第11 GAME・・・遂に決戦!?ラスボスとは真のラスボスなのか!?それともゲーム内のラスボスなのか!?・・・物語はいよいよ最終展開へ!?

涼子「良い?皆、いよいよラスボスの所へ向かう訳だけれど、今の所、お母さんが来ていない!このままラスボスを先に倒す可能性が高くなっているわ!ただ、どの時点でお母さんが来るかも分かっていないからどちらへの対応も出来る様に気持ちを持って行きましょう!」


雪康「そうだな・・・何とか俺たち全員レベルがMAXになったし!後は思う存分ラスボスを倒す事に専念出来るな!まぁ、理央のお母さんの件は本当に読めないけどな・・・」


宗太「まっ!とりあえずそろそろラスボスエリアへ出撃しようぜ!?割と時間が掛かるだろうし・・・今晩は野宿も覚悟の上だな!」


雪康「そんなに遠出なのか!?」


宗太「そうだな・・・お前は知らないと思うが、このゲームのラストを飾る訳だから一応派手になってるぞ!?」


理央「久しぶりね・・・私も最後の方は四苦八苦した気がする!」


雪康「あぁ・・・四苦八苦か・・・それで・・・どうして俺の腕にしがみつきながらシリアスな表情とセリフを吐いているのだろうか?」


理央「てへっ♡」


理奈「理央ちゃん、昔はこんな感じだったもんね♪凄く可愛くて皆から抱き枕だの1900年代後半に入った辺りに流行ったとか言われていたあの腕にしがみつくやつみたいだとか言われてたもんね・・・」


雪康「その1900年代後半の腕にしがみつくやつって知らないけどな・・・」


一葉「一先ずラスボスは調整が掛かっているのかどうかも疑わしい状況ですので皆さんも気を引き締めて敵に臨みましょう!」




作戦会議としては、今迄通り敵を倒して来た経緯と同じで敵の攻撃を防御しながらボスを倒して行く流れだ。

ただ、全員がレベルMAXになり、俺たちの配置順も少し変更し、俺と理央が先頭に出てフォローを涼子姉、一葉さん、万が一に備えて百合、風華、十霞の第二フォローとして組み合わせる事になった。

ボスの所へ向かうにはダンジョンを突破しながらダンジョン奥地にあるボスの部屋迄辿り着く必要があり、これ迄の様な区切りは無く、ただひたすら奥の方へ進んで行く必要がある為、野宿も必要だとか・・・




涼子「皆ついて来ているわね!?敵はそれ程出なかったはずだけれど、ボスは割と凶暴だからボスは特に注意が必要よ!」


雪康「よし、敵が来たぞ!?」




「シャァァァァァァァ!!!!!!!!」




ビュンッビュンッ!!!




雪康「何だ!?剣を投げて来た!?・・・って又手から剣が!?・・・何だよあの無茶苦茶な敵は!!」


理央「惑わされてはダメよ!?あれは幻覚を使った攻撃魔法・・・ただ何れかに必ず本物の剣を投げて来るから気は抜けない・・・」




ビュンッビュンッ!!!ビュンッ!!




百合「ひぇぇぇぇぇ!!!怖いけど、顔も怖いよぅ~!!!」


風華「あぁ・・・ある意味ホラー染みた顔してるもんね・・・百合、あんたそう言うの苦手だもんね・・・」


百合「風華ちゃん助けて・・・」


十霞「姉ちゃん、大丈夫!姉ちゃんは強い子だから!レベルもMAXだし無敵だよ!俺、姉ちゃんの事信じてるから!(キラキラ☆)」


百合「十霞・・・分かったわ!この無敵の百合様を舐めてもらっちゃ困るわね!!来なさい、ヘンテコモンスター!!」


十霞「一応それ剣士なんだけど・・・まぁいいか・・・」






雪康「よし、次行くぞ!!って分岐してるぞ?一体どっちへ進めば?・・・」


一葉「本来ですと右側を通って行くのですが・・・」


理央「左!!」


涼子「根拠は?」


理央「女の勘です!」


涼子「じゃぁ理央ちゃんの言う通り左にしましょう!」


一葉「えぇぇ・・・!?」




そう言いながら涼子姉も何かを悟ったのか俺たちは分岐地点を左側へ進む事にした・・・




理奈「こっちって来た事無かったけど本来の方角と違って割と道が平坦と言うか綺麗で広めですよね・・・」


宗太「そうだよな・・・俺もこっちの方は行った事無かったけど・・・」


涼子「でもどうして左だと?」


理央「実はこの分岐路はどちらから進んでも最終的には同じ所へ辿り着く様に出来ているんです。それからこちら側の方が向こう側より少しだけ短縮されています。それに敵がほとんど出ないので楽なんです。」


雪康「そうだったのか・・・それでこっちから・・・」


一葉「ですがおかしいですね・・・私の方ではその様なシステムにはしていませんでしたけど・・・」


理央「えぇ!実はこのルートは最初ボスへ辿り着けないルートに設定されていました。ですがあまりにも過酷な状態へ陥れてしまう為、開発者さんには詳細を告げずお父さんが自ら調整を図りその後沈黙していたから誰もこの事を知らずにいたのです・・・先にこちらのルートがクリア出来ないルートだと巷でも話題になってしまった為誰もこっちへ来る事は無くなった様です。」


一葉「そうだったのですか・・・どうりで開発時と雰囲気の違うルートだなと感じていましたが・・・」


理央「さぁ、合流地点へ到達しました。ここから又1本ルートで続きます。敵もここからは少し出たり出なかったりを繰り返すと思います。」


雪康「あぁ!相変わらず凛々しくて格好良い、伝説のプレーヤーらしき振る舞い!・・・だが、ずっと俺の腕にしがみつくのだけは止めてくれませんか?理央さん?」


理央「こうして合体みたいな感じでいた方が強いでしょ?雪康君はこう言うの嫌い?」


雪康「いや、むしろ大好物ですが!」


涼子「まぁそれはさておき、まだ5分の1も進んでいないから出来る限り体力や魔力は温存しておく方が良さそうね!この後どう言う展開になってどれ位消費して行くのか分からないし!ダンジョン内では寝るより他に体力、魔力を回復させる手段も無いはずだから!」




「キーーーーーーキッキッキッキッキ!!!」




百合「ひぃっ!!!!!何か変な声が!!!?」


雪康「敵が現れたみたいだな!!次の敵も又強烈な顔をしているみたいだが・・・」


一葉「はい、すみません、この最終ダンジョンの敵のデザイナーの方は今迄携わって来た敵を描かれていたデザイナーさんとは別の方が担当されていましたのでホラー系で活躍されている方にお願いしています・・・」


百合「ちなみにどうして最後のダンジョンだけ?」


一葉「実は、これ迄担当されていた方が交通事故でお亡くなりになられてしまいまして・・・」


宗太「そうなんだよな・・・凄く俺は好きなクリエーターさんだったのに悔しかったよ・・・」


理奈「宗太凄く悔やんでたもんね・・・最後の最後で・・・って・・・」




♪ガキーーーーン!!!ジャキンッ!!!




宗太「よし、ここは俺が倒す!・・・ほらっ!!くたばれゾンビ!!!!!」


一葉「確かにゾンビっぽいですもんね・・・」


「キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」




宗太「五月蠅いんだよぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




♪ズシャッ!!!グシャッ!!!!!・・・・・・バタンッ・・・シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!




宗太「安心しろ!ミネウチだ!」


雪康「いや、ミネウチじゃなくてちゃんと倒せよ!」


宗太「大丈夫、消えたから倒したぞ!」


理奈「宗太って昔からチャンバラ好きだったもんね~♪似合ってるよそのセリフ♪」


宗太「だろ?(ドヤッ)」


雪康「ドヤ顔は止めろっ!」




理央「そろそろ分岐路に差し掛かって来るけれど・・・」


涼子「次は3つね・・・確かここって真ん中へ進むのが近道だったはず・・・」


理央「はい!本来は真ん中ですが・・・」


一葉「と言う事は両端のどちらかですよね!?ね!?」


理央「真ん中で!!」


一葉「あれれ?・・・私、いらない子?・・・」




今の所順調の様ね・・・

でもお母さんがいつ現れても不思議じゃない!

それに皆も頑張ってくれている。出来ればラスボスより早くお母さんを説得して解決させたい所だけれど、流石にこればかりは私にもどうする事も出来ない・・・

とにかく今は皆と一緒にラスボスを倒しに行く事しか・・・行く事しか・・・




雪康「いたたたた・・・ちょっと理央さん、腕掴む力抑えようか?・・・」


理央「あっ・・・私!?・・・ごめんね・・・つい考え事していたせいで力が入っちゃってたみたい・・・手当する?手当しますか?」


雪康「いや、全然手当とか大丈夫だから!」




どうしたんだろう?理央の様子があの時から急変したみたいだけど・・・?

何かあったのだろうか?




理奈(耳打ち)「理央ちゃんっていつも肩ひじ張ってて緊迫感があるから雪康君にとっては違和感だらけだよね?・・・でも安心して!?あの理央ちゃんが見られたって事は理央ちゃん、心底雪康君にメロメロなんだよ?」


雪康(耳打ち)「そっ!?・・・そうなのか?・・・てっきり普段の理央の方が普通なのかと思ってたから確かに違和感を感じていたのだが・・・」


理央「あぁぁぁ!!!どうして理奈ちゃんとイチャイチャしてるのですか?雪康く~ん!?」


雪康「いやっ!・・・今日の理央っていつもと雰囲気が全く違うから新鮮だよなって話を・・・」


理央「そう?・・・なの?・・・じゃぁ許してあげる♪」


涼子「敵のおでましみたいね!じゃぁ次は私が・・・」




「キィィィィィィィィ・・・・・」




敵は逃げて行った・・・




涼子「何よっ!?・・・やる気満々だったのにぃっ!!」


雪康「きっと涼子姉のオーラを察して逃げたんだよ!」




♪ゴツンッ!!!




雪康「いってぇぇぇ!!!何も殴る事無いだろ!?それだけ涼子姉が強いって言ったんだよっ!!」


涼子「あんたそれ女の子に対して行ったら褒め言葉じゃなくて喧嘩売ってる事になるから気を付けなさい!!」


雪康「チェッ!!・・・尊敬の意を込めたのにさ・・・」


風華「って言ってたら今度は別の敵が・・・じゃぁここは私が!?」


十霞「援護に出るよ!」




「グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!」




風華「行くわよっ!でりゃぁぁぁぁ!!!」




♪ガキーン・・・ズサッ!!!!!




「グググググググ!!!!!!」


「風華姉危ないっ!!!」




♪ジャキーーーーーーーーーーーーン!!!!!




風華「十霞!!!?」


「グググググ・・・・グゴッ・・・」




バタンッ・・・・・シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ




十霞「風華姉?怪我は?」


風華「大丈夫・・・ありがとう十霞、助かったよ!」


十霞「俺は風華姉を守るっ!」




何だかんだ言いながら敵も割と現れて来たが俺たちも遂に4割程の地点迄来ていた・・・

そろそろ夜って所かな・・・眠くなって来たし・・・




一葉「ゲーム内での時間が既に20時頃になっている様です。そろそろ今日の活動を終えてそろそろ休める場所がありますのでそこで休息を取る事にしましょう!」




その言葉から5分程歩いた先にあったダンジョンなのか!?と思える程の綺麗な扉の中に入った俺たちが目の当たりにした衝撃の事実とは!?




涼子「なっ!?・・・何なの!?このホテルみたいな空間は!?これってゲームじゃ無かったわよね!?」


理央「はい!確かに私もこの様な所だったとは記憶していませんでした。」


一葉「私も開発に携わっていた時にはこの様な場所は提供した覚えがありません!!」


雪康「って事は誰かが仕組んだのか!?・・・でもこれ信じて良いのか?食べ物とかかなりあるけどさ?」




「皆さん、よくここ迄辿り着いてくれました。」




雪康「誰だっ!?」


「ラスボス迄の道のりは後半分ちょっと・・・色々な事実と対面されて来られてお疲れだと思います。後少しの辛抱です。どうか・・・どうかこのゲームを・・・クリアしてもらいたい・・・あなたたちが唯一無二の望みなのです。」


涼子「それはどう言う事ですか?」


「あなた方をこの世界へ閉じ込めてしまった事に対してお詫びしてもしきれないですが、今はその閉じ込められてしまったこの世界からこのゲームを好きでプレイして下さっているファンの皆さま方を救い出す為に我々も動いております。ですがどうしても1つの切っ掛けだけ解決に至らずにおります。」


理央「お父さん・・・色々とありがとう。私たちきっとお母さんを説得して見せるから・・・だから・・・待ってて・・・」


理央の父「すまない・・・理央・・・私のせいで母さんに迄辛い想いをさせてしまっていた・・・私も流石に目が覚めたよ・・・もう家族を悲しませる事はしないと心に誓った・・・だから・・・だからせめて・・・この世界へ閉じ込められてしまった皆さんを救い出せる事なら私は何でもしたい・・・」


雪康「あの・・・すみません、理央さんのお父さんですね?・・・初めまして、理央さんのクラスメイトの工藤 雪康です。」


理央の父「あぁ・・・初めまして・・・と言っても本当は初めてでは無いのだが・・・このゲーム内で一度お会いしています。理央の父です。いつも娘が世話になっております。それから・・・事故の件、ここで言うのは不躾ではありますが、娘に成り代わり、お礼を申し上げます。本当に・・・本当にありがとう・・・あなたが娘を助けてくれなかったら私は更に失ってしまうものを増やしてしまったかもしれません。心からお礼を申し上げます。」


雪康「いえ・・・俺の事は良いのですが・・・色々と話は伺っています。大変だったろうとも思います。ですが、次に家族の絆が戻った時には今度は・・・ここにいる理央さん、そしてお母さんをもう一度見つめて欲しいです。俺たち必ずお母さんを助けてみせますので!」


理央の父「・・・・・・分かりました。その目、あなたの芯の強さ、しかと受け取らせて頂きました。私も反省ばかりの人生だとようやく気が付きました。あいつとも色々とやり取りをして来ましたが、やはり傷付いていたのだろうと思います。今度はその傷を少しでも癒せる様にしてやりたいと思います。非常にお恥ずかしい話ですが・・・涼子さんと仰いましたか!?・・・とても良い弟さんをお持ちだと思います。雪康さんと言いましたね!どうか、理央の事、この先長い人生・・・宜しくお願い致します。」


雪康「はいっ!理央さんの事もお任せ下さい!人生としても命を代えてでも守ります!」


理央「ちょっ!!雪康君!?・・・」


理央の父「では、今日はこちらでごゆっくりおくつろぎ下さい。お風呂も隣の部屋に用意しております。そして残り少し、頑張って頂けたら幸いです。私もそちらの世界へ出向きたかったのですが色々な聴収や処理、今回の一件での責任があり、中々そちらへ行く事が出来ず本当に申し訳無く思っております。」


理央「お父さん、こっちの事は大丈夫だから任せて!雪康君、そして強い味方がいっぱいいるからっ!」


理央の父「そうかい・・・じゃぁ、そちらの方は任せる事にするよ!こちらの世界の方は安心してくれれば良い。安心して戻って来られる様に準備しておくから!」




そう言って理央のお父さんは通信を切った。

色々と俺たちの行く先の手助けをしてくれていたのだろうか・・・

レベルが上がりやすくなったのもひょっとすると・・・




宗太「それにしても豪華待遇だよな!」


雪康「VIP待遇だろ?」


宗太「そう言う言葉あまり使いたく無かったからわざと言い替えてたのに空気読め!!」


涼子「それにしても助かったわね!本来このダンジョンへ入ると結構シビアな一夜を過ごさなくちゃいけないしそれがリアルチックになってしまうかもって結構悩んでいたのだけれど・・・」


理央「折角お父さんが用意してくれたので皆さんも一緒に今日は楽しみましょう♪」




こうして辛いはずの一夜が楽しい一夜に早変わりする事に・・・

そして俺がもっとも恐れていた事態がこの後発生する事に!?




涼子「じゃぁ女子チームから先に入浴しましょう!?」


宗太「お風呂って大浴場みたいだし男女分かれていないのかな?」


一葉「色々とここ迄いじるには相当な労力だったと思いますよ・・・恐らく今現実世界ではてんてこまいな状況の中でお父様がここ迄開発してくれただけでもとてもあり難い事だろうと思います。」


理央「あの・・・すみません、私は後の方に・・・」


涼子「それはダメよ!?」


理央「どうしても・・・でしょうか?」


涼子「今は皆がいるでしょ?・・・理央ちゃんの気持ちは凄く分かるけれど、それはこの後現実世界へ戻ってからね?」


雪康「いや、現実世界へ戻ったらいいのかよっ!?」


涼子「そろそろあなたたちも高校を卒業するでしょ?そうしたら良いんじゃないかしら?」


理央「うぅ・・・分かりました・・・今は我慢します・・・でも!・・・現実世界へ戻った時には必ず!!必ず雪康君と一緒にお風呂に入りますからっ!!」


雪康「いや・・・随分と積極的になられた様子で・・・」




これが怖かった・・・俺が予想していた通りの展開だった!!

それにしても理央ってこんなに積極的な子だったのか!?性格が全く正反対になった様な気がするのだが?・・・




入浴中・・・




風華「それにしても理央ちゃんってかなり変わったよね?」


理央「そうですか?・・・私はそう言う感覚は無いけれど・・・」


理奈「理央ちゃんは皆の憧れだからいつも清楚に振る舞ているけど本当はこんな感じなんだよ♪」


涼子「可愛いから良いわよね♪」


一葉「羨ましいです・・・好きな人に対してあの様に甘える事が出来るなんて!?私も!?私も見習わなければ!?」


涼子「でもあなた、対象は女性なのでしょう?」


一葉「いいえ!私も雪康君を見ていて男性も良い方は沢山いるのだろうと実感しましたので!」


涼子「そう・・・次付き合う男性が現れた時は大切にしてもらえる様な人だと良いわね!」


百合「そっ!?・・・そんなぁ~・・・一葉お姉さまは私と同族だと信じておりましたのにぃ!!」


風華「(ニヤッ)・・・さてさて、お次はこの百合っ子をどの様にして一葉さんみたいに目覚めさせ様か楽しみになって来たなぁ♪」


百合「何よ・・・その「ニヤッ」て私は男には興味無いからねっ!!べっ!別に雪康君の事格好良くないとか思っていないしむしろ私も格好良いなって軽く憧れみたいなものが・・・」


風華「なるほど!両方行ける口だったのか!?」


一葉「それにしても生き返りますよね!!何て言うのでしょう、傷が癒える様な・・・」


理央「もしかして回復の水を入れてくれたのかな?・・・」


涼子「その様ね・・・私も少しだけさっき傷が入ってしまってそこも完治しているし!」


一葉「流石社長です!色々と考えて下さっていた様ですね・・・」


涼子「さて、そろそろ女性チームは男性チームに入れ替わりにしましょうか!?・・・お風呂から上がった後のお楽しみも沢山あるみたいだし♪」


一葉「あぁ~!涼子さん?あれビールじゃありませんよ?」


涼子「えっ!?・・・じゃぁあれって!?」


一葉「ビールに見立てたジュースですよ!よくあるでしょう?最近流行りの!」


涼子「そうなの!?・・・残念・・・でもあれ興味あったからそれはそれで楽しみだけれど・・・」


一葉「流石に社長も未成年が沢山いる場所でその様な振る舞いはされないでしょうし・・・」




男性チームへ交代・・・




宗太「こんなに広い浴場って凄いよな!俺たち3人だから勿体無い気がするよな!」


雪康「そう言いながらお前、挙動不審だぞ?もしかして残り湯どうのとか変態的発想が頭の中に湧いてんじゃないのか?」


十霞「えっ!?・・・宗太さんその様な趣味が!?」


宗太「んな訳あるかいっ!!」


雪康「冗談だって!お前がそんな悪趣味な奴だなんてこれっぽっちも思って無いしさ!?」


宗太「これっぽっちもって手を大きく広げているのは何故だ!?」


十霞「それにしても理央さんの様子がガラリと変わりましたよね!?」


雪康「そうなんだよな・・・どうも調子が・・・元々はああ言う性格みたいだったらしいけど皆の憧れ的存在で肩ひじ張ってたらしいからな・・・皆の前での理央は仮面を被っていたのかもしれないな・・・」


宗太「お前、今の理央ちゃんどう思う?」


雪康「あぁ!雰囲気が変わったから嫌いだとかそう言うのは全く無い!俺は理央の事が好きなんだ!だから本当の理央を見せてくれている今の方が本当は良い・・・ただ、まだそれに慣れていないから少し戸惑いはある・・・」


宗太「そうか・・・それなら安心だ!お前も少し戸惑っているんだろうなってのが見えてたからさ?理央ちゃんも色々と大変だったんだろうな・・・でもこうしてお互い通じ合える様になれたから安心したんだろうな!」


十霞「時間が経てば解決する事だって色々とあります。だから雪康さんと理央さんの関係もきっと・・・」


雪康「2人にも色々と心配を掛けたな・・・だがもう大丈夫だ!俺の決心も確立したから!」


宗太「あいつらが出て行った前から起きてた・・・だしな♪」


雪康「おまっ!!それはもう終わった話だろっ!今更蒸し返すなよっ!!」


宗太「はははははっ!まぁ、安心したよ!本当に・・・」






翌日・・・




涼子「いよいよ後半がスタートするわよっ!ゲームの展開から言ってしまうと前半より後半の方が実は軽いはずだから実質距離的には半分程だけれど、進行度的には既に7割程だったかしら?・・・」


一葉「そうです!ゲーム上ではその数値が一番近いだろうと思われます。」


雪康「じゃぁ、ラスボス迄後一歩と言った感じか!?」


宗太「だな!上手く行けば今日ラスボスの所へ辿り着けるはず!」


理央「じゃぁ、出発しましょう!」




そう言って俺たちは残り少しの所でラスボスの所へ向かって行った!




雪康「それにしても本当に長い道のりなんだな・・・ダンジョンってだけあって迫力も結構なものだが・・・」


一葉「そうですね・・・私もプレイする事前提で考えていましたが実際に歩いて進んでいると嫌気がして来ますね・・・」


涼子「あなた制作者でしょ!?そんな事言ってどうするの!?」


一葉「ですが、実際に歩く事なんて普通想定しませんよね!?・・・本当これならもっともっと短く設定するべきでしたよ・・・」


理奈「そう言っている間に敵が来ましたよっ!?」




「ようこそ♪無限の地へ♪」




雪康「うわっ!!喋った!?普通に言葉話したぞ!?」


涼子「別に不思議な事じゃないでしょ?一葉が初めて私たちの所へ現れた時の事覚えてる?」


雪康「そう言えば・・・確かに喋っていたな!?・・・」




「ようこそ♪無限の地へ♪」




宗太「あれ?こいつ同じ言葉吐きやがったぞ!?」




「ようこそ♪無限の地へ♪」




一葉「特に攻撃を仕掛けて来る様子もありませんね?・・・こんな敵を立てた覚えはありませんが・・・」


理央「このキャラクターは大丈夫です!ただの案内人ですので!」


一葉「又、社長が工夫を?」


理央「いいえ!この子は私が創り出しました!」


涼子「えっ!?・・・この子?創り出したって!?・・・」


理央「私が描いて立てました・・・」




「ようこそ♪無限の地へ♪」




百合「可愛い~♡」


風華「確かに・・・癒されると言うか・・・最後だから皆緊迫感でいっぱいだろうしこう言うのがいてくれたら萌えるかも!?」


理央「良かったぁ♪そう言ってもらえて私も救われました。変だとか思われていないか気になっていたので・・・」


雪康「・・・・・・・」


理央「雪康・・・・・君?気に入らなかったかな?・・・」


雪康「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


理央「嫌なら言ってね?・・・」


雪康「可愛過ぎるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!」


宗太「お前っ!声大き過ぎだろっ!?」


雪康「こんな可愛いの見た事無いぞっ!って言うかこのキャラクターって理央が描いたやつを出しているのか!?」


理央「え!?・・・うっ・・・うん!そうだよ!?私が描いたの・・・」


雪康「理央!!天才だな!!まさか理央がこんなに可愛いキャラクターが描けるなんて!!イラストレーターか!?漫画家か!?」


理央「そっ!?・・・そんなに褒めないで・・・恥ずかしいよ・・・」


雪康「いや!!褒めてなんて一切無いぞ!?こんなに可愛いキャラはもっと世にしらしめるべきだ!!ダメだ持って帰りたい!!いっそこの先連れて行きたい!!」




「ようこそ♪無限の地へ♪」




宗太「確かに・・・雪康がそんなにくどい程言っているだけの事はある様な・・・」


理奈「理央ちゃん昔からイラスト上手だったもんね!将来はイラストレーター志望だって言ってた時期もあったし♪」


涼子「凄いわね!理央ちゃんのキャラクターだったんだ!」


一葉「それなら将来うちの会社のデザイナーで後を継がれたら良いでしょうね!本当にセンスがあると思いますし!このダンジョンお察しの通りゾンビ風の敵ばかりですのでこの存在感は半端無いかと・・・」




色々びっくり箱が登場して来たがいよいよ後半も半分程進んで今の所順調の様だ!

残りが少し・・・そろそろ気を引き締めて行く必要が・・・




理央「無いよ♪」


雪康「えっ!?・・・それは安心して良いって事なのか!?」


理央「うん♪もう峠は過ぎたから後はボスの所迄安定しているから!」


雪康「折角緊迫感出して残りを堪能しようかとも考えたのだが・・・」


涼子「まぁ、このゲームのラスボスを倒した所で理央ちゃんのお母さんと接触しないとどうしようも無いからね・・・」


雪康「ま・・・まぁ、確かにそれはそうなんだけど・・・折角ゲーム内にいるんだし、もうちょっとこう・・・」


宗太「俺も雪康の意見はよく分かるな!ゲーマーとしてはやっぱラストに差し掛かる時の緊張感と言うか油断出来ない所に面白さがあるからな!!」


雪康「って事で・・・やり直し!」




雪康「遂にラスボスの一歩手前迄来たが、皆も今の所無事で何事も無くここ迄辿り着けたが、この後思いもよらない事態が発生するとも限らない!皆、引き続き気を引き締めて進もうぜ!!」


宗太「そうだな!予期せぬ展開はいつだってあり得る!皆で力を合わせて頑張って行こう!!」


十霞「オーーーーーーーー!!!!!」




涼子「男子ってこう言うの好きよね!?・・・まぁ分からなくは無いけれど・・・」


百合「ですよね~・・・でももう少しだから確かに気が緩んでしまうかもしれませんので私たちも改めて気を引き締めてと言う意味では良いのかもしれないですが・・・」


風華「私はどっちでも良いけど・・・十霞もノリノリみたいだし私も乗っておこうかな・・・」


一葉「ま・・・まぁ、色々といじられていますし確かに予期せぬ展開にはなり得るかもしれません!ですので雪康君たちの言っている通りだとも捉えられますね!」


理央「う・・・うん♪そうだよね!雪康君がやる気を出しているし私もやるぞーーー!!!」




理央「と張り切り始めてからおよそ3時間程歩きましたが・・・到着しちゃいました・・・」


雪康「ここがラスボスのいる空間なのか!?・・・それにしても如何にもって感じの扉だな!「開けゴマ」とか言うのか?どうやって開けるんだ?」


涼子「あんた私より遥かに歳上なんじゃないの?」


一葉「暗証番号があるのですが、本来ゲーム内で集めたキーワードに沿って暗証番号に出来るシステムなのですがそれがありませんでしたのできっと・・・」


理央「開け~ゴマ!!」




♪ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ~




涼子「マジ!?・・・なの!?・・・」


一葉「何だか設定が滅茶苦茶になっていませんか?・・・」




最後の扉が開いた!

俺たちは今からこの大きな扉の中へと入って行く・・・

そこにはこのゲームのラスボスが待機しているはずだ!

一体どんなボスなんだ!?ラスボスだからやっぱデカい図体をした

如何にも悪党の様な獣の様なボスなんだろうと予想しながら半ばワクワクした気持ちで俺たちは中へと入って行った・・・




雪康「何だ!?又長い道が現れただけじゃないか!?・・・ラスボスは一体何処に!?」


一葉「もう少し先です!・・・ですがもうほぼ着いたも同然です!敵もここには足を踏み入れていませんのでただ歩くのみです。」




「もう直ぐ・・・もう直ぐデース!」




雪康「何だ!?・・・ってあれもまさか!?理央が?」


理央「うっ・・・うん・・・あの子も私が・・・」


雪康「理央!・・・君は直ぐにでもプロデビューすべきだ!!それから・・・・・先生!帰ったらサイン下さい!!さっきのキャラクターを見た瞬間から先生の大ファンになりました!!」


理央「えっ!?・・・サインって・・・別にサインなんて渡さなくても・・・いつでも雪康君だけの為にキャラクターだったら描くよ?」


雪康「理央~♪」


涼子「そんなに気に入ったのね?・・・まぁ確かに可愛いっちゃ可愛いけれど・・・」




一葉「そろそろです!皆さん準備は良いですか?」


雪康「もう着いたのか!?・・・確かにボスがいそうな感じの部屋だな!?」




「よく来たな!・・・貴様たちは我が退治してやる・・・覚悟しろ!」




理央「はぁぁぁ・・・・そう言う事だったのか・・・」


涼子「えっ!?・・・理央ちゃん、どうしたの!?」


理央「声で分かりました。確かにラスボスに相応しい登場の仕方ですが・・・と言う事はあなたを倒せば元の世界へ戻れる訳ですね!?」


雪康「そう言う事か!?・・・」


涼子「なるほどね・・・まぁ手間が省けた分こっちに専念出来ると言う訳ね!」


一葉「そう言う魂胆でしたか・・・だったらやりやすいのは確かですね!」


宗太「理央ちゃんも色々と考えてたんだ!その想いも大切にしないとな!!」


十霞「はい!そうですよね!」


理奈「手荒にはしたくありませんので穏便に解決したいです。」


百合「出来る事なら倒したくありません・・・」


風華「私たち全員の想いだから!!」




「くっくっくっく・・・・・どうやら正体はバレていたみたいね!そうよ!私を見事に倒せたらこの世界から現実世界へ戻れるわ!?但し・・・私に敗れた場合、二度と元の世界へは戻れなくなるから!そのつもりで私に挑みなさい?」




雪康「悪いがおば・・・お姉さん、俺たちあなたを倒す気はさらさら無いから!」


「何だと!?・・・私を倒さなければ元の世界には戻れないのだぞ!?」


理央「えぇ・・・ここにいる皆、お母さんの気持ちを大切にしているの!だから皆で一緒になってお母さんを助けようって決めたの!」


「何をバカな事を・・・元の世界へ戻れなくなっても良いと言うのか?」


雪康「俺は構わない!・・・理央さえいてくれれば!!」


「ふっ・・・その言い草からすると理央を手に入れたみたいな言い方だけれど?」


雪康「あぁ!理央にも理央のお父さんにも了承済みだ!・・・後は・・・お母さんであるあなたに許可をもらえれば・・・」


「ふふふふふ・・・ははははははははっ!!!!!面白い子ね?いくら大好きな子と一緒になれたとしてもこんな世界へ閉じ込められていてはどうする事も出来ないのよ?そんなに理央の事が好きなのかしら?」


雪康「あぁ・・・俺は理央の事が大好きだ!家族とかそう言う意味じゃない!俺がこの世で最も愛している女の子だ!!」


「ぷぷぷぷぷぷぷ・・・・面白い子ね!本当に・・・でも他の皆は果たして私を倒さずにこの世界へ閉じ込められてしまってそれで良いのかしら?」


涼子「えぇ!私も雪康の意見に同意しています。」


一葉「私も同じく。」


宗太「俺は雪康の親友として付き合う!」


理奈「おばさま、私も、理央ちゃんの大切なお母さんである事、そしてここにいる宗太の恋人としても同意します。」


百合「ここにいる皆は同じ学校へ通ったりその関係者の方だったり大切な仲間なんです・・・だから私も悔いはありません!」


風華「もう私たちの絆はあなたが思っている程脆くはありません!」


十霞「俺も雪康さんの事を尊敬しています!雪康さんの考え方は俺の理想の考え方です!だからこの世界へ閉じ込められたとしてもあなたを助けると言う想いはここにいる全員と同じです!」


「面白い♪・・・それ程迄に強い絆で結ばれているなんて!この前会った時とはオーラも全く違うみたいだし・・・いいわ!その絆壊してやりたい♪」


理央「もう、私たちの絆は壊れたりしません!そしてお母さん・・・あなたを必ず救い出して見せます!」


「理央?私を救い出すと言ったわよね?私は何もされていないのよ?それをどうやって救い出すと言うのかしら?」


理央「お母さん・・・今迄ごめんなさい。私が知らない所で苦しんで、私を守ろうとしてくれていたのに・・・本当に・・・本当に・・・ごめんなさい。」


「どうして泣いているの?あなたは何も悪い事などしていないのに・・・どうして謝るの?・・・」


理央「私はお母さんの気持ちをちゃんと理解出来ていなかった・・・だから・・・だからお母さんはきっと悲しかっただろうと思う・・・」


「うぅっ・・・確かにあなたの言っている事も少しはあるかもしれない・・・けれど悪いのはあの人よ!!」


理央「お父さん?・・・」


「えぇ!あの人が全部・・・全部・・・思い出したら又頭に来た・・・あの人は・・・あの人は!!!!!!!!!」


理央「お父さんね・・・ここへ来る途中で私たちに話を掛けてくれたの!」


「あの人が!?・・・一体何故!?・・・」


理央「私たちを閉じ込めてしまった事を反省して謝って、お詫びだからって・・・お母さんの事に対しても凄く申し訳無い事をしてしまったって・・・苦しませて悲しませてしまったって、後悔しているって・・・だから・・・お母さんを助けて欲しいって・・・」


「あの・・・人が?・・・ふんっ!どうせ口だけよ!あの人がそんな風に反省するはずないわ!!」


理央「最後の方でお父さんの癖が出てたよ?」


「癖?・・・まさかっ!!」


理央「うん!鼻をすすってた・・・助けて欲しいって言った直後に・・・」


「そう・・・でもそれが今更どうだって言うのよ!私がこれ迄受けて来た仕打ちを考えてそれだけで許せとでも?そんなに軽い苦しみじゃないわよっ!私が受けて来た苦しみなんて・・・そんな容易いものでは・・・ない・・・」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ~!!!!!!!!!!!!!!!!!!




涼子「まずいわね!・・・説得もほとんど効果が見えていない・・・でも間違い無く突き動かそうとしている気がするわね!」


一葉「涼子さん、少し手荒な手段になってしまうかもしれませんが、お母さんが攻撃をして来る様ならある程度戦った後、落ち着かせてから説得してみるのは?」


涼子「そうね・・・こうなってしまっては仕方が無いわね・・・皆、今の声聴こえたわね!?その方法にチェンジするから!」




全員「了解!!!」




「さて・・・余計な話はこれ位でお・し・ま・い♪これから先は楽しい宴の時間よ?私の宴は少し痛いかもしれないわね・・・まぁゲームの世界だしどうだって良いわよね?」


理央「あのね・・・ここにいる雪康君は、私の命の恩人なの♪」


「えっ!?・・・・命の・・・恩人?」


理央「うん♪私が高校に入った後に猫が車に轢かれそうになっている所を助けようとした時があったでしょ?あの時逆に私が轢かれそうになったでしょ?その時に助けてくれた男の子が誰だったのかずっと探してたって言ってたけれど、その男の子がここにいる雪康君なの♪だからもう私はこの人と一緒になるって決めたんだ♪」


「そう・・・だったの!?・・・うっ・・・うぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!痛い・・・頭が・・・痛いぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




涼子「ダメだわ!完全に精神的に不安定になっている・・・けれどやはり彼女は自身と戦っているみたいね・・・恐らく落ち着く迄が勝負って所かしら!!」


一葉「このダンジョンは強化されていますので大丈夫です!ただお母さまの状態が心配です・・・」






理央のお母さんは理央が俺が命の恩人であり、一緒にいる事を伝えた直後に精神状態が不安定になってしまった!!

だが、本人の中では悪い事をしている自分とそれを正そうとしている自分が戦っているのでは無いかと涼子姉は思っていた。

このまま説得を続ける事はひょっとすると困難かもしれない!

だが、明らかに理央のお母さんにこちら側の意志は伝わっているみたいな気がする。

このままバトルに差し掛かったとして、理央のお母さんを助ける事は出来る可能性はある!

だが、極力倒す手段は用いたくは無い・・・

何とか冷静にならせてから説得と言う手段を取る事になったが果たして最後の一線をどの様にクリアさせるか!?






(次回、最終(ラスト) GAME 皆の希望そして・・・理央の想いと雪康の気持ち)














第11 GAME END

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