなら他のジャンルの作品でも読んでなさい、ってことなんでしょうけども(^ ^;)