第21話
にぎやかにそびえ立つ建物はやたらと高かった。
塔のようなものがいくつもあり周りには、飛行機なのかいや円盤のような丸い空飛ぶ物体の発着場になっていた。
また、また大きなバスのようなものも見えないレールの上を走っているかのように見え、大勢の人を運んでいた。
小型円盤はお互いに自由に行き来しているようには見えるが、ぶつかることはなく忙しく移動している。
「ここが日本の未来なら、政治は誰が担っているんだ?」
「彩乃、あの建物の中にはいるぞ。」
それはさっき星治を紹介された小学校あたりの建物だった。小さい丸い窓がいくつもあり、まるで巨大な潜水艦のようにも見えた。
中に入ると教室のようなものがあり小さい子供たちがなにか習っているように見えた。
教室のなかからひとりの子が僕らを見た。
いきなり、僕らの前にたっていた。
なっなんだ。
「へんな顔してるな?どこの星からきたんだ?」
彩乃と僕はあわてたが、見られたものは仕方がない。
二人で同時に「過去の地球から」というと。
その子は
「あっやっぱりか。ならお兄ちゃんたちここにいたやまずいよ。展望台にいくよ。」
といった瞬間に僕達を展望台に移動させた。
その部屋の窓からはまるで昔見た近未来の映画そのものだ。
どうしたらこのように東京が変わってしまうのか。
窓の下には小さなスイッチのようなものがあった。
その子がそれを押すと窓ガラスのはずが、いきなりスクリーンに変わった。
「お兄ちゃんみたいな過去の地球人がいつかくることは分かっていたよ。」
そしてスクリーンに映し出されたのは緑豊かな地球が見えた。
「これは地球によく似た星。僕達の祖先が生まれた星だよ。昔祖先達も昔の地球人のように環境汚染や戦争で自分達の星を破壊してしまうことなど考えることもなく、開発にあけくれていた時代があった。緑もだんだんなくなり、自然災害などで住めない星になってきた。そんな時に地球に目をつけたんだよ。
そしておじいちゃんの時代で地球は完全にのっとりを成功させたのさ。地球は戦争もしていたし、環境汚染もかなり進んでいた。そして僕達の星のように壊滅する前に一気に降り立った。
地球の要人は宇宙戦争に負けると分かって火星に移住したし、シェルターに逃げ込んだ人間は捕虜となり、洗脳されて働らかされたあと絶滅したと聞いているよ。」
「君は何故僕達になんでも話してくれるのか?」
「それはね、今は平和に見えるけど、歴史は繰り返されるんだよ。お兄ちゃん達は地球の歴史、世界史や日本史を學んできたかもしれないけど、僕達は宇宙の歴史を學んでいる。
いつ他の星に侵略されるかわからないんだよ。
それと、地球は宇宙の中でも関心をむけられる星なんだよ。地球が過去に間違いを起こさなければ、宇宙の秩序が保たれて破壊や破滅が避けられるんだ。だから過去に戻って過ちを正して欲しいから話してるんだよ。」
「サムリーも同じことを言っていたよ。地球の過去がサムリーの星を救う。地球の過去がプレアデスの未来だと。
」
僕は彩乃に向かって言った。すると彩乃が
「私達はなにをすればいいの?」
「たぶんだけど、地球は過渡期にきていたんだと思う。地球の選択が間違ったんだ。
封印された能力が解かれるはずが、間に合わずダークなやつらに意識をのっとられはじめた。老人や意識がぼんやりしている人々の意識コントロールをして秩序ない世界にしたあと、地球ののっとりをしかけた時に僕達の星が救うふりをして闇のやつらを地球から追い出したのをきっかけに結局、地球をのっとってしまった。卑怯な手を使ってしまったんだ。自分達が生き残る為に。」
「結局、地球人はなにもわからないままに終わってしまったんだな。そうしたら僕達のすることはひとつだ。隠さずに知らせることだ。地球に置かれている状況を知らせ、僕達のいや地球人全員の覚醒を促すことが一番だな。」
「昴、もうすぐ集合時間です。」
武瑠たちと落ち合う時刻がせまっていた。
「僕達はもどるよ。いつかまた会おう。君の名前は?」
「僕はミクだよ。また会おうね。お兄ちゃん、おねえちゃん。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます