第6話 闇に射す光

男達にすべてを取られた葉留はどうしたら復讐できるか考えていた


葉留 「素手じゃあいつらには勝てない」

「職業が戦士だからとりあえず刃物さえ

あれば殺せるな」


お金がないので適当にふらついていると屋台を見つけた


休憩中なのか店には誰もいない様子だ

そこには食材を切るための包丁が置いてあった

普段なら絶対にやらない盗みをその時の葉留は簡単にやってしまった

盗んだ包丁を見えないように隠しつつ例の男達を探した


色々探して最後に向かったのはギルド酒場

男達は酒を飲んで酔っ払っていた


葉留は徐々に男達に近づく


すると男達は葉留に気づき


男「なんだ、また性懲りも無く来たのかw」

「今度は何を盗まれに来たんだ?w」


と笑いながら話した


だが葉留は


葉留「俺はもう盗まれる物がない」

「だから今度は俺がお前らの物を盗んでやるよ!!」


一瞬、間ができたがすぐに男達は声高らかに笑ってみせた


男「ハーハッハッハw」

「俺達の物を盗む?どうやって?」

「何も無いお前に何が出来るんだよ?w」


笑われ馬鹿にされた葉留は怒りで自分を制御できないまでになり

隠してた包丁を取り出し男の1人に切りかかろうとした


男「こ、こいつ!刃物持ってやがる!」


葉留「死ねーー!!」


男「やめろーー!!」


するとギルド酒場の扉を開いた女性が葉留に向かってさけんだ


???「葉留!!やめなさい!!」


その叫びで葉留は我に返った

そして扉の方を振り向いた


なんとそこに居たのは同級生のゲーム友達

月城真矢だった


真矢を見て葉留は力が抜け、持っていた包丁を地面に落とした


そして、涙が溢れてきた


葉留「ま、真矢、、なの?」


真矢「他に誰がいるの?w」


この世界にきてやっと自分の知っている人に会えてすごく、すごく嬉しかった


だが感動の再開に水を差すやつらが


男「感動の再開なんだろうが俺は今こいつに殺されかけた!」

「その罪は償ってもらうぜ!!」


男は手から落ちた包丁を取り葉留の背中を刺そうとした


だが


真矢「この距離なら助けられないと思った?!」


真矢「炎魔法をくらいなさい!!ファイア!」


真矢の魔法ファイアは男に命中した


男「くそっ!魔道士かよ!」

男2「魔道士はやっかいだ!ひとまず逃げるぞ!」


男たちは金も払わず店を出ていった


真矢は葉留に近づき


真矢「あんた何しようとしたか分かってん

の?!」

「人を殺そうとするなんてありえない

し!!反省しなさい!!」


と怒鳴りながら説教をした

だか葉留はそれでも嬉しくて涙が止まらなかった


葉留「ありがとう真矢...ほんとにありがと

う」

「もう少しで俺は俺でなくなる所だっ

た」


感謝の言葉が止まらなかった


真矢「もう、男なのに泣きすぎでしょ!w」


なぜかつられて真矢も泣きそうになった


真矢「とりあえず色々話したいし宿屋にでも

行こ!」


葉留「ごめん俺、お金がないんだ...」


真矢「いいよそんなの!何となくわかってたし、私が全部出すから」


そう言って2人は宿屋で部屋を借りこれまでの経緯をこと細かく話し合った


真矢「あんたって昔から運が悪い方だけど、世界が変わってもそれは変わらないんだねww」


真矢は少し笑いながら話した


葉留「しょうがないだろ!好きで運が悪いわけじゃないんだよ!」

「後、笑うな!」


馬鹿にされ笑われるのは好きじゃないが

この時だけはそれが嬉しかった


葉留「ところで真矢はこの世界に来て今までどうしてたんだ?」





「私はこの世界に来て葉留に会うまでは...」

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