序体 Rapuanleta ~ ラプァンレタ ~5

『ココに来れば』


──!


『絶対、会えるから』



後方から聞こえる、その少年とは違う声。

とても懐かしく、とてもよく知っている、声。



羽狐神うこがみ様のこの樹のところに来れば、

…どんなに迷子になっても、


また、会えるから』



──…………れん…?

……あれ、“恋”って、

“誰”だっけ……?



『だからな、●

もう泣くのは無しな?

泣き虫でもこらえろ。

●がそんなに泣いたら、オレまで泣く』



──恋、恋、恋、

…ダメだ、思い出せない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る