第6話 なぜ日本語が異世界で通じるのか
結論から言えば、そもそも会話が成立しなければ物語が進みません。別にこれは異世界転生ものに限らず、色々なタイプの作品でみられる現象だと思います。エジプトまで奇妙な冒険をする過程で、世界のどこででも普通に日本語通じるような物語もありますし。
しかし、中には異世界で言葉が通じず主人公は必死に言葉を学習していくといった内容の作品もあるそうです。こういうストーリーは他の作品とは差別化したリアルさがあるなと感じます。ただこういうストーリーは、読者が異世界転生ものに求めるものにどれだけ合致しているか、ということについてはよくわかりません。
転生先の世界もだいたいいくつかの王国に分かれていたり、人間ではない他の種族が作っている国家があったりする設定が多いですが、そのいろいろな国々でも特に言語の違いなどについては触れられていないものが多いです。
そもそも現代日本では平凡な一個人が異世界でとにかく無双しまくる、ということが話の重要な要素なのですから、言葉の問題というのはその要素を阻害することになるので、やはり触れないでおくのが良さそうです。
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