夢溶き片栗粉

第2話 山PうらやまP？

山P興味ないって？

これは山Pの話というより、広告とは何ぞやという話。

広告にも大して興味ないって？

嘘おっしゃい。

あなたが広告を見ない日は、もはや一日たりと無いのですよ。

一歩外に出れば広告、

携帯を開けば広告。

いま、世界は広告で溢れているんです。

その時代を生きる人々を理解した上で、その広告がターゲットとする層の心にどれだけ響く制作物であるか、というのが広告制作のベースです。

様々な種類の広告がありますが、基本的に広告費用は安くありません。費用が絡みますから、広告主からの販売物、訴求内容は絶対です。

ただ、広告は見られてなんぼ。見てもらえなければ「広告」にならないんです。

そこで広告主や制作会社は様々な工夫を試みるわけですね。

人気の俳優や歌手、アイドル、モデル、芸人、キャラクターを起用する。

視覚に訴える動きや効果を駆使する。

聴覚に訴える曲や効果音をプラスする。

心に訴えるメッセージ性を持たせる。

これらをバランスよく調合したとしても、バズる確率は極めて低い。

見てもらえたところで売り上げに直結するかと言われれば、そうでもなかったりする。

広告制作ってとても難しいんです。

思い通りにいかない。

何がバズるか分からない。

それは、つまるところ「人間」という生き物自体が不安定であり、変わりゆくものだからなのかもな、と思ったりします。

え、山Pどこいった？という声が画面の向こう側から聞こえてきます。

ええ、わかっています。

とりあえず落ち着いてスクロールしてみ。

最近の広告の傾向として、一番顕著なのは「くだらなさ」だと思うんです。

今流れているテレビCMのほとんどが、ウケを狙ったもの。

要はいかに「くだらなさ」を追求し、コンパクトに視覚化できるかにかかってる。

そういう意味で、「山PうらやまP？」は画期的なCM企画になると思いませんか。

流れはざっくりこんな感じ。

①山Pが上半身裸で浜辺を歩いている

②だんだん女の子たちが集まってくる

③大勢の女の子たちを引き連れて、山Pが後ろを振り返りながら、

④「山P、うらやまP？」と言う

⑤周囲のイケてない芋みたいな男たちが羨ましがる

個人的に男性用の日焼けローションや、ジムのCMに向いている企画なのではと思います。

しかしリスクが山積みです。

まずジャニーズ事務所からOKが出なさそう。

次にピーヤマご本人からOKが出なさそう。

最後にジャニーズファンになぎ倒されそう。（私が）

実はこの企画は相当前から温めていたのですが、最近山Pがインスタを始め、世界最速に迫る早さでフォロワー数を伸ばしているのが話題になっていたので、山Pやるやん、山Pから寄ってきたやんと勝手に察し、ふざけて書いてみました。

こういうのを見ると、ジャニーズ事務所の規制緩和がうかがえますよね。緩和ついでに、私のこのふざけた企画もグレーゾーンに忍ばせてほしいと願っています。

ピーヤマは才能に溢れた方だと思うんですね。

演技もできるし英語もお上手。歌はちょっと下手PだけどかっこEから許容範囲。これ以上綴るとまじでファンの皆さんからなぎ倒されそうなのでやめときます。

ちなみにジャスティン・ビーバーことビバ子が歌が下手だったら今頃どうなっていただろう？と考えたりします。

たぶんここまで人気にはならなかったと思うんだよね。

人間は不思議なもので、短所を長所でカバーする能力を、知らず知らずのうちに身につけています。

ビバ子のカバーについては、各自察するように。

そういえば、あのピーヤマのインスタが、実は本人じゃなくて偽ものでしたとかだったら、それはそれで面白いですよね。

ふざけんなって？

Don't forget, 今回のエッセイのテーマは山Pであり、「くだらなさ」だよ。

それでは、ごきげんよう。