第17話 力の差

真矢「まさかあんたが犯人だったなんて!」


真矢は驚きを隠せずにいた


それもそのはず、犯人は王国の訓練所で真矢にアドバイスをした兵士だったのだ


兵士「あー!君は訓練所にいた新人君。こんな所で何をしてるのかな?」


真矢「それはこっちのセリフよ!王国に仕える兵士がなんで村人の女性を拉致してんのよ!」


真矢はかなり怒っていた


声を聞きつけ葉留が合流した


葉留「お前が犯人か!真矢の知り合い?」


真矢「こんな奴知り合いでも何でもない!」


葉留はキレてる真矢が若干怖かった


兵士は動揺もせずニヤニヤしていた


真矢「何笑ってんのよ!あんたを捕まえて王国に突き出してやるんだから!」


兵士「いやいやごめん、まさか君たち2人で僕を捕まえようなんて思ってるみたいだからさ(笑)」


兵士は女性を地面に降ろし、剣を抜いた


兵士「バレたからにはしょうがない(笑)」


「死んでもらうよ」


兵士は剣を構えた


真矢は怒りに任せて正面から兵士に攻撃をした


が、簡単に弾かれた


その後ろから葉留が切りつける


兵士は焦ることなく剣で受けた


その後も2人で攻撃を試みるが全て弾かれ

てしまう


兵士「ふぁ〜、つまんないな。まあ所詮冒険者レベル1のフェオなんてこんなもんか」


兵士は剣をしまい、再び女性を担いだ


葉留「おい!まだ勝負は終わってねーぞ!」


兵士長「君たちじゃ兵士長の僕には勝てないよ。みんな後はよろしく!」


そう言うと暗がりから兵士長率いる4人の兵士が姿を表した


葉留「こいつら!俺たちがカンナ村に向かう途中にいた王国兵士達!」


兵士たち4人は剣を抜き、完全に葉留たちを殺そうとしている


真矢は泣きながら


真矢「葉留、私達はここでゲームオーバーかもね。セーブとかあればいいのにね」


葉留は泣いてる真矢を見て絶対に守ってみせると思った


葉留「真矢!絶対お前を守るから泣くな!」


それを聞いた真矢は涙を拭きながら頷いた


兵士「茶番は終わったか?(笑)じゃあそろそろ死ねー!!」


兵士達は全員で切りかかってきた


葉留「ゴブリンロードと同じ俺が敵を引きつける!!真矢は後衛で魔法を頼む!」


真矢は4人の相手をする葉留が心配だったか

信じて後ろから魔法の準備をした


だか、葉留が剣でガード出来るのは2人が限界

あとの2人の攻撃は回避が間に合わず切られてしまう


葉留「痛え!!」


痛みで膝をついてしまった


兵士「まずは1人目〜(笑)じゃあな!」


兵士は剣を高く振り上げた





真矢(守らなきゃ...悪から葉留を、みんなを守

らなきゃ!!)


真矢は強く思った


その時


真矢のルーンが激しく光だした


その光に兵士達は驚き隠せずにいた


兵士「なんだあの光は!」


真矢はルーンを手に取った


するとルーンの文字がF《フェオ》からU《ウル》に変わった


冒険者レベルがたった1上がっただけだと思うが、実はレベル1とレベル2では雲泥の差がある


それを知ってる兵士はさっきまでの勢いがなくなっていた


そして当然真矢もそれを知っている


真矢「あんた達、葉留を傷付けた事を後悔さ

せてやる!」


兵士「ひ、怯むな!こっちは4人!負けるはずがない!

まずは瀕死の男から殺っちまえ!」


U《ウル》になった真矢は自然と使える魔法が分かっていた


なぜなら真矢は記憶力が良く、ゲーム時代は最上級冒険者レベル5だったからである


真矢「手加減なんてしないから...」


「炎魔法...ファイアディザスター!!」


上空に無数の火の刃が出現し、兵士達に向かって降り注いだ


無数の刃が兵士達に刺さり熱い!と叫びながら全員が地面に倒れた


真矢「葉留!!無事!?」


葉留「すげーじゃん真矢!レベル上がって兵士達を一撃って!」


葉留は痛みで苦しそうだが、真矢の成長に心から喜んでいた


真矢「そんな事より怪我を何とかしない

と!」


真矢は自分の服を少し破り葉留の怪我をした所に巻き付け止血した


真矢「これでとりあえず大丈夫かな」



安心した時、足音がこちらに向かってくるのが聞こえた




兵士長「おいおい、なんか騒がしいと思ったら〜これはどういう事かな?」


さっきまで居なかった兵士長が再び現れた


兵士長「お前達さ〜、、、ちょっとやりすぎ

たな」


兵士長「今度は本気で行くぞ!」


剣を抜き走ってこちらに向かってくる


真矢はレイピアを構えた



葉留(真矢だけじゃダメだ!俺も立って構えな

いと)




(俺が...悪を倒す!!)

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