第15話 不可解な事件
2人はカンナ村に向け移動していた
王国からカンナ村までは1日ほどかかると聞いていたため急ぎ過ぎずゆっくり過ぎず歩いていた
葉留「さすがに一日中歩きっぱなしは疲れる
〜、真矢は大丈...夫ではなさそうだね」
真矢「だ...大丈夫ー、てか暑すぎ!今って季
節的に夏なの?暑いの嫌いなのに」
王国周辺の地域は冬が来ない温暖な地域なため夏はいつも以上に暑くなる
真矢は暑さが特に嫌いで現実世界ではゲーム中エアコンはかかせないのだ
葉留「少し休憩しよう」
真矢「そ、そうね!そうしましょ!!」
2人は木陰で休憩をした
すると王国兵士数名が馬に乗りカンナ村方向へ進んで行った
葉留達には気づかなかった
葉留「カンナ村でなんかあったのかな?」
真矢「何かあるから護衛の依頼が来るんでしょ〜、てか暑い...」
真矢は暑さでダウンしていた
葉留は何も言わず真矢が復活するまでそばにいた
しばらくして
真矢「よし!だいぶ回復したし行きまし
ょ!」
葉留は頷きカンナ村へ再び歩みを進めた
そして、ようやくカンナ村にたどり着いた
カンナ村は木の柵で村が覆われている小さい村である
2人は村長のもとへ向かった
葉留「初めまして村長、依頼を受けた冒険者
の葉留と真矢です」
村長「おぉ!冒険者様よくぞ来てくれまし
た!」
「実は最近何者かに村の女性達が拉致される 被害が度々あるのです。
そのため1週間ほど村を護衛しながら犯人を特定してほしいのです。
あわよくば村の女性達を助けてくだされ!」
真矢「女性が被害うけてるなんて許せな
い!!」
葉留「護衛の依頼承りました。できたら犯人
の特定もしてみますね」
村長「ありがとうございます!1週間寝床と食料は用意しますので何卒お願いします。」
2人は村全体を把握するため見回りを始めた
葉留「拉致されるって事は魔物とかの仕業ではないよな。
確かにゲームでも盗賊から村を守れってクエストはあったけど、女性だけ狙う盗賊なんて見たことないんだよな〜」
真矢「この世界ってゲームにあったクエストってないよね?
実際に今回みたいなクエストなんてないし、ここはゲームであって現実で、
今リアルタイムで色んな所で色んな事が起きてるって事だよ!」
葉留「だね!今回のクエストの敵はたぶん俺たちと同じ(人)なのは間違いないと思う」
2人は次に村人に聞き込みをし始めた
結果、寝静まった夜に犯行が行われるらしい
だが、犯人の服装や人数などは不明
とりあえず日中は現れないため2人は夜に向け休憩した
日が傾き、夜が近くなる頃2人は再び村の見回りを始めた
特に犯人が現れることは無く、あたりが明るくなりつつあった明け方事件が起きた
また村の女性1人がいなくなったと村人が騒ぎ出した
葉留「嘘だろ...夜中はずっと見回りしてたのに、なんで?」
村人「冒険者様!これはどういう事ですか!なぜ護衛をしてるのに拉致されるんですか!」
2人は村人達に責められ何も言えずにいた
そんな時村長が前に出て冒険者様達は確かにしっかり護衛をしていた。
冒険者様に罪はないと村人達を諭した
村長「すみませぬ冒険者様。気を落とさず引き続き護衛をお願いします。」
葉留「もちろんです。次はかならず守ってみ
せます」
2人は宿に戻り話し合いを始めた
葉留「誰も外にはいなかったのになんで犯行
ができたんだよ」
葉留は考えたが全然分からずにいた
真矢は何も言わず黙って考えていた
葉留「とりあえず今夜も犯人が来ないか見回
ろ!」
真矢「...そうね」
2人は昨夜よりも注意をして見回る事で話し合いを終えた
真矢(なんで村人が拉致されてるのに村長はあんなに冷静でいられるの?
女性がいなくなれば村の繁栄に関わる一大事なのに?)
真矢(・・・まさかね)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます