第4話 地道な努力
なんとか男達から逃げきった葉留は偶然にも武器屋の前にいた
静かに扉を開きごめんくださいと声をかけてみた
奥の方から声が聞こえた
武器屋のゴルド 「客か〜珍しいな」
「何しに来たんだ?」
葉留「銅貨で買える安い剣が欲しいんですけ
ど、何かありません?」
ゴルドは子供に剣が使えるのか不安だったがルーンを持っている正式な冒険者なため
しょうがなく店で1番安い銅剣を葉留に渡した
ゴルド「これがこの店で1番安い剣だ!...が、お前みたいな子供に使えるかまでは保証しない!」
「潔く散ってこい」
葉留は嫌味を言われて少しムッとなったがゲームではない自分の手で剣を持った事に感動した
葉留が買った銅剣は片手剣
職業が戦士なのでこの程度の剣なら重さを感じず振ることができる
値段は銅貨300
葉留「おじさんありがとう!また来るよ!」
挨拶をして武器屋を後にした
途中安いパンを何個か買い
いざ城下町の外へ
そこはどこまでも緑が広がっているような美しい光景だった
PCの画面で見るのとは大違いである
葉留「ひっっろーー!!すげえー!」
地面に座り買ったパンを食べながら戦い方を考えた
葉留「やっぱ最初はセオリー通りスライムを
倒す事が1番だよな」
「てかスライムめっちゃいるなー繁殖し
過ぎじゃね?」
初めてのリアルな戦闘
緊張で手が少し震える
静かにスライムに近づき後ろを取り
剣を力一杯振り下ろす
グチャっと嫌な音がし、スライムは溶けいった
倒して溶けた際スライムの核だけが残った
葉留「こういう所はゲームと同じなのかよ」
「これを集めて売って装備の費用と生活
費を稼ぐしかないな」
そこから戦闘訓練も兼ねて地道にスライムを倒していく
徐々に戦闘に慣れてきたが、日が傾きつつあったため集めたスライムの核を売りにまた城下町に戻る事に
葉留「疲れた〜〜早く売って宿でも借りて寝
よ」
核を売り払い宿屋で部屋を借りた
葉留「今日は疲れた...」
「寝て起きたら実は夢でした!って事な
いかなー、ないか...」
「俺はここで生きていくしかないんだよ
な」
現実世界が恋しかったがここでの生活を受け入れるしかなかった
そして葉留は深い眠りについた
(ガチャッと静かに扉が開いた)
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