第13話

 どうやら徳島駅から一つ手前の佐古駅という所で、高徳線から徳島線へと乗り換えられるらしい。徳島駅を望めないのは少し寂しいが仕方ない。

電車から降りて見た佐古駅のホームは学生服を身にまとった若者たちに溢れていた。若さがまぶしい。

 日は既に沈んでおり、車窓の景色というのも楽しめそうにはなかった。私は大人しく読書に興じようとバッグから本を取り出した。

 ドストエフスキーはカラマーゾフの兄弟。私情を挟まないことが絶対のはずの百科事典にやけに褒めちぎられていた一冊だ。中でも大審問官の章は必見とのことで、少なくとも旅行中にそこまでは読んでおきたかった。

 にしてもまあ全体の分量も大きければ台詞の一つ一つも長いこと。主人公の呼び名も人によってそれぞれ全く別なものに変わるので理解が難しいし、何だこれは。

「着いたぞ、茜」

 如月に名前を呼ばれて顔を上げると、すでにほとんどの乗客は姿を消していた。あれだけいた学生服も今は昔、サラリーマンが数人眠りこけているくらいだった。

「え、どこ? 終点?」

「らしい。四十分後ぐらいにもう一本先に進める電車あるから、とりあえず外に出て食料調達なり時間を潰そう」

 雨はやんでいた。街灯の明かりにテラテラと輝くアスファルト上の水たまりをよけながら見晴らしの良い拓けた場所に出ると、そこには巨大な川が存在感たっぷりに鎮座ましまししていた。

「何の川だこれ」

「確か……吉野川だっけ?」

 博識な茜さんである。流域面積で四国一位、最大川幅は全国二位(なんと二キロメートル超)で荒川に次ぐ、言わずと知れた名河川である。

「橋なっがいなあ……」

 そばに架けられた橋は、とてもではないが往復していたら電車に乗り遅れてしまいそうなほどの長さだった。私たちの出身を流れる川はみんな山間を流れる上流だったので、このような下流のぶっとい川というのは新鮮でならない。

 というよりもここで問題にすべきは一つ、

「つーか飲食店がねえ……」

「お腹減ったねえ」

ということである。

「せめて次の終点ではあってくれ飲食店。いやスーパーでもコンビニでも何でもいいから」

 私たちはそんなことを祈りながら、柔道少年(おそらく)とその顧問(おそらく)と共に次の電車を待った。今日は祈ってばかりな気もするが、きっと気のせいに違いない。



 果たして、終点駅にコンビニはあった。みんな大好き、業界シェアナンバーワンのセブンイレブンである。

 セブンイレブンは午後八時に閉店していた。

「てめえセブンイレブンのイレブンを何だと思ってやがる!」

「やめて! 田舎に罪はないわ!」

 終点、阿波池田駅。時刻は午後九時で、まだ二、三本運行予定の特急列車に乗ればもう少し先まで進めるとのことだったが、翌朝に訪ねる予定の観光地はすぐ近くだというのでやめておいた。

 それにしてもこの付近に唯一のコンビニがすでに閉店していようとはいったい誰が予想しただろうか。少なくとも私と如月は予想だにしていない事態に混乱するよりほかなかった。

 いつまでもセブンイレブンの前に立ち尽くしていてもしょうがないので、私たちは駅前から伸びる商店街を進む。やはりというかなんというか、ほとんどのお店は閉まっていた。道の暗いこと暗いこと。いまだ開いているのはスナックくらいのものだった。というかスナックがやけに多い商店街だった。

「あ、ビジネスホテル」

「嘘だろ、コンビニすら八時に閉まるのに」

「いい加減怒られるよ如月」

 商店街のメインストリートから横に逸れた脇道、そこには二階建てのビジネスホテルが灯りをともしていた。まるでうちは営業中だとでも言わんばかりに。

「ああ神様ありがとう、宿があったよ……!」

 すべてが報われたかのような感動がそこにはあった。むしろこんなことでここまで感動できることが逆に驚きだった。ああ、文明って素晴らしい。

 さっそく私たちはホテルの門をくぐってそれぞれ部屋を借りた。料金が四千円と(かなり小さな部屋にしては)少々料金が割高なのは仕方がない。むしろコンビニが(以下略)な場所でこうして営業できていることに驚きを禁じえない私であった。

「明日は朝五時半の電車に乗るから、よろしく」

 如月は私の笑顔を引きつらせてから部屋に入っていった。私も自分の部屋へと入る。

 荷物を置いてシャワーを浴びベッドに寝転がると、私はすぐに眠りに落ちてしまった。思い出せば今日は栗林公園から鳴門の遊歩道、果ては美術館と歩きに歩いた一日だったから、きっと疲れがたまっていたのだろう。

 足を思い切り伸ばせるベッドに、身体全体を覆える布団は心地よく私を癒してくれたのだった。



 爽やかな朝だった。時刻は朝五時、周囲を山に囲まれている阿波池田の土地には直射日光すら届かず、冷えた空気は肌をしっとりと包み込むかのようで気持ちが良い。

「朝五時には開くのか……」

 夜八時に閉まったくだんのコンビニちゃんは、意外にも朝には早く開いていた。私たちは普段よりも多めの朝食をそこで調達してから駅へ向かった。

「ん……何これ?」

 私はホームに蔓でできた小型の橋のようなオブジェがあることに気づいた。小型といっても三メートル以上の長さがあるが。昨日これに気がつかなかったのは、夜の暗さや身体的、精神的疲れが手伝ってのことだろう。

「ああ、かずら橋だな」

「カズラバシ?」

 如月はこの正体不明の橋のことを知っているようで、簡単に説明してくれる。

 曰く、ここからかなり近くにある徳島の観光名所のひとつで、源平の争いの際に逃げ延びてきた平家の落ち武者たちが造った橋である。

 曰く、如月はこの渡れば即落ちてしまいそうな脆い橋をどうしても見たかったのだが、あいにく青春十八きっぷで赴けるような場所ではなかったので泣く泣く諦めた名所である。

 曰く、だから写真撮ろうぜ。

「いえーい」

「い、いえーい」

 残念ながら(当たり前だが)この模造かずら橋は渡ってはいけないようで、橋をバッグにポーズをとるくらいしか選択肢は残されてはいなかった。

 ピースピース。

「必死に生き抜こうとした平家の残党がこれを見たらどう思うんだろうな」

「え、そんな重い話する?」

「あ、いや、思いつきで……えっとじゃあ、このかずら橋にまつわる落ち武者伝説って地方の言い伝えなんかな? それとも平家物語とか?」

「その辺りはガイドブックとかパンフレットには書いてなかったの?」

「ああ、そこら辺の出典の正確性とかは求められていないだろうから」

「それもそうか」

 観光客に「とにかくすごいんだぞ!」ということが伝わってくれれば、それでガイドブックやパンフレットの役目は十分なのだろう。

「というか平家物語って、懐かしい言葉。日本史で覚えて、古文で序文を暗記して以来」

「マジで? 俺は文学部だから結構聞くけど」

「それは特殊な例」

「嘘だろ……」

 如月は珍しくへこんでいた。

「今さら平家物語で何やるの?」

「さあ、教授の好きなシーンを教授の解説とともに読んでいくみたいな――「わらう」って箇所が「咲う」って漢字になってるけど、「咲」ってのは元々「わらう」って意味なんだぞ~とか」

「へー。で、それって何の役に立つの?」

「言うなあああ」

 おお、文学部に「何の役に立つの?」って聞くとダメージを与えられるって本当だったのか。実際答えにくい質問だろうし、やはり気にしているのだろうか。

「でもまあ、「咲く」が「咲う」って意味だったっていうのは面白いじゃん。もっとそういうのないの?」

「おお、マジか!」

 少し忖度をした発言をすると、如月は思いのほか早く立ち直った。目を輝かせて言葉についてのうんちくを披露してくれる。

 電車の扉が開く。というか電車は当駅始発のためさっきからホームでエンジンを起こして待機はしていたのだが、出発五分前になって車掌はようやくドアを開けてくれた。

 阿波池田駅を出発する。ようやく山と山の隙間を縫うようにして日光が差し込んできた。車内が光に包まれる。冷房もまだ必要ない冷たい朝を太陽は優しく温めてくれた。今ごろ小学生の鉢植えで朝顔は花弁を広げ、向日葵畑では向日葵たちが一斉に顔を上げているのだろう。

 如月によれば、花の蕾の開くさまが人の笑うさま、つまりは口を大きく開くさまに似ているところから「咲」のもつ意味は転じたらしい。

 だとすれば、今日はなんと幸せな朝だろうか。



 目的の駅まではわずか三十分で着いた。三十分をわずかと表現する辺り、若干感覚が麻痺している気分だ。

 大歩危(おおぼけ)駅。ひとつ前の小歩危(こぼけ)駅と合わせてなんだか馬鹿にされたような名前の駅名だが、それらの名前にももちろんちゃんとした理由はある。

 駅舎を出るとそこはいきなり山の中、傾斜のきつい崖のような場所に強引に道路をひいて土産物屋を建てましたと言わんばかりだ。

少し歩くと赤い橋が見える。吉野川に架けられたものだった。佐古駅からずっと吉野川に沿って徳島線を進んできたが(すでに阿波池田駅では土讃線に変わっていたようだが)、だいぶ上流にまで遡ってきたらしい。川幅も昨夜見た時よりかは(それでもかなり広いとはいえ)狭まってきたいた。

「キレイ……」

 如月がスマートフォンを構える横で、思わずそんな言葉を漏らしてしまうくらいに、橋の上から見た吉野川の景色は雄大だった。巨大な山々の間を圧倒的な水量で侵食していくその姿は自然の強大さを私たちに見せつけるかのようで、相対的にちっぽけな私たちはその矮小さをさらに思い知るほかない。

 そう、そしてこんな風に山々を川が侵食する地形とは――

「――峡谷?」

「そ。大歩危も小歩危も、実はどっちも峡谷の名前なのさ」

「あー、それで難読駅名が出来上がったわけね。それで、ここで何するの?」

 いや、確かに峡谷が美しいことに変わりはないのだが、まさか峡谷すごいねーそうだねーで終わりということはないだろう。……ないよね?

 私の質問を受けて、如月は

「もちろんわざわざ来たってことはただの峡谷じゃないよ。今回はこの峡谷のすごさを確認するために、遊覧船に乗ろう」

と、得意げに答えた。

 遊覧船?



「ねえ……一キロって、こんなに長かったっけ……?」

「アレだろ、実際は一・八キロとかでも、切り捨てて一キロって表示してるとか……」

「国交省のアホお……」

 橋を渡った先で私たちは「遊覧船乗り場まであと一キロ」といった趣旨の交通表示を見つけたのだが、そこからが異様に長い道のりだった。道路の周りには植物ばかりが生い茂り、大した建物などもなかったことが私たちの感覚を狂わせたのかもしれない。本当にこの先に遊覧船を運航できるほどの文明が待っているのだろうか。

「あ、あったあったこれだ!」

 果たして、如月の指さす先には遊覧船の文字が大きく書かれた建物が存在していた。中に入ってお土産売り場を抜けた先に受付カウンターがあり、そこで一番早い時間帯のチケットを購入する(とはいえそれでも一時間以上待つことになるのだが。なにせ朝五時半の電車で来たのでね!)。

「おお、見て見て如月。充電器がある」

 お土産売り場や遊覧船の歴史を語る写真群(しょっちゅう川の氾濫に見舞われていた。というか数週間前にも西日本豪雨でだいぶダメージを食らっていた。大丈夫だろうか)を何となく眺めていたところ、私はスマートフォンの充電器を発見した。お金を払えば充電できるという、出先で頼りになるやつだ。一応私は旅行前にモバイルバッテリーを購入し、電気を満タンにして持ってきていたが、そういえば如月はどうしていただろうか?

「ああ、それな……俺もモバイルバッテリー買ってきたんだけどさ、肝心のバッテリーとスマホを繋ぐコードの規格を確認してなくてさ。規格の違うコード持ってきちゃってて、今全然充電できてないんだよね。残量一三パーくらい?」

「あ、じゃあちょうどよかったじゃん。今から充電すれば、遊覧船に行って帰ってくる頃にはちょうど終わってるんじゃない?」

「いや、そうすると写真撮れないし、何よりせっかくのモバイルバッテリーを活用できないのは俺のプライドが許さない!」

「捨ててしまえそんなプライド」

「何だと!?」

 朝早いということもあって売り場には私たち以外に人はいない。必然私たちの声はよく響いた。少し恥ずかしい。

「これから高知駅へ向かうから、そこでコード買うよ。高知駅なら家電量販店の一つや二つあるだろ。もしなくてもコンビニでいいし」

「コード安くても千円はするよ?」

「マジで?」

「マジマジ」

「……いや、俺はヤマダ電機を信じる」

「高知駅の近くにヤマダ電機があるとは限らないんだよなあ」

 業界シェアナンバーワンのヤマダ電機は地元発祥の企業なので(ついでに業界ナンバーツーのコジマ電機も)、自然と私たちは家電量販店といったらヤマダ電機、といった風に思考を縛られてしまうのだった。

 どうでもいいやり取りを終え、遊覧船の乗り場へと向かう。



 外観からは分からなかったのだが、どうやらこの建物は川岸の崖にへばりつくようにして建てられているらしい。建物内の階段を下るとすぐに傾斜のきつい坂や石段が待っていた。しかし一番の近道である石段は傾斜がきつすぎてあまりにも危険ということで「KEEP OUT」のテープが張られており、仕方なく一番遠回りで、けれども一番傾斜の緩い坂道を選択した。

「なんだここ……」

 遊覧船のすぐそばまで到着して辺りを見渡すと、まずはそんな困惑の言葉が出た。

四国の川といえば四万十川が有名で、よく日本最後の清流だのと祀り上げられているが(母校の文化祭の愛称と被るので印象に残っている)、その四万十川のイメージといえば、緩やかな曲線を描きながら海へと穏やかに流れてゆく、そんなひどくまったりとしたもののはずだ。川岸を砂利が覆い、水面と岸の高低差もない。

それがどうだろう、吉野川は大歩危峡。川岸を覆うは超巨大な白岩、白岩、白岩! それもただの白岩ではない。白岩の一つ一つに縞模様が存在し、なんと、その縞模様はすべて同じ方向に傾いているではないか!

「地層が盛り上がったり褶曲したり、そんなこんなで統率のとれた風景ができましたとさ。ちなみにさっき電車で通り過ぎた小歩危峡では地層の傾きが反対になる」

「すっご……」

 巨大な自然の彫刻を見ている気分だった。まだ日光は大歩危峡まで差し込んではいないが、ひとたび差し込めばきっと、白岩は大理石と見まがうばかりに太陽を反射して光り輝くのだろう。

「あ、すいません。渓谷をバッグにお写真を撮らせていただいてもよろしいですか?」

 数人の職員と思しき人たちが遊覧船の準備をする間に、その中の一人が隙を見て私たちのところまでやってきた。撮った写真は私たちが船に乗って遊覧している間に現像して、遊覧を終えた私たちに販売するらしい。

 ネズミ王国方式ではないか。

 見れば、先にここまで来ていたらしい初老のご夫婦はすでに撮影を終えたらしい。何とはなしに私たちは見つめられていた。

「といっても何か気の利いたポーズとか思い浮かばないんだよなあ……」

「まあ大丈夫でしょ。どうせ買わなきゃ捨てられる写真なんだから」

 言って、私は頭をかきながら戸惑う如月の手を取って空高く掲げた。なんだろうこれは、傍からはボクシングのウィナーコールとでも見られているのだろうか。まあいい。こういうのは勢いと笑顔だ。どうとでもなれ。



 遊覧船は一隻の定員が十人ほどの比較的小型のものだった。それでも川を運航するには充分大きいのか、何度かの角度の微調整を経てようやく出発した。念のため、救命胴衣を装着しての遊覧となる。

「写真撮っていただいてもいいですか?」

「はい、もちろん! これからも写真撮りたければいつでも声かけてください」

「ありがとうございます。お返しに私も撮りますよ」

「本当ですか? ありがとうございます」

 朝一の運航とあって、乗客は私たちのほかには先ほどの私たちを見ていた初老の夫婦一組があるだけだった。如月は夫婦の頼みに快く応じて撮影に勤しんでいた。一人取り残されて、少しさみしくないこともない。

運転手のガイドとともに川をゆっくりと下ってゆくと、ようやく昇ってきた太陽の強烈な光が私たち一行を襲った。想像通り、周囲の白岩はここぞとばかりに日光を反射して光り輝く。

「撮りましょうか?」

「あ、お願いします。ほら、茜」

「え、あ、うん」

 奥さんのもつ如月のスマートフォンに向かって取りあえずピース。バックの白岩はきちんと撮れているだろうか、私たちはもう少し縮こまったほうがいいのかと思い、私が如月に体を寄せると、奥さんは少し嬉しそうにした。



「さて、ここで問題が一つ」

「何でしょう」

「あと三時間、次の電車が来ません」

「嘘だあああああ」

 遊覧船を降り、写真の販売所を無視し、とても一キロとは思えない長い道のりを経て、再び大歩危駅。

 畳敷きの待合スペースに腰を下ろして足腰の疲れをとる私に、時刻表をのぞき込みながら如月は無情にもその事実を告げた。

「今日の予定はどんな感じだったの?」

「高知駅に行って、そこから桂浜を観光。そこから四国の左下を延々と電車で進んで行けるところまで」

 頭の中で予定は完璧に出来上がっていたのか、私の質問に如月は淀むことなく答えた。

「茜、お金ってまだある?」

「あるけど……え、嘘」

「特急電車で高知駅まで行こう」

 特急電車。特別料金を払うことで、通常よりも数段早く目的地まで進むことのできる列車だ。県をまたいで長距離を移動することの多い四国では、実は普通電車よりも特急電車のほうが運行本数は多かったりする。

 が。

 私たちの利用する青春十八きっぷは、普通電車においてのみ、その効力を発揮する。つまり、私たちはタダで移動できる路線を、わざわざ乗車券と特急券の両方を新規に購入して移動せねばならなくなるのである。

 旅程を崩壊させかねない旅路でのハプニング。

 私たちに不和が起こった瞬間だった。

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