第20話
今までなんの疑問もなくのほほんと生きてきた。そして、地球の中の小さな日本で悩んだり笑ったりしてきたということか。
確かに世間には知らされていないことがあること位は想像はしていたが、サムリーに会ってからは急激に生活が変化し、特殊能力を持った仲間が集まってきた。
多分、僕達4人だけでなく、今世界のあらゆるところで僕達のように集結しはじめているのだろう。
そして、今の時代、地球の変革の時が訪れようとしているに違いない。
サムリーは時間がないとも言っていた。
僕達はこれからなにをすればいいのか?
そのタイムリミットはいつなんだろうか?
そんなことを考えていてディズニーランドのスペースマウンテンの列に4人で並んでいた。
「星治、これ乗ったことあるか?」
「はい。2年前に親に怖くないよと騙されて乗ったことあります。真っ暗だからやたら怖かったです。」
「2回目なら大丈夫さ。」
早速自分達の番になり4人で乗り込んだ。
「しっかり掴まっておけよ。彩乃、武瑠。」
ゆっくり列車は走り始めた。中に入ると急勾配を上がってゆき、突然急降下しはじめた。あたりは真っ暗だ。
彩乃の叫ぶ声がした。
「彩乃大丈夫か?」
「なにこれ?こわすぎます。」
そう彩乃が言ったかと思うと周りの景色が少し明るくなっていった。それと同時に景色が歪み始めた。
星治が
「やばいです。時空の歪にはいりこみました。みんなバラバラにならないように手を繋いでください。」
前と後ろの席で4人が手をつないだ。
いつものワープする時と違った大きな渦に巻き込まれて3分なのか10分とわからなかったが気がついたら4人とも小高い山の頂きに投げ出された。
「ここは?どこなんだ?見たことがあるような。」
遠くに不思議な建物がいくつか見えた。見たこともない形だ。そして車のようなものや、小さい円盤のようなものが上空を飛び交っていた。
小高い山の後ろ側を見ると
「あっあれは富士山?」彩乃が見ている方向にうっすら富士山が見えた。
「あの不思議な建物の中に見たことある塔がある。あれはスカイツリーじゃないか?」
「だとしたらこちら側は東京なんだ。」
4人が一緒に叫んだ。
「未来?」
「何年先の未来なんだ?」
武瑠が言うと。
星治が「調べましょう。
気をつけて情報を集めましょう。」
「そうだな。目立たないようにふたてに別れよう。彩乃と僕。星治と武瑠は一緒に行ってくれ。2時間後にここで会おう。」
「ラジャー」
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