第2話 Your name is Yoshitsugu Kiryuu ,isn’t you??






なんと、俺は登校中に女になっていた。しかも超絶外国系美少女だ。


これが俗に言う転したら美少女だった件というやつなのか、そうなのか?

そうだよなこれはもう。


あとから聞いたが、もうどうしようもなく混乱した俺は、男子トイレで倒れたらしい。


入学して初めての保健室の天井、これから俺はどうしたらいいのか、神様に言いたいことはいっぱいあるが、自分がお祈りしたので、どうしようもない。


「お、目が覚めたようだね。聞きたいことは色々あるけど、まず最初にこれを聞こう。君は、桐生吉継くんだよね?」


そう聞いてきたのは、美女で話題の保健室の先生。安藤あんどう里奈りな先生だ。


いくら男アンチでも、女性に興味を持たない訳じゃない。

憧れの先生との初絡みがこんなよくわからん状況になるなんて、最悪な気分だ。


「はい。その通りです!!っと言うかなんでその質問を最初にしたんですか?」


俺の声はやけに甲高くなっており、聞きなれない耳がキンキンする。


「5年前、君と同じような生徒がこの学校にいたんだ。その時の経験から見ると、君もどっかの教会でお祈りでもしたんだろう。」


「そ、その通りです。お、俺は、これからどうしたらいいんでしょうか?」


先生の完璧に的をいた言葉に、俺は動揺する。


「最初に言っておくと、お前が男に戻る可能性は、ゼロに等しい。」


「!!??ってことは、俺はもう死ぬまで女ってことですか?...」


「そうだ。せいぜい乙女ライフを満喫してくれ。」


「はぁ?何か、方法はないんですか?」


「君は神様にお祈りするリスクを考えていなかったようだね。私の自論では神は1度しか手を差し伸べてくれない。現に私が5年前に知り合った生徒は今も女子大生として生きている。ま、人間怖いもので、慣れるとそれが当たり前になるんだ。君も女になりたかったんだろ?良かったじゃないか。」


「確かに、この状況に内心喜んでいる自分もいますが、本当に女になると、色々と不安なんです。」


「とにかく、今日は1回帰りなさい。あなたの親には連絡して迎えは頼んだから。」


「な、なんて連絡したんですか?」


「あ、息子さんが女の子になっててんやわんやなので、とりあえず、来てください(棒)ってね」


「確かにその通りだけど、他に言い方なかったんですか!?」


「なら、君ならどう言ったんだ。」


俺は頭をフル回転させて考えてみた。


「それ以外言い様がないです。ごめんなさい(棒)」


「よろしい。明日もここに来な、あなたの制服の採寸をしなきゃ行けないからね。」


「なんで制服の採寸ですか?」


「だって、君のそんなおっぱいじゃ、男の制服はもう着れないだろう?貧乳ならそのままでも良かったが...」


と言い先生は自分の胸を見下ろす。


「なんかすいません。了解です。」



数十分後、両親はやってきた。









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