第9話 基本魔法だろうが簡単ではない
訓練所に着いた真矢は兵士に訓練する許可をもらおうと話しかけた
真矢「あの〜、ここで訓練しても大丈夫です
か?」
兵士「あーいいよ。見たところ冒険者になり
たてみたいだな」
真矢「あはは、そうなんです。さっき冒険者
登録したばかりでして。」
真矢(今は初心者だけどゲームでは上級冒険者
だったんだけどな〜笑)
ゲームでは上級冒険者の真矢はなんでも出来そうな感じでいた
さっそく人に見立てた木の木人の前に立ち
レイピアを構えた
ゲームのキャラの構えと攻撃の仕方を思い出しながらレイピアで木人を勢いよく突き刺した
だか当たらなかった
何度も攻撃をするが、かするくらいしか当たらなかった
それを見ていた兵士がクスリと笑った
真矢「なっ!何笑ってんのよ!!」
真矢は恥ずかしく若干顔を赤くしながら兵士を怒鳴った
兵士「いや〜すまん笑、あまりにも構えが変
で攻撃が当たらないものだから」
兵士「そんな何かを真似た構えをするより自
分のやりやすい構えをした方がいいぞ」
真矢は悔しかったが確かにその通りだと思った
アドバイスの通り自分のやりやすい構えを色々試していった
すると次第に木人に攻撃が当たるようになってきた
なんだか嬉しくなった
兵士「良い感じになってきたな。あと君さ、
魔法つかわないの?
「初心者でも基本魔法なら使えるはずだ
けど」
真矢「あっ!確かに!忘れてた」
「でもゲームではボタン押すだけだし、
どうやって魔法使えばいんだろ?」
兵士に魔法の使い方を聞いてみた
兵士「基本は火と雷だな。氷は少し高位の魔
法だから今は使えない」
「頭の中で火をイメージしながらその魔
法を口にしたら出ると思うぞ」
頭では理解したがほんとにそんな事が出来るのか疑った
真矢「火をイメージして...
炎魔法ファイア!」
やってみたが魔法は発動しなかった
何度も繰り返しやったが火は出ず
兵士には笑われ、次第に恥ずかしくなっていった
真矢「もういい!今日はこの位にしてあげ
る」
兵士「ハハハ、まあまた明日も来いよ、アド
バイスなら言ってあげるからさ」
少しイライラしながら宿に向かう真矢
だかその道中ギルド酒場が妙に騒がしい事に気づいた
恐る恐る扉を少し開けると
そこには今にも男を誘うとしている同級生の葉留がいた
真矢「え!?葉留がなんでここに!?」
だがゆっくり考えてる暇はなかった
このままでは同級生が殺人犯になる可能性があるからだ
とっさに扉を開け叫んだ
真矢「葉留!!やめなさい!!」
葉留は真矢に気づき刃物を地面に落とした
真矢は気づいた、葉留が刺そうとした男が刃物を拾い後ろから葉留を刺そうとする動きを
真矢(やばい!葉留が刺される!けどどうしよう。ここからじゃレイピアは届かないし...魔法を使うしか...)
魔法はまだ成功したことがなかったので失敗して葉留が殺されるかもしれない
だか魔法しか助ける方法がない
勇気を振り絞り、兵士がくれたアドバイスを思い出しながら強がりを言いながら魔法を詠唱した
真矢「この距離なら助けられないと思った?!」
真矢「炎魔法をくらいなさい!!ファイア!」
真矢(成功して!!お願い!!じゃないと葉留が死んじゃう!!
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