第5話 心の限界

朝がきた

眠りから覚めた葉留は窓から朝日を眺め

今日も1日頑張ろうと誓った


身支度をしようと辺りを見回すと昨日まであった自分荷物がないことに気づく


葉留「え...?冗談だよな...」

「なんで何も無いんだ!!」

「銅貨も剣も食料もなにもない...」


絶望した

銅貨もなし

モンスターを倒す武器もなし

今後どうやって生きていけばいいか分からなくなってしまった


とりあえず宿屋を後にするが他に行くあてなどない


葉留「もうなんなんだよ!!」

「どうしてこうなるんだよ!!」


もうどうしたらいいか分からなくなっていた

その時前から昨日襲われそうになった男達が歩いてきて


男「おぉ坊主!、昨日は脅して悪かったな

w」

「お詫びに銅貨1枚やるよw」


そう言って男達の1人が袋から銅貨を出し葉留に1枚渡した

だが、その袋は見覚えがあった

葉留の銅貨を入れてる袋だった

葉留は怒り男達に


葉留「それ俺のじゃないか!!もしかして俺の寝てる間に盗んだのはお前らか!!」

「ふざけるな!!」


葉留は男の1人に殴りかかろうとした

だが、逆に殴られ他の男たちにも

殴られ、蹴られ、地面に倒されてしまった


男「最初から素直に言うこと聞いてればこんな事にはなんなかったかもなww」


そして男達は笑いながら歩いて行った


周りは誰も助けてくれず

葉留は泣くことしかできなかった


すると何かを思い出した


葉留「確かここに来る前、耳元で誰かが悪を

倒せって言ってたな」

「もしかしてあいつらみたいなのを殺

せって事なのか」


今までこの世界を生き抜こうと

努力してレベルを上げ強くなろうと思っていたが、あまりにも上手くいかず

挙句の果ては持ち物を盗まれ、叩きのめされ

葉留の心は限界を超えてしまった


そしてたがが外れた


葉留「よし、とりあえずあいつらから俺の荷

物を返してもらおう!」

「いや違うな...」





「殺して取り返そう」



心が闇に落ちた


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