皆が異世界、異世界って言うから俺も異世界へ飛ばされたじゃねぇか!
第10 GAME・・・理央の誘惑!?雪康は堕ちるのか!?~夏の海の思い出~・・・ここで堕としてしまえば先の攻略が楽だよ?まっ!どちらの意味でも攻略だけど♪作戦決行!!・・・
第10 GAME・・・理央の誘惑!?雪康は堕ちるのか!?~夏の海の思い出~・・・ここで堕としてしまえば先の攻略が楽だよ?まっ!どちらの意味でも攻略だけど♪作戦決行!!・・・
いよいよゲーム内では無い、俺たちの本当の意味でのラスボスが現れたが、それが理央の母親だったと言うのもしっくり来ないけど・・・
一先ず説得をしようとした俺も一瞬で眠らされてしまったらしく、気が付いた時には皆揃って宿でミーティングをしていた!
やはり倒すべき相手がクラスメイトの母親だったと言う事実を目の当たりにした俺たちは尚の事、戦わずに話し合いで解決したいものだと考えていた。
どうやら理央の母親は過去の一件以来ノイローゼを起こしてしまったらしく、半ば自暴自棄になっていて、やけくそで俺たちをこのゲームの世界へ閉じ込めてしまったみたいだった。
最後に理央が母親に自分たちの気持ちを強く告げると精神的に落ち込んでしまったらしくその場が崩壊しそうになり、犠牲にならない為に逃げて来たとの事!
その後、ゲーム内のラスボスを先に倒すか実際のラスボス(理央の母親)を説得するかを相談しながら、何やらひそひそ話?みたいに俺を差し置いて何かを話し合っているみたいだが・・・どうして俺だけのけものなんだよ!?一体何を企んでいるんだ!?
宗太「本当お前は鈍感過ぎんだよ!?だから俺たちが手を焼いているんだ!!まぁ良いからお前は今日は俺たちの作戦に乗ってくれればそれだけで良いから!とりあえず海だ!海へ行くぞ!!」
雪康「って、この間の一件以来お前たちの様子が変だぞ!?何で俺が鈍感なんだよ!?一体どう言う事なのかきちんと説明してくれよ!?」
涼子「とりあえず、今日は皆で海に行くわよ!?ここの所シビアな状況に置かれていた私たちだから今日は思いきり遊び倒しましょ?」
雪康「海か・・・良いけどさ?水着あるの?俺たち持って無いよな?」
一葉「街外れに水着を売っているお店がありますからそこで調達しましょう!」
店員「いらっしゃいませ!ようこそ水着ショップ「ランジェリー」へ♪」
宗太「おいおい・・・水着ショップだよな?・・・ランジェリーって・・・もしかして下着とかの店か?」
一葉「いいえ!安心して下さい。ここは完全水着のお店ですので(ドヤッ!!)」
宗太「いえ・・・水着の店なのに店名がランジェリーって・・・ドヤ顔して言われても・・・」
涼子「あら?きちんと男女フロアが分かれているみたいね!じゃぁ女性陣はあちらへ行きましょう?男性陣はそっちかしら・・・じゃぁ皆揃ったらここへ集まりましょう?」
風華「いい?絶対にこっちの方へ来ちゃダメだからね!?覗き厳禁!!」
雪康「いや・・・それはしないけど、そんなコソコソしなくても後でバレるんだし・・・」
百合「雪康君?・・・乙女心は複雑なんだよぅ~?今日はその乙女心を更に繊細に見つめてあげてね!!」
宗太「だってさ?分かったか?雪康?」
雪康「いや・・・そう言われても・・・どうやって?」
十霞「雪康さんは、今の考え方をもう少し柔らかくされるともっと良くなると思いますよ?色々と凄いものを持っていますので!」
雪康「そんなものなのか?・・・まぁいいが・・・俺たちも選ぼうか!」
涼子「お姉さん的にはこっちよりもこっちの方が悩殺出来る気がするのだけれど・・・」
一葉「私たちなら丁度良いかもしれませんが、清楚さがある理央さんにこれはちょっと・・・」
百合「これを・・・理央さんが!?・・・私・・・私・・・」
ブッシュゥゥゥ!!!
風華「何想像して勝手に鼻血出してんのよ!?ほら、下を向いて鼻を軽く抑える!」
一葉「慣れてますね?・・・流石風華ちゃん・・・」
風華「この子いつもなんですよ・・・本当恥ずかしいわよ私も・・・」
百合「かたじけないで・・・ござる・・・」
理奈「武士?・・・」
理央「ぷっ・・・ぷぷぷっ・・・ごめんなさい・・・」
風華「おっ!?百合?良かったじゃん、あんたの鼻血、理央ちゃんに受けたよ?」
百合「えっ!?・・・マジですか!?・・・やったぁぁ!!!これでご飯3杯は軽く・・・」
風華「それ使い方間違えてるから止めとこうか?」
百合「はい・・・かたじけないでござる・・・」
理央「ううん!何だか楽しくて・・・ごめんね、皆に迷惑掛けたのにずっと私それを引きずってしまっていて・・・今日は私頑張るね?だから、もう少し私たちの事を・・・」
理奈「全然♪・・・むしろ私たちは理央ちゃんに色々と助けられて来たから、ギブ&テイクってやつだよ!?」
百合「そうです!!理央さんは今迄大変だった分、今日は幸せになって下さい!!」
風華「まぁ、幸せにって表現はオーバーだけど願いが叶う様に私たちも全力を尽くすから後はあの・・・あの・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
百合「風華ちゃんが燃えてる!?・・・これは熱心と言うよりは怒りが燃え上がっている状態?」
こうして作戦が刻一刻と完成形へと変貌を遂げようとしていた・・・
そして!?・・・
涼子「よし!男性陣も揃ったわね!?女性陣もちゃんと揃えておいたから、後はビーチでのお楽しみと行きますか!!」
おーーーーーーーーーーー!!!!!!
ビーチにて・・・
涼子「さて、それでは待ちにまった女性陣の水着を披露しましょう♪先ずは私から~♪どうかしら?黒一色のビキニタイプ♪」
宗太「それ優勝です!!最高です!!」
涼子「あら?流石は宗太君ね!大人の女性の魅力をよ~く理解しているわね?」
理奈「宗太?・・・ちょっと裏へ行きましょうか?色々と今後について話しないとね?」
宗太「いや・・・それだけはご勘弁を・・・って理奈!?・・・お前その水着・・・」
理奈「えっ!?・・・あっ!?・・・しまった!!まだタオルで隠しておけって言われてたのに・・・」
宗太「それは・・・それは・・・至極の・・・」
バタンッ!!
理奈「ちょっと宗太?宗太!?・・・しっかりして・・・!!」
涼子「あらあら♪やっぱり少しばかり刺激が強かったのかしら?理奈ちゃんも大胆だったから意欲満々でアピールしたいって言っていたものね?・・・宗太君、相当興奮しちゃったみたいね・・・少し休んでいてもらうとして・・・次は・・・」
百合「どうかしら?可愛くて皆私にく・ぎ・づ・け♡」
十霞「いや・・・姉ちゃんお子ちゃま過ぎるでしょ?・・・もう少し大人っぽい水着着なきゃ誰も寄ってこ・・・ぐはっ!!」
百合「何か言った?と・お・か?」
十霞「いえ・・・何でも・・・よく似合っていると・・・ゴフッ!!」
バタンッ!!!
涼子「あらあら!?今度は興奮じゃなくて無理矢理KOかしら?・・・こちらも少し休憩を・・・それでは続いて、一葉?どうかしら?」
一葉「私は普通にワンピースですが・・・あまり派手なものは苦手なので・・・」
雪康「えっ!?・・・男って俺1人!?・・・まぁいいか・・・うん!似合ってますよ!一葉さんはあまり出しゃばった感じじゃないからそう言うタイプの方が似合ってると思います!」
一葉「まぁ・・・ありがとう!そう言ってもらえて私もこれを選んだ甲斐があったわ!?」
涼子「さて続きまして・・・十霞君が目が覚めた所で風華ちゃんね!」
風華「まぁ、私は普通にビキニだけど・・・色が青っぽいのが好きだったから・・・どう?・・・」
十霞「うん!凄く似合ってるよ!綺麗で・・・流石風華姉だ・・・風華姉って爽やかで青が好きなのは前から知っていたけど性格的にも凄く似合ってるし水着でも・・・何だか昔の事を思い出したよ・・・」
風華「あぁ・・・ごめん・・・あまり思い出したく無かったよね?・・・私昔から青い水着だったし・・・」
十霞「ううん!凄く綺麗で風華姉らしさが凄く出ていて俺は好きだよ!」
風華「十霞・・・夜覚えてなさい!?」
雪康「えっ!?・・・どうしてだ!?・・・思いきり褒めていたはずなのに・・・!?」
十霞「風華姉♡・・・うん!」
雪康「そんなに目をキラキラさせて一体何が!?・・・いや、ここは聞かない方が良さそうだな・・・」
涼子「さて、大変長らくお待たせ致しました!!お待ちかねの今水着披露大会真の主役の登場DEATH!!いえ、です!!」
雪康「今日の涼子姉、これ迄に無い程ノリノリだな?・・・一体どう言う事だ!?」
涼子「工藤 雪康!?その目で脳裏迄焼き付けておきなさい!恐らくこの中のメンバーの中では最高峰だと思わよ!?それでは登場して下さい、楠 理央ちゃんです!!」
理央「そんなにもったいぶられると何だか・・・恥ずかしいです・・・」
雪康「・・・・・・・・・・・」
理央「・・・・・・・」
雪康「・・・・・・・・・・・・・・」
理央「・・・・・・えっと・・・どう?・・・かな?」
雪康「・・・・・・・・・・・・・・・・」
理央「あの・・・ちょっと・・・何か言ってよ!?・・・私、恥ずかしいよ・・・」
風華「あの・・・雪康君気絶してます!!」
涼子「あら!相当悦んでいたみたいね!!あの子器用でしょ?立ったまま気を失う事があるの!!」
一葉「いえ・・・器用どころの問題では・・・それよりどう解釈すれば良いのでしょうか?」
涼子「理央ちゃん!よくやったわ!」
理央「えっ!?・・・どう言う事でしょうか?」
涼子「この子ね、確かに立ったまま絶った(意識を)のだけれど、これって本当に珍しいの!!心の底から満足した時や極度の興奮状態に見舞われた時に稀にこの様な状態に陥るのだけれど・・・間違い無く理央ちゃんにKOされたのよ!!おめでとう!!これできっとこのトウヘンボクも気が付くでしょうね!」
理央「えっ!?・・・それは素直に喜んで良いものでしょうか?・・・」
涼子「えぇ!あれだけ鈍感だったのにあっけなく堕ちたみたいね・・・」
一葉「そもそもその様な状態だけで判断出来るのでしょうか?・・・」
涼子「そうね・・・まぁ起きてから今日1日様子を見てみましょ?この後も楽しい海イベントだし!」
涼子「さて・・・次は泳ぎましょう!!」
一葉「準備体操は肝心ですよ!皆さんも軽く運動してから入浴しましょう!!」
宗太「雪康?お前の姉さん本当最高だよな!お前が俺は羨ましいと言うか恨みがましい・・・」
雪康「そうか?俺は幼少の頃からあの人を見て育ってるから何も思わないが・・・」
宗太「おまっ!!それは失礼だろ!!あんなナイスバディーなお姉さまなんてそこら中探してもいないぞ!?」
理奈「な~に楽しそうに話をしているのかな~?そ・う・た・く・ん♡」
宗太「はいっ!!理奈の水着は本気でヤバいと雪康に教え込んでいました!!」
理奈「あら!?・・・そうなんだ!!恥ずかしいよ・・・この水着は宗太だけの為に選んだんだもん♪」
(宗太・・・後一歩セリフが遅れていたらとんでも無い結果が待ち受けていたぞ!?良かったな・・・助かって・・・)
十霞「風華姉!?・・・その水着で体操しているとマズイよ!?」
風華「ん?・・・別に良いでしょ?・・・特に見えてしまう部分も無いだろうし・・・こうやってぇ・・・大きく動いても・・・ほら?」
十霞「あぁぁ・・・ダメダメダメ!!風華姉のセクシーな姿は俺だけが・・・」
風華「あっ!?・・・そう言う事か・・・ごめんごめん・・・そう言う所に迄気が回らなかったよ!十霞に見せたいって一心だったしさ?次からはもっと大胆な水着を着て十霞だけに見せる様にするから・・・」
十霞「風華姉・・・♪」
百合「一葉お姉さま、本当に清楚で美しいです♡」
一葉「百合ちゃん♪・・・気持ちは凄く!!凄く嬉しいわ♪・・・でもね?準備体操さぼるのはいけないわ?ちゃんと体操はしましょうね?」
百合「ダメだったか(>_<)」
理央「いっちに・・・さん・・・しっ・・・ご・・・ろく・・・しち・・・はち・・・はぁ・・・はぁ・・・体操もやはり良いですね!」
雪康「・・・・・・」
涼子「雪康?どうしたの?ボーっとして・・・体操はちゃんとやっちゃいましょ?」
雪康「へっ!?・・・あっ!!あぁ・・・そうだな!体操はきちんと・・・」
涼子(耳打ち)「ねっ?完全に物思いにふけった状態でしょ?さっきの水着の刺激の余韻よ?あの蕩けた表情は完全に理央ちゃんの水着姿の事を考えている顔だわ!?」
理央(耳打ち)「本当にそうなのでしょうか?・・・何だか私には疲れている様に見えるのですが・・・?」
涼子「じゃぁ皆?泳ぎましょう!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
バシャバシャバシャバシャ
理央「雪康君!?大丈夫!?・・・今行くわっ!!」
雪康君がおぼれた!?・・・間に合って・・・
私は無我夢中で海で溺れた雪康君の側に駆け寄った・・・
理央「雪康君!?・・・捕まって・・・」
雪康「う・・・うぅ・・・姉ちゃん・・・姉ちゃん・・・」
理央「雪康君・・・」
何とか私は溺れて沈んでしまわない内に雪康君を担いで浜辺迄連れて行く事が出来た。
理央「凄い熱!?・・・やっぱり雪康君は・・・」
涼子「ごめんなさい・・・恐らく風邪を引いてしまったみたい・・・直ぐに宿へ連れて帰りましょう。」
お姉さん、少し取り乱していたけれど、きっと今日凄く嬉しくて張り切っていたんだろうな・・・最近はずっと緊迫した状況だったから・・・
涼子「安心して?もう大丈夫だから!恐らく風邪の症状とここの所の疲れが溜まっていたのが原因の様ね・・・本当に私とした事が浮かれてしまっていたわ・・・皆に迷惑を掛ける事になってしまったわね・・・ごめんなさい。」
皆「・・・・・・・・・・・」
理央「いいえ・・・涼子お姉さんは何も悪くありません!ここの所お姉さんが一番辛い想いをして、疲れていたと思うんです!だから今日は凄くお姉さん嬉しそうで楽しそうで私たちもそれで気持ちが安らいでいたんです。だから謝らないで下さい。」
一葉「そうですね・・・きっと皆も疲れていてこう言う時間を大切にしたいって強く願っていて・・・だからそれを実行しようとしてくれた涼子さんにはむしろ感謝の気持ちでいっぱいなのでは無いでしょうか?」
涼子「理央ちゃん・・・一葉ちゃん・・・」
宗太「そうですよ!いつも緊張感を持っているお姉さんだし、こう言う時は思いっきり楽しみたいですよね?俺たち何もお姉さんに悪いとか思っていませんし!気にする事なんてどこにもありませんよ!」
涼子「宗太・・・君・・・それに皆も・・・ありがとう!本当に・・・ありがとう!」
風華「それにお姉さんがお医者さんで良かったですし!雪康君もそれで安心していたのかもしれないですね?」
百合「ゆっくり眠ってるみたいですし!!」
十霞「幸せそうな笑顔に変わりましたね!」
理央「だから・・・今日は本当に・・・ありがとう御座いました。私、自信が持てそうです!きっと雪康君を振り向かせて見せますから!」
涼子「理央ちゃん・・・・・えぇ!もう大丈夫よ!きっと雪康は・・・」
寝る前に・・・
理央「あの・・・涼子お姉さん?少しお話が・・・」
涼子「あら?どうしたの、理央ちゃん?」
理央「さっき雪康君が溺れていた時に「姉ちゃん、姉ちゃん」って悲しそうにうわごとの様にうなされていて・・・」
涼子「姉ちゃん?・・・そうか・・・恐らく昔の記憶じゃないかしら?・・・あの子が初めて家の子じゃないって事実を付き付けられた時の記憶かもしれないわね・・・」
理央「そうなのですか!?・・・」
涼子「高熱だったからきっと朦朧としていて、熱が高くなると悪い事を思い出したり心細く感じてしまったりするでしょう?雪康もきっとそう言う状況だったのだと思うの・・・」
理央「そうでしたか・・・でも私が抱えた後少し笑顔を見せてくれた気がして・・・それも何か過去の出来事だったのでしょうか?」
涼子「う~ん・・・あの後だとすればしばらく泣いたままだったのだけれど、両親と私も必死に慰めようとして・・・それでも泣き止まなくて・・・だからその笑顔はきっと理央ちゃんが与えてくれたものだと思うわ?」
理央「そう・・・なのですか?・・・」
涼子「えぇ!あの子には色々と辛い思いもさせて来ているから出来るだけ笑顔でいて欲しいと言う家族一丸の願いがあるのだけれど・・・ようやくかもしれないわね・・・」
理央「ようやく?・・・」
涼子「本当はね?ずっとあの子は悲しんでいるの・・・ああやって前向きな気持ちで頑張って日々暮らしているのだけれど、それは全て上辺の事・・・だからあの子は気を使う事だけは1人前になっているの・・・」
理央「そうだったのですか・・・」
涼子「この世界へ閉じ込められる前のあの子の姿をあなたは知っていると思うけれど、どう?何か感じた事は無い?」
理央「そうですね・・・凄く頼もしくて、学校では格好良いなって思っていましたが、どこか切ない感じの表情が時々見掛けた気がします・・・後・・・授業中もよく空を見ていました。」
涼子「よく見ているのね・・・流石ね!うん!そうなの・・・あの子が空を見つめる時は悲しい時・・・涙が出そうになってそれを見られたく無いから上を向くの・・・」
理央「・・・・・・・・・」
涼子「そんなあの子がこの世界へ来てから結構な時間が経つけれど、一度もその様なそぶりをしたのを見た事が無い・・・それから表情にメリハリがついたの!」
理央「それは凄く感じました!!私もあの表情を見て更に・・・」
涼子「でしょ?・・・あの子が成長した証・・・そう!あなたが直接彼にそう言う表情に変えさせてくれたの!表情だけじゃなくて心を・・・ね?」
理央「ですが、どうしてそれが私だと?・・・」
涼子「この話だけだとその様に思われてしまうのも分かる気がするわね!・・・でもね?あなたが彼を変えてくれたと言うのは紛れも無く浮き彫りに出ている所が多々あったのよ?」
理央「それは?・・・一体どの様な時にでしょうか?」
涼子「大きく分かる所と言えば・・・この間理央ちゃんのお母さんに私が説得していた時に理央ちゃんが私に最低だって言ったわよね?」
理央「あの時は・・・その・・・ごめんなさい・・・」
涼子「ううん!そうじゃないの!あの後、あの子は自らの意志であなたの事を考えあなたの味方に付いた・・・本来だとあの子は私のあの様な作戦には率先して協力してくれたのに、珍しく私に向かって最低だって言ったの・・・あの様な冷静さを欠いた彼を見たのは初めて・・・このゲームの世界へ来てからその様な姿を幾度となく見て来た。その結果が正であっても否であっても彼にとっては成長した証拠だと私は踏んでいるの・・・」
理央「お姉さん・・・やっぱり私、お姉さんには適いません・・・」
涼子「そんな事は無いわ?私はあくまで精神的な理論を述べているだけだから・・・けれど、人生は精神論だけでは解決しない問題だってあるのよ?そう言う部分に関して私は無頓着だから、もし彼がそう言う面で落ち込んでしまった時はあなたが助けてあげて欲しいの!私には無い、あなたにだけあるその部分で・・・」
理央「・・・・・・はいっ!私、頑張ります!!お姉さんの様に雪康君の事をもっともっと知って知って知り尽くせる程になって・・・一緒にいて幸せだねって言い合える様になります!!」
涼子「ありがとね・・・こんな長話に付き合わせてしまって・・・」
理央「いいえ!私も胸の内がすっきりとしました!これで思い切って雪康君を振り向かせられそうです!」
涼子「う~ん「振り向かせる」って表現だと生易しいかもしれないわね・・・あの子に適応する表現と言えばやはり・・・」
理央「堕とす♡」
涼子「うん!良い感じね!まぁ、今回は風邪で熱が出ていたって言うのがあるかもしれないけれど、恐らく既に彼はあなたの魔法に掛かっちゃったと思うの!溺れかけた時にあなたが助けてあげた時の笑顔・・・それが私は証明してくれているのだと信じてる!」
理央「はい!!私もめげずに雪康君の口から直接聞ける時迄諦めません!!」
宗太「雪康がまさか風邪だったとはな・・・まぁ、ここの所疲れる展開だったしゆっくり休んでもらおうか!」
十霞「そうですね・・・雪康さんも色々と気を張り詰めていた場面ってきっと多いと思いますし・・・」
宗太「よし!十霞?添い寝でもしてやれよ!女装出来んだろ?きっと喜ぶだろうし!」
十霞「えっ!?・・・それは記憶喪失だった頃の話でもう俺は・・・」
宗太「あははははっ!冗談だよ!冗談!!」
十霞「もう・・・からかわないで下さいよ~!!」
♪コンコンコン
宗太「は~い!誰ですか?」
理央「理央です!ちょっと良いかな?」
宗太「あぁ!いいよ!どうしたの、理央ちゃん?雪康ならゆっくり眠ってるぞ?」
理央「えっと・・・今日は付き添っていようかなと・・・」
宗太「おっ!?・・・そうなの?理央ちゃんも色々と疲れてるだろ?俺たちがいるからゆっくり休みなよ?」
理央「うん・・・そうしても良かったんだけれど・・・」
十霞「宗太さん?ここは・・・」
宗太「そうだな・・・分かったよ!俺たちは隣の空き部屋で休むから後は宜しくな!」
理央「はい・・・ありがとう!!」
宗太「雪康・・・頼むから早く理央ちゃんの一途な想いを理解してやってくれ・・・俺もう泣きそうになって来たぞ!?」
十霞「こればかりは当の本人同士の問題ですもんね・・・」
理央「雪康君・・・私の大切な雪康君・・・今日ね?あなたのお姉さんから色々と素敵なお話を聴いたの。とても優しくて、心が温まる様な・・・それでもって雪康君の事がもっともっとも~っと大好きになれる・・・そんな素敵なお話♪」
雪康「・・・zzz」
理央「可愛い寝顔だね♪・・・私ね?何不自由無く育って来た!学校でも皆声を掛けてくれたり優しくしてくれたり・・・そんな日常が当たり前の様になっていた頃・・・ある男の子が近くにいたの・・・その子だけは私の所へ来てくれなくてあまり私には興味が無いのかな?ってそう思いながら少しの間学校に通っていたの・・・それでね、ある日私が帰宅しようと学校の門を出て最初に左に曲がった路地から信号の方向へ歩いていた時に猫が車の方へ向かって走って行ったから私が猫が危ないから助けようとして急いで猫の方向へ駆けつけたの!そうしたら私ね・・・車に轢かれそうになってしまって・・・猫は幸いタイヤの下から逃げる事が出来たみたいだったのだけれど・・・私が車に轢かれてしまうと思って、もう私、死んじゃうのかな?と思いながら周りがスローモーションの様に見えて車の方へ転倒しそうになったの・・・するとね、そこで大きな声が聴こえて・・・私の記憶はそこ迄・・・そして気が付くと私は大切そうにある男の子に抱きかかえられていたの!その男の子は「大丈夫?」と優しく私に声を掛けてくれてそのままその場所から去って行ったの・・・私は命の恩人なのにちゃんと顔も見られず名前も聞けなくて・・・誰だったのかずっと探していたの・・・でもどうしても見つけ出す事が出来なかった・・・あぁ・・・いつになったら見つけ出せるのだろう?って悩みながら学年が上がってクラス替えがあったある日の事・・・男子生徒たちが話をしていてある声に私は気に掛かったの!そう・・・あの日私を助けてくれて私に優しい言葉を掛けてくれたあの人の声と同じだったの!嬉しくなって私は思わず声を掛けようと近くに行ったの・・・でも勇気が出せなかった・・・中々話をする事が出来なくて悶々とした日々を送っていたの・・・別の日に、ようやくクラスも慣れて来た頃、その気になった男の子ともう一人の男の子が何やら話をしていたの!一体どんな話をしているのかな?と思って少し近づいて聴いてみたらオンラインゲームをしているって話だった!オンラインゲームだって色々とあってジャンルも内容も様々だけれど、一体どんなゲームをしているのかな?とよく聴いていたらどうやら登録仕立てでもう1人の男の子にやり方を教えてもらっていたの!そうか・・・あの人はゲーム初心者だったんだ!でも何て言うゲームなのかな?・・・更に耳を傾けて聴いてみたら、このゲームだったんだ♪何か運命を感じちゃうよね?・・・それから私はその人とコンタクトを取りたいと思い詳細を聴いていたらその人珍しく本名で登録しているって事を知って早速その人の名前を探してメールを送信した・・・少しストーカー染みていて嫌だったけれど、どうしても私の命の恩人とお話したり一緒にゲームが出来るなら共にプレイしたいなってずっと思いながらあまり私はメッセージはしなかったけれど思い切ってその人にメッセージを入れてみる事にしたの・・・返事はOKだった!私は舞い上がってしまってつい本名を名乗りそうになってしまった・・・でもここは抑えようと思いながら頑張って抑えていたの・・・学校でもまさか私がその相手だったと気付かずに何度かゲームへログインしたある日の事・・・文化祭の準備だったかな・・・あまりログインが出来なくて合間を見付けてようやくログインした時だった・・・そう・・・この世界へ閉じ込められた日・・・私は泣いた・・・皆を・・・巻き添えにしてしまってこのゲームの世界へ閉じ込められてしまった事を謝ろうと・・・必死になって謝ろうとした・・・泣きながら・・・そうするとその男の子2人は私のせいじゃない!このゲームの会社の社長の娘である事は事実だろうけれど君が悪い訳では無いんだ!だから泣かないでって・・・謝らないでって・・・励ましてくれた・・・この世界に閉じ込められて元の世界へ戻れなくなってしまったのに・・・私の方が取り乱しちゃって・・・そこで私の本名や遡上も話したの!こんなに身近に3人共同じ学校しかも同じクラスだったなんて!!本当に驚いちゃったな・・・そして、私の探していた人がその人だったなんて・・・夢にも思わなくて今のクラスになれてから私はずっと幸せな気持ちでいっぱいだった・・・私がその人を好きな理由は、家族みたいな関係とかじゃなくて、1人の女の子の恋する気持ち・・・想い・・・そして、助けてもらってばかりで心苦しいけれど、私はその人と一緒に歩んで行きたい・・・そしてその後は・・・その人と・・・結婚・・・出来たらいいなって思っています。私にとってその人は大切で大好きで愛している人!私は大好きです。大好きで大好きで堪らない程に・・・ねぇ?雪康君?あなたは私の事どう思っていますか?・・・あの日私を助けてくれた日の事、覚えてくれていますか?あの日からずっとあなたの事を探し続けていた事を知ってくれていましたか?私が・・・私が、あなたに告白をしたらあなたは受け入れてくれますか?」
雪康「あぁ・・・ごめんな?本当は俺・・・全部知ってたんだ・・・でも・・・好きって気持ちがどう言うものなのか・・・大切って想いが好きな人への気持ちと同じものなのか分からなかった・・・それだけが区別付かなくて・・・俺、とぼけた振りをしていたんだ・・・本当に・・・本当にごめん・・・」
理央「どこから起きてたの?」
雪康「最初から・・・もっと言えばあいつらが出て行く前からだな・・・」
理央「そう・・・だと思ったよ!だから私思い切ってここで打ち明けたの・・・本当に眠っていたらこんな長い話もしなかったし・・・今はきっと起きているだろうなと思ったから私もこの部屋に来たの!」
雪康「こんな鈍感なトウヘンボクだけど本当に良いのか?」
理央「演技・・・でしょ?私も乗っていただけだから知ってたよ?」
雪康「流石理央だな!俺、本当は・・・」
理央「大丈夫だよ!全部お見通しだから♪それより・・・」
♡チュッ♡
雪康「理央・・・!?」
理央「折角2人きりにしてくれたんだし今日は一緒にいよう?こうして好きな人と一緒だと何も話さなくても伝わる気がするから・・・」
雪康「・・・そうだな・・・俺ももうとぼけた振りするのは疲れたしこの辺で・・・」
理央「やっぱり雪康君は私が思っていた通りの王子様だね?」
雪康「1つだけ間違いがあるな・・・」
理央「えっ!?・・・王子様って所はダメだよ?譲れないから?」
雪康「いや、まさにその王子様って部分なんだけど・・・それ俺のキャラじゃないし・・・」
理央「ねぇ、男の子と女の子の視点って違うの知ってるかな?」
雪康「あぁ・・・そうだろうな・・・脳の作りから違っているし、考え方も違う・・・」
理央「それを言われちゃうと何も言い返せないけれど・・・物の見え方の違いかな?・・・ある獣が勇敢に戦って英雄になったとします!男の子からすれば凄いよなで終わっちゃうかもしれないけれど、女の子から見ると格好良過ぎてドキドキしてしまって・・・その獣を好きになっちゃうの・・・」
雪康「そうか・・・俺は獣と言う訳だな?理央から見ると・・・」
理央「ふふふ♪そうかもしれないね・・・でも獣だったとしても私はその獣の事が大好きなの!だから雪康君は何も気にする必要は無いの!」
雪康「そうか・・・それなら良かったよ!」
理央「改めて、私の命の恩人の工藤 雪康君?・・・私はあなたの事が大好きです。どうか私とお付き合いしてくれませんか?」
雪康「・・・その・・・ごめん・・・」
理央「えっ!?・・・今・・・何て?・・・」
雪康「いや!!そう言う意味じゃないぞ!?その・・・だな・・・そう言う事は何と言うか俺の方から言うべきじゃないかと思って・・・その、楠 理央さん!俺は前から君の事が好きでした。事故の時は偶然だったけど・・・その前から君の事は知っていて・・・その憧れていて・・・中々言い出せなくてごめん・・・でも本気で俺は君の事が好きだったんだ!だから今更で悪いけど・・・もし良ければ俺と・・・俺と付き合ってくれませんか?」
理央「雪康・・・君・・・・・・はい♡私は喜んでお受け致します♡」
♪パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ♪
雪康「えっ!?・・・何!?・・・」
理央「ちょっと・・・まさか!?・・・皆聴いていたの!?・・・」
涼子「あぁ・・・ごめんな?本当は俺・・・全部知ってたんだ」
一葉「どこから起きてたの?」
宗太「最初から・・・もっと言えばあいつらが出て行く前からだな・・・」
雪康「止めろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!止めてくれ!!!!!」
理央「いやぁぁぁ・・・恥ずかしい・・・」
涼子「何よ!?あなた最初から知っていたの!?理央ちゃんの気持ち・・・本当最低ね!?」
雪康「仕方無いだろ!?俺だって色々と気持ちの整理が付かなかったんだから!!」
涼子「こんな素敵な子に想われていたのに・・・本当に!!」
一葉「まぁこれで晴れてカップル成立って所でこの先も安泰ですね!ゲームクリアに対しても絆が深くなればそれだけ活躍出来る事でしょうし!」
宗太「それにしても随分臭いセリフばかりだった様な気がするけどさ?・・・」
十霞「まぁまぁ・・・その辺で良いのでは?・・・こうして皆一丸となって更に絆が強くなった事ですし!!」
涼子「1つだけ重要な事があるわ!?」
雪康「なっ!?・・・何だよ!?唐突に?」
涼子「結局雪康は理央ちゃんの水着評価についてのコメントはどうなのよ!?」
雪康「何っ!?・・・折角回避出来たかと思って安心していたのに・・・」
理央「安心?・・・やっぱり私には似合わなかったのかな?・・・うぐっ・・・」
涼子「ほらほら、さっさと本心伝えないと理央ちゃん泣いちゃうぞ~?」
雪康「こんな全員の前で言うのかよっ!!恥ずかしいじゃないか・・・」
理央「恥ずかしいの?・・・着た私はもっと恥ずかしかったけれど・・・うぅ・・・」
雪康「いや・・・その・・・あのだな・・・最高だった・・・」
涼子「あら?よく聴こえないわ?もう一度大きな声で!!」
雪康「あぁぁぁぁぁ!!!!!最高だったよ!!綺麗過ぎて俺ボーッとしてました!!」
涼子「まぁ分かるけれど・・・もっとこう、何て言うの?細かい評価が欲しいと思わない?ねぇ?理央ちゃん?」
理央「えっ!?・・・はっ!?はいっ!!是非!!」
雪康「涼子姉・・・?悪酔いし過ぎだぞ?」
涼子「失礼ねっ!私、呑んでいないわよ?」
雪康「あぁ!分かったよ!ちゃんと言うよ!正直に俺の本心で!!皆、引くなよ!?・・・理央を・・・俺だけのモノにしたいって心の底から思ったよ!!それ位魅力的で綺麗で可愛くて大人びた感じで・・・胸も大きくて凄く惹かれたよ!!ほら、これでいいだろ!?もう終わりだ!皆寝るぞ!!」
理央「♪~」
涼子「雪康やるわね!理央ちゃん満足した微笑みよ?」
雪康「恥ずかしいな・・・まぁ本音だからこれ以上どうのと言うのは無理だ!」
理央「えへへ♡」
雪康「チクショー!!可愛過ぎるぜ!!」
翌日・・・ミーティング
涼子「さて、無事に皆も団結力が高まって来たと思う頃だけれど、そろそろラスボスを退治に向かおうと思います。ただ、その間に真のラスボスが現れても良い様に両方に注意を払う作戦を立てようと思います。」
雪康「それは構わないが・・・俺の腕に抱きついている抱き枕さんを何とかして欲しいのですが?・・・」
理央「うにゅ~♡♡♡」
涼子「あら・・・こんなにデレちゃうなんて可愛いわね♪こんな素敵な妹が将来出来る事を考えると私も鼻が高いわね!」
雪康「いや・・・それは置いておいてだな!今は作戦会議中だろ!?理央?もう少し離れてくれないか?」
理央「嫌だもん♪もっともっと雪康君と一緒にいるんだもん♪」
涼子「ねぇ、理央ちゃん?最後の話になるんだけどね・・・最後にお母さんを説得する何か良い方法は無いかしら?」
理央「そうですね・・・この間私が攻めた言い方をした時にパニック状態になってしまったので出来る限り私から直接的な事を言ってしまうのは危険かもしれません。」
雪康「急に素に戻った!?・・・こえぇぇぇ!!」
涼子「いざ、ゲームのボスを倒す直前にお母さんが来てしまうと先にお母さんを説得する事になりそうだからその時の事も想定に入れておく必要があるの!だから何か良いアイデアがあればここで出して欲しいの!他に何か良い考えは無いかしら?」
風華「あの・・・涼子さんは精神的な部分にお強いと聞いていますが、ノイローゼを治したり落ち着かせた状態で説得されてみては?」
涼子「そうね・・・それは妥当な意見だと思うわ!・・・ただ、私は専門医では無いし、まして彼女を受け持っている訳でも無いからどれ位の症状でどう言う生活リズムであるのかを知り尽くしていないの・・・だからやはりその辺りは詳細が欲しいわね・・・」
一葉「あの・・・私も少しだけならお母さまのお話を伺った事がありますが・・・」
涼子「どう言う感じだった?ほんの少しでも良いの!何か手掛かりになる情報があれば・・・」
一葉「ノイローゼじゃない時、つまり正常な時は本当に温和で誰からも好かれる様な性格をされていらしたそうですが反面ストレスを抱え込みやすく体調も時々崩されていた様で・・・一番なのは、自分の意見等を否定される事が多々あった事を少し伺った事がありました。」
涼子「それよ!!ありがとう!一葉ちゃん!!」
一葉「お役に立てて光栄です!お姉、いえ、涼子さん!!」
涼子「今、教えてくれた情報で理央ちゃんのお母さんは自身の意見を述べたら否定されている事が多かったと言っていたけれど、これは私もある事なのだけれど・・・自分が正しいとかそう言う部分にも触れてしまうのだけれど、良かれと言った事や考えて申した意見ですら真っ向から否定されたり間違えだと言われ続けるとかなり精神的に滅入ってしまう・・・きっとお優しい、人の気持ちを分かる事が出来る人なら症状が出てしまう可能性は高いわね!お母さんもきっとその様な心に傷を沢山付けられてしまったはず・・・だったら私たちはお母さんの意見を出来るだけ汲み取って肯定する様に話を持ちだしてみましょう!」
一葉「ですが既にあの様な精神状態ですが通用するのでしょうか?」
涼子「そうね・・・確かに症状的に言うと完全に症状が現れて時間も経過しているわね・・・でも冷静な時間もあれば人の言っている事を聞き入れる部分もまだ持ち合わせている様に私は見えたの・・・だからこの作戦で試してみない?」
雪康「俺は賛成だよ!」
宗太「俺も冷静に会話を通すならその作戦が良いと思います!」
理奈「はい!叔母さまは凄く優しい方ですのできっと通じると思います。」
百合「私も賛成です。理央さんのお母さまですから信じられます!」
風華「意見はありません。私もそれが良いと思います。」
十霞「バッチリだと俺も思います!」
涼子「理央ちゃんは?嫌なら自分の思う様に言ってね?」
理央「はい・・・私は、むしろ感謝しかありません。そこまで母を大切に想ってくれる皆さんの気持ちが私は一番嬉しいです!どうか、母を救ってあげて下さい。」
涼子「これにて真のラスボスへの説得手段についての会議を終わります!」
いよいよチームが完全に1つになって俺たちもラスボスへの対策をしっかりと立てる事が出来た!さぁ!ラスボス・・・待ってろよ!!そして理央のお母さんも俺たちが必ず助けるから!!待っててくれよ!!
第10 GAME END
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