第26話 尊敬するあの人みたいに

西の方角へ歩いているとそこは大きな草原が広がっていた


そしておびただしい数の魔物や魔族がいた


桜と同じく依頼を受けている冒険者達がベースキャンプを作り

各々準備をしていた


桜「うわ〜、魔物がいっぱい、人もいっぱ

い!」


桜も遅れて戦闘準備を始めた


1人の冒険者が声をかけてきた


冒険者「女がこんな所に何の用だ?邪魔になる前に帰った方がいいぞ(笑)」


その言葉に若干イラついた


桜「ご忠告どうも!あなたの方こそ

私の邪魔になる前に帰った方がいいですよ?(笑)」


冒険者は女に邪魔と言われた事に腹が立った


冒険者「はあ?なんだてめー!死にてーの

か?!」


桜「悪いけどあんたに殺されるほど弱くない

し!」


喧嘩の最中に他の冒険者Bが声をかけてきた


冒険者B「やめろお前ら!敵に気付かれたら

どうするんだ!」


最もな言葉に2人は喧嘩をやめた


即席リーダーの冒険者が全員に向かって声をかけた


リーダー「お前ら!相手は凶暴化している!普段の敵より強くあるため油断せず、全力で戦ってくれ!

誰も死なずに帰るぞ!!」


桜「大規模レイドでも始める勢い。もしかしてボスが出るフラグ立ってるのかも?!

なわけないか〜(笑)」


リーダー「全員!戦闘開始!」


大勢の冒険者達は一斉に凶暴化した敵に向かっていった


桜も負けじと走った


ほとんどの冒険者はレベル1

桜もレベル1だが

そこまで苦戦するような敵ではなかった


桜「そんな強くないな。これならいける」


全体的に冒険者が優勢な事もあり

魔獣達の数はだいぶ減ってきた


リーダー「これなら行けるぞ!」


リーダーがそう叫ぶと

魔獣達の後方からとてつもなく大きな物が飛んできた


冒険者「ん?なんだあれは?」


皆が魔獣達の後ろを目を細くして見た


それはこちらに飛んできている様子だった


だんだんと大きい影が近づいてきた


冒険者「でけぇ影だな...ん?違うぞ!!あれ

はなんだ!!」


リーダーは声を震わせて叫んだ


リーダー「お前ら...!逃げろー!!

あいつは、、、

邪龍だ!!」


冒険者達は一斉に退却していった


桜も邪龍の姿を見るやいなや

すぐ逃げた


逃げてる途中で先程桜に嫌味を言ってきた冒険者が倒れていた


桜「何してるの!?早く逃げないと!」


冒険者「さっき魔獣に足を噛まれた...俺はもう無理だ。

お前は早く逃げろ!!」


桜「ふざけないで!同じ冒険者じゃん!置き去りになんて出来ない!」


冒険者「なに言ってる!お前みたいな若いやつが生きなきゃどうする!

俺はもういい歳だ

お前は早く逃げろ!」


邪龍と魔獣、魔物の群れが向かってくる


が、桜は逃げるどころか武器を構え


桜「歳なんて関係ない!

私は、弱い私を救ってくれた人みたいに

私も誰かを救える人間になる!」


魔獣達の群れが一斉に桜に攻撃を仕掛けてきた





桜(やっぱこの数は無理ー(泣) )


桜は死を覚悟し、目を閉じた

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