第1.3話 『学校の怪談で思い出したんだけど』
2008/4/20 23:41 ID:………………
>>178 の話見て思い出したんだけど、うちの学校にも怪談あったわ
ちと長くなるけど許せ
よくある七不思議みたいなもんだったんだけど、普通はご当地感ってのかな?
学校ならではの要素ってあるでしょ
二宮金次郎の石像とか、理科室の人体模型とか
もちろん、そういうのもあったんだけどな
一つ、ただ「髪の長い女の霊が出る」ってだけの話があったの
んなの学校じゃなくても怖いわ
しかも「殺された生徒の霊」とか「死んだ教師の霊」とかそういう話でもなかった
ただの「髪の長い女」なの。で、見たら呪われるーとかそんなの
ガキだったし、学校要素無いじゃん!とかは気にしないで怖がってたんだ
んでベタなんだけど肝試し行こうぜって話で、夜の学校に入り込んだことがあった
いや、正直な話、夜の学校より途中の山道の方が怖かったんだけどね
俺の小学校、山の中だったから真っ暗でさ。懐中電灯の灯りだけが頼りなの
お化けより遭難の方が怖えよ
そんな中を、確か10人くらいで進んでったんだよ
「夜に山に入るな」って言われてたから、大人に見つかったら不味いのに
みんなでギャーギャー騒ぐもんだから、肝試しってよりも夜の遠足って状態
そんな感じで到着。すぐに皆で校舎に忍び込んだ
時代も時代だったしド田舎だからなんだろうけど、防犯意識なんて無くてな
柵も無ければ鍵も大したことない。宿直の先生なんてのも居なかった
ちょっと調べたら、30年くらい前までなんだな。宿直があったのって
最近は無人で戸締りが普通だって。あ、関係ない話すまん
んで真夜中の校舎の中をぐるっと探検した
校舎の中も真っ暗だから、相変わらず懐中電灯頼りの団体行動
当然、石像が走る訳も、人体模型が動く訳もなく
お化け屋敷感覚で楽しんで一通り回っただけだった
じゃあ、もう見る物もないから帰るかってなって、校舎から出たんだけど
その時に気が付いたんだよ
「女の幽霊」絡みの場所に行ってなくね?って
もう夜の校舎にもだいぶ慣れてたし、遠足気分になってたから
「もう一か所寄ろう」って言っても誰も反対しなかったんだよね
そしたら当然「女の幽霊ってどこに出るんだよ?」って話になるじゃん?
それが皆知らねぇのよ
「髪の長い女の幽霊」って話は皆知ってんだ
見たら呪われるとか、目が合うと殺されるとか、追っかけてくるとか
そんな話は(今思えば内容バラバラだったけど)皆知ってた
なのに場所だけは誰も知らないんだよ
懐中電灯持って先頭切ってた奴が
「わかんねぇんじゃどうしようもねぇな」
って言って、もう帰る雰囲気になってた
だけど、頭の回る奴が一人居てさ
「校庭はまだ見てないよね」
って言うから、物は試しで校庭に大移動したんだよ
まぁ、真っ暗。当たり前だよね
懐中電灯の光はさ、壁とか床とかにも反射して全体的に明るくなるじゃん?
それが校庭だと地面は土だし壁は無いから、ほんと真っ暗
「山道と変わらねぇなぁ」って思ったのを覚えてる
とりあえず、見えないなりに皆で歩き回ってみたんだわ
そしたら、校庭半周したくらいの所で一瞬、周りが真っ暗になった
いや、元から真っ暗だろ、ってそういう話じゃなくて
懐中電灯の光が見えなくなったの
俺はもう軽くパニックだよ
ふざけて消したのかと思って「おい、やめろよ」みたいに言うんだけど
何の返事も無い。反応が無いってんじゃなくて気配が無いの
仲間とはぐれたと思ったら、どんどん焦ってきた。下手したら校庭で遭難だよ
って時に、足元で何か動いた。スルスルーって感じで
蛇っぽい動きだったけど、もっと細くてサラサラした感じだった
俺は「ひぇッ」とか「ひゅッ」みたいな変な声を出して、尻もちついた
そしたら、足元から何かが盛り上がってくるのが見えた
「やべぇ、これ幽霊だ」「女の幽霊だ」「殺される」
ってビビり倒してたんだけど、目の前に現れたのは女じゃなかった
今で言うと貞子って居るでしょ
女の幽霊って話で、そんな見た目を想像してたんだ
白い服とか髪の合間から顔見えるようなイメージだった
けど目の前のそいつは違う
完全に髪の毛しか見えないの
真っ暗な中で真っ黒な髪のつやつやが輪郭を作ってた
長ーい髪の毛を大量に積み上げて、子供くらいの高さの山を作った感じだった
思い出してみると、巨大な虫の卵とか繭みたいなシルエットだった
それが地面からもぞもぞ盛り上がってくるの
俺は腰抜かした姿勢でそれを見上げてた。頭真っ白になったよ
女幽霊を想像してたのに目の前にいるのは毛の山なんだもん
それがもぞもぞ動いて、こっちに寄ってくるもんだから必死に
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」って訳もわからず謝ってた
「誰にも言いませんから許してください」とか言ってたと思う
ちゃんと発音できてた自信は無いけどな
そんなの、言われた側も「何を許せと言うんだ」って話だけど
まぁ、毛の塊だし何言ってるかもわからんかったんじゃないかな
んで「もうだめだ」って思って目をつぶってたら
「なにしてんの?」って声が聞こえてさ。恐る恐る目を開けたのよ
そしたら、皆が俺を囲むように立ってた
顔に懐中電灯当てられてちょっと眩しかった
で、俺が呆然としてたら「暗いだけなのにビビって腰抜かした」ってバカにされるし
帰宅したら肝試しのことがバレてて、親父に叱られるしで散々だったわ
結局、誰にも毛のバケモノのことは話せないままで
今まで思い出さないようにしてた。ってのを思い出して書いてみた
お社を壊しちゃったとか、入っちゃいけない所に入ったとか、村の長老の昔話とか
そういうドラマチックな展開の無い、オチの無い話でした
お付き合いありがとうございました
>>190 乙
七不思議と関係無い、謂れも何も無いもんが突然出てくる展開ってどうかと思う
盛り上がらんよ
>>192 確かに唐突だったな。でも案外、調べたら土地の神様とかかもよ?
>>202 190です
そういえば、学校が建つ前は寺があったらしい
荒元とか言う当時の村長がやけに張り切って学校建てたって話だったから
なんか神様怒らすようなことでもしでかしたのかも?
廃寺だったって聞いてるけど、寺潰してっての、やばそうだよな
>>190 うわぁ、絶対それだ。神様を裏切ると後が怖いからな
そういえば「誰にも言わない」って言ったのに
ここに書き込んだら怒らせちゃうんじゃない?
>>205 190です。そういえばそうだ(藁
つか、今キーボードの中からすっげー長い髪の毛出てきた
マジで怖えんだけど
>>190 のご冥福をお祈りいたします
>>192 満足行くオチが付いたろ。良かったじゃん
>>212 満足する訳ねぇだろ。下らねぇ創作話に後付けのオチつけやがって
>>215 創作OKの板だって分かってねぇのか、お前。ROMってろよ
※その後しばらく言い争いが続くが、190からの書き込みは無かった
終わり
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