第2話 日常の終わり

気がつくと見知らぬ空間に居た…

だが理解している…

今は転移の時空魔法を改良して次元の壁を越えて転移しているのだと…

そう、現代の俺の知識に有ったアキバに向かって…

なぜアキバかというと、魔法世界の俺と現代世界の俺では趣味嗜好に違いが有り、お互いの推しの声優のライブが同日同時刻にカブったため

身体が二つ欲しいと悩んだ末、じゃあ2人分の身体を得るのは次元の壁を越えるのが一番良いんじゃねぇ?

って、いつものごとく人類初の新魔法を超個人的な目的で創ってしまった…

まあ以前より収納魔法をクラウドサーバー的に使い、ガンブレードを両方の世界で魔改造しまくってたから

次元を超える下地は有ったのだけどw

ただし超科学の進んだ世界の俺とは、その世界自体にファイアウォールの様な壁があって

繋がりが悪い上に向こうからは収納魔法で送れても、向こうで取り出しが出来ない一方通行状態なので

ガンブレードの魔改造にはパーツを送って来る事しか出来なかったけど。


それにしてもこの空間の移動は長いな…

そう思った時に気付いてしまった、今の俺が魔法世界の俺であるのと同時に現代世界の俺でもある事に…


「また新魔法を失敗しちゃったみたいだ…(てへぺろ)」


そう呟いた瞬間、この空間から飛び出して巨大な魔法陣の真ん中に立っていた。

夜の城跡の様な場所で何故か真っ裸で…

おそらく二つの世界の俺が融合した影響で服が消えたと思うのだが

そして目前には5メートル以上はあろう背中に蝙蝠の羽が有る悪魔の様な生物が跪いていた。

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