レベル上げ 編

第81話 レベル上げの秘密

カタルシア城塞都市にいること2週間、ようやく全員の身体は治り万全の状態となった。


「みんな、特に桜が完全復活したからこれからどうするか決めようと思う!」


葉留はこれからの事を3人で決めることにした。


「あの異世界人を追いたい所だけど今の私達じゃまた負ける可能性があるよね」


真矢は深刻な顔で話した。


「ならここはレベル上げが良いんじゃない?」


桜は能天気に答えた。


「でもこの世界のレベル上げの仕方がよく分からないんだよな……俺も真矢も敵を倒してレベルが上がった訳じゃないし」


「確かにそうだよね、んーどうやったら上がるんだろ?」


葉留と真矢は色々考えたがよく分からなかった。


その時葉留が会ったというアリスの声が聞こえてきた。


「なにか悩んでるようだね!」


アリスは元気な感じで話しかけてきた。


「アリス!ちょうど良かった!レベルの事で聞きたいことがあるんだ!」


葉留はアリスに疑問に思った事を聞いてみた。


「ふむふむ、ルーンが魔物からできてる事が分かったならレベル上げの真実を話そう!」


アリスは神妙な面持ちで話し始める。


「まず大前提にレベルが上がったからと言って身体能力が向上する訳では無い」


アリスの言葉に1番にびっくりしたのは桜だった。


「え!そうなの!?ゲームでステータス向上してたからこっちでも身体能力が上がるものだと思ってた!」


「君たち3人がやっていたゲームではそうだったけど

こっちではレベルが上がるごとにそのレベルに合ったスキルや魔法を体得出来るようになる

だが中には人から教えてもらう事で使えるようになるスキルや魔法もある

もちろんレベルに見合ったものだけだけどね」


3人は何となく意味が分かってきた。


「そしてらここからはレベルがどうやったら上がるのか

1つは自分よりも高レベルの魔物を倒すこと、そうすればその魔物の魂がルーンへと宿りルーンの文字が変化しレベルが上がる」


3人は結構シンプルな上がり方なんだなと思った。


「そして2つ目は!想いの強さでもレベルが上がるらしい!」


アリスでも2つ目は不確定要素がありはっきりはしないもよう。


「私あの兵士長と戦った時葉留を守らなきゃって強く想ったらレベルが上がった!」


真矢は2つ目のレベルの上がり方をしたと主張する。


「俺は敵を倒したいと強く想ったらレベル上がった気がする」


葉留も2つ目。


「私も葉留と同じ感じでレベル上がったよー」


桜も2つ目。


「君達何気に凄いね、普通は1つ目のレベル上げの方法何だけど……でも前より戦闘に慣れてきてる今なら高レベルの魔物を倒した方が手っ取り早いかもだよ」


アリスは強い魔物を倒す事を勧める。


「んー強い魔物か……」


葉留はこのあたりの強い魔物をゲームの記憶を頼りに考える事にした。


「手っ取り早くギルドで聞いた方が早いかもよ?」


桜が意見を出した。


2人は桜の意見に同意しギルドに向かう事にした。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る