第16話 犯人は

拉致を止められなかった2人は村人から大変嫌われてしまった


村人「お前らみたいな底辺冒険者が来たせいでまた拉致られたんだぞ!」


葉留「ごめんなさい、次は必ず捕まえますの

で」


葉留は村人に謝って回った

真矢も葉留の後ろを歩き一緒に謝った


村人「ったく、こんな事なら王国の兵士様に護衛してもらった方がよかったんじゃないか?」


真矢は村人に質問した


真矢「王国の兵士はこの村に来てないの?」


村人「来てたら冒険者なんて雇わねーよ」


真矢「拉致が始まった時村になんか変化はなかったの?」


村人「そんなもんねーよ...あっ、そういえば村長が自分の蓄えを村の奴らにたまに分けて歩くようになったな」


真矢「...なるほど。」


真矢は一通り質問を終え夜に備え休む事にした


昨日の疲れからか葉留は寝てしまった

だか真矢はバレないよう村長の動向を監視していた


その日村長は一軒の村人の家に赴き、自分の食料を分けていた


村長「少ないですが食べてくだされ」


村人「ありがとうございます村長、これで子供たちに栄養のある物を食べさせられます」


村人は村長にすごく感謝をしていた


それを真矢は隠れてしっかり観察していた


そしてまた夜がきた


真矢「葉留〜いつまで寝てるの!仕事よ!」


葉留「ふぇ?やばい、かなり寝てた。よし!今日こそは絶対犯人を捕まえてやる!」


真矢は葉留に気になったことを話した


真矢「今日村長が村人に食料を分け与えてたんだけど、

そこの家が少し気になるのよね〜

私はそこを隠れて監視してるから

葉留は昨日と同じく見回りをやってくれない?」


葉留「女の勘ってやつ?分かった!」


真矢の言う通り葉留は見回りを始めた


真矢は物陰に隠れながら家を見ていた


その家からは楽しそうな声が聞こえていた


真矢「やっぱ家族っていいな〜、出来るなら

戻りたいよ」


そろそろ就寝なのか明かりが消え家は静かになった


真矢は自分の思い過ごしかと思いつつあった

そして自分も見回りに戻ろうとした時


何者かがあたりを確認しその家に入っていた


真矢「うそ!!」


真矢は自分の目を疑った

そしてゆっくり家に近づき、窓から中を覗いた


そこには男が家の女性1人を抱き抱え家を出ようとしていた


真矢は玄関から出てきた男の前に立ち、犯人の姿を捉えた


が...そこにいたのは真矢が会ったことある人物だった


真矢「あんたが...犯人...なの?!」


真矢は目を疑った

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