第3話 非日常との遭遇
この時の俺はとても焦っていた…
目前の巨大な生物にでは無く
その生物の前で、真っ裸で仁王立ちしている事にでも無く
夜の城跡に対して、いや城跡は関係ないか
夜という事に…
確かに次元を超える時に時間の流れが変わっている気がしたけど、夜って…
「時間がかかり過ぎだ!」
思わず叫んでしまったw
ライブが終わってんじゃねぇか、しかも融合したせいで間に合っていても同じ時間だから、どちらかのライブは諦めないといけないし…
あっ、急に叫んだから巨大な生物がビクってしたw
「遅くなり申し訳ございません」
うわ、この生物喋った
「良質な魂を持つ生贄が中々見付からず手間取っておりましたが、今宵は勇者達が我を討伐しに来ましたので返り討ちして生贄にと捕まえております」
うわわ、こいつの巨体のせいで気がつかなかったが
巨体の陰に鎖で繋がれてこちらを見つめながら、恐怖に目を見開いて震えている4人の少女達が居た
「どうぞお納めください、魔王様」
この生物がそう言うのと同時に
「キャァァァ〜」
と夜の闇に悲鳴が木霊した、そう俺の悲鳴が…
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