第25話 また独り

朝になり桜は目覚めた


桜「う〜ん、眠い...!!てか軽く筋肉痛だ

し!」


身支度を済ませ朝ごはんを食べる事にした


桜「意外と異世界のご飯美味しい」


今日もランスに会える事が楽しみで朝から少しテンションが上がっていた


ご飯を済ませさっそく訓練所に向かった


足取りは昨日より軽かった


訓練所に着くがランスはまだ居ないかなった


桜「あれ〜?いないな、寝坊かな?」


すると訓練所の兵士が桜に近づいてきた


兵士「桜って子は君か?」


桜「そうですけど?」


兵士「良かった!実はランス様から手紙を預

かってるんだ」


兵士は桜に手紙を渡した


兵士がランスに様付けするのが気になったが

とりあえず手紙を見た


[井上 桜へ

昨日初めて会ったばかりの俺に気兼ねなく接してくれて嬉しかったよ。

だが、君がアサシンの職に着いてくれたことはもっと嬉しかった!

まだ桜には言ってなかったけど

俺は最上級冒険者レベル5 Rラドの

アサシンなんだ。

訳あって昨日の夜に急用が出来てしまった。

しばらくは帰れそうにない。

俺の教えた基本を元に。君の思うアサシンになってくれ!

また逢う日まで死ぬなよ。

ランス・ノートより]


手紙を読みながら桜は泣いていた


桜「なんでよ...勝手にいなくなるなよ

バカ...

また独りぼっちじゃんかよ...」


桜は外なのを忘れて大泣きした


独りぼっちも嫌だが

もうランスに会えないのがとても辛かった

それほどランスを信頼していた


兵士「だ、大丈夫かお嬢ちゃん?」


桜「大丈夫なのでほっといてください...」


心を落ち着かせるため1度ベンチに座った


桜「ランス...最上級冒険者だからってなんだ!!次会ったらグーパンしてやる!

かよわい女の子を置いて行った罰だ!」


桜は次にランスに会った時に今よりも成長した姿を見せるため強くなる事を心に決めた


それからはギルドの依頼をこなしたり、城外にいる敵で戦闘訓練を積むなど

一心不乱に頑張った


桜「今日も疲れたー、ご飯食べてお風呂入っ

て寝よかな」


そしてある日のギルド酒場でいつもの様に何か依頼がないか聞くと


西の方で魔獣や魔族が凶暴化しているため

討伐の依頼が出ていた


桜「これちょうど良いかも!今の私がどれだけ強くなってるか確かめるチャンス!」


さっそく依頼を受け、身支度を整え

西の方角へ進んだ



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